今回は、有限会社パワーエンハンスメント、三根早苗氏にお話を伺ってきました。

 

「仕事を楽しみながら、より豊かな人生を送りたい」という思いから、「わくらく」を立ち上げました。

 

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

有限会社パワーエンハンスメント 会社概要

会社名称 有限会社パワーエンハンスメント
代表者 代表取締役 三根早苗(みね さなえ)
設立 2005年11月
主な事業 1,女性起業家のなんでも相談所
2,わくらく起業塾
3,事業コンサルティング
4,わくらくコワーキングスペース
社員数 3名(取材時)
会社所在地 〒550-0014 大阪市西区北堀江1丁目22-25
プレジール北堀江501
会社HP https://wakrak.com/

 

 

まずは、三根さんのご経歴を教えてください。

 

京都大学大学院工学研究科を卒業した後、住友化学工業株式会社に就職しました。そこで医薬品の開発に関わっていました。

 

ただ医薬品というのは、なかなかエンドユーザーまでが遠い世界で、商品になるまでにかかる期間が非常に長いんです。例えば、高血圧の薬を研究して商品になるまでに10年はかかります。しかも、99.7%くらいが途中で中断になるんです。つまり、医薬品は商品になるものが1000分の3もないような世界なんです。なので、仕事にやりがいというものを感じられない状況でした。

 

そして当時、リクルートさんの「ケイコとマナブ」がはやっていて、「好きなことを仕事にしよう」「手に職をつけて自分らしい生き方をしよう」というところに刺激を受けて、アロマやネイルのスクールに通い始めました。

アロマやネイルの分野は、自分の仕事がどう役に立つのかというのが分かりやすいんです。こういう仕事をしたいと思って、アロマとネイルで起業することにしました。

 

ただ私は、経営や営業を全く勉強しないまま起業したんです。なので、オープンはしたけど、どうしていいのかが分かりませんでした。

チラシを作って配ったり、ポスティングをしたり、ホームページを作ったり、自分なりに一生懸命行動するんですけど、結果が出ないというところで悶々としていました。

 

そういう方はたくさんいらっしゃいます。技術さえあればなんとかなると思って勢いだけで突っ走ってしまうんです。でも、技術力・経営力・営業力の三つのバランスが取れていないと事業として成り立たないんです。

 

また、当時の私のように、ケイコとマナブブームで、スクールから多くの卒業生が輩出されていて、彼女たちと集まってイベントや勉強会を企画するようになりました。それが「女性起業家コミュニティわくらく」の始まりです。

 

コミュニティを運営していく中で、アロマセラピスト・ネイリストという技術職より、人を集めてマネジメントする仕事のほうが自分に合っているなと感じるようになりました。

当初は必要に迫られ、人を集めるためにコミュニティ運営をしたんですけど、それが自分にとって天職だと思うようになったんです。それで、2005年に有限会社パワーエンハンスメントを設立しました。

 

改めまして有限会社パワーエンハンスメントの事業内容を教えてください。

 

有限会社パワーエンハンスメントは女性起業家コミュニティ、有料会員制のコミュニティの運営がメインの業務になっています。他には、経営コンサルティングやITアドバイザーが事業の柱です。

 

具体的には、月に10回ほど経営の勉強会をしています。例えば、顧客フォローに関する勉強会やSNS活用やプレゼンの勉強会です。あとはマーケティングの知識に関する勉強会、うまくいっている事例を分析して学ぶという勉強会をしています。

 

スモールビジネスに特化したコミュニティなので、大企業の事例ではなくて一人社長、または3名ぐらいの規模感のスモールビジネスを、少ないリスクで広げていくにはどうしたらいいかを中心にサポートしています。

 

コミュニティに関しては女性限定なんですけど、コンサルティングに関しては男性からのご依頼も少しずつ入っています。

 

女性起業家さんにアドバイスするときに、女性ならではの注意するべき点はありますか?

 

女性は数字に弱い方が多いです。自分に自信がないから適切な値付けをできないとか、あとは共感力が高すぎて考え過ぎてしまいます。例えば、料金を1万円と言ったら高いと思われるのではないか、と勝手に相手の財布の中を判断してしまうんです。

 

あと、女性は身近なロールモデルがいないと動きにくいという特徴があります。

例えば、有名な経営者のソフトバンクの孫さんや、楽天の三木谷さんの本を読むと、男性は「僕も孫さんを目指すぞ」となるんです。高いリーダーを見て、それを追うことが男性は比較的得意です。

 

でも、女性は孫さんや三木谷さんと聞いても、私らとは違う人種だと考えてしまいます。身近な人がうまくいったという事例がないと想像しにくいんです。

例えば、ママ友がいつの間にかお店を持って多店舗展開していたと知ると、こんな感じで時間のやりくりをしているのかと察することができます。

 

男性はヒーローを見て、俺もヒーローになれると思うんです。でも、女性は遠くのヒーローより、お手本となる身近な先輩の存在が重要なんです。

 

今までに苦労したことは何ですか?

