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株式会社エスセブン代表取締役 小松 慎氏

今回は、株式会社エスセブン社で代表取締役を務める小松 慎(こまつ しん)氏にお話をうかがいました。

小松さんは、ECに関連するコンサルティング事業を展開するにあたり、複数社の起業に携わって来られました。

複数の企業を立ち上げるのは非常に労力が必要なことですが、その理由と、そこに込められた小松さんの想いをお聞きしましたので、是非ご覧ください。

株式会社エスセブン 会社概要

会社名称 株式会社エスセブン
代表者 代表取締役 小松 慎(こまつ しん)
設立 2017年