 

私自身、研究職から始めたので、営業経験がなくて売り方が分からなかったんです。私たちは消費活動をしているので、なんとなく売るのも簡単ではないのかという思い込みがあります。私も起業したときに、説明すれば分かってもらえると思って、「アロマテラピーはこんなもんですよ」「こういうふうに自然の力を使って」と一生懸命プレゼンテーションをしていました。

 

でも、営業ができる人はアロマの説明はあまりしないんです。「暑くてだるくないですか」「アロマがいいから1回来てくださいよ」「来週いつ空いています」という勢いでクロージングします。

 

プレゼンテーションとクロージングが違うということを知らなかったんです。なので、一生懸命プレゼンテーションだけやって、申し込みにつながらず売り上げが立たないということの繰り返しでした。

 

そのような苦労をどのように乗り越えられましたか?

 

最初は営業代行をお願いしました。実際にお願いしたほうがうまく仕事をつなげてくれました。

 

そうしたらお客様から「三根さんのこの仕事が良かった」という喜びの声が届くんです。喜びの声が届くと、私の仕事は役に立っているんだということが分かりました。結果が出ることによって自信が出てきて「私はあなたの役に立てます」「入ってください」「わくらくに入ったら損はさせません」という言葉を言えるようになったんです。それが結果的にクロージングにもなりました。

 

売るお手伝いを他人に頼んで、お客様に喜んでもらえたことを実感できたのが良かったと思います。ですから、売れた、役に立ったという小さな成功経験を早く積むことが大切だと感じています。

 

有限会社パワーエンハンスメントの課題はありますか?

 

私は女性のコミュニティを全国に広げたいと思っています。女性経営者の居場所であったり、刺激を与えられるような仲間が近くにいたりすることが重要だと思っているんです。いくらコロナ禍でオンライン化されたといっても、特に女性の場合は地元に根ざしたコミュニティがあることが支えになるんです。

 

コミュニティ運営に関するノウハウをまとめた教材も作っています。それをコミュニティリーダーになりたいという方に伝えて、そういう方を増やしていきたいです。

 

有限会社パワーエンハンスメントは、リアルとオンラインのハイブリッド型のオンラインサロンを18年続けています。なので、失敗するポイントなども分かっています。皆さんがオンラインサロンを継続していくためにサポートができればと思っています。

 

有限会社パワーエンハンスメントの未来の展望や夢はありますか?

 

各地にわくらくのようなコミュニティ、そして多くの女性にとってのサードプレイスができることです。

つまり、自分がほっとできたり、自分の人生をゆっくり考えたり、刺激をもらえたりする場所が全国に増えてほしいと願っています。

 

女性はどちらかというと、アドバイスが欲しいというよりは、分かってほしいという気持ちが大きいんです。女性のライフスタイルの中では、妊娠・出産もそうですし、親の介護や親を亡くしてなんとも言えない気持ちを聞いてほしい場面が多々あります。そういう大変なときに「大変よね」と言ってくれる、話を聞いてくれる人がいれば、女性はそれでいいんです。

 

なので、偉い先生がアドバイスするような場所ではなくて、ここに来たら話を聞いてもらえるし、分かってもらえるという場所を増やしていけるように、これからも事業展開していきたいと思っています。

 

 

三根さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『小倉昌男の福祉革命―障害者「月給1万円」からの脱出』 建野友保(著)

“宅急便”を発案、実行し、ヤマト運輸をトップ企業に押し上げた小倉昌男。

会長を退いた後、彼が飛び込んだのは福祉の世界。

だが、障害者の給与が「平均1万円に満たない」ことや、それが「仕方ない」で済まされているを知り、怒り心頭。

福祉の現場の人々を対象にしたセミナーを主催して経営の発想を啓蒙し、障害者が働く喜びを知り、真に自立するための場として「焼きたてパン屋」チェーンを実践。

第一級の経営者ならではの理論と実行力が“小倉流意識革命”ともいうべき形で福祉の世界を変えていく。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
企業の「発信したい」と読者の「知りたい」を繋ぐ記事を、ビジネス書の編集者が作成しています。

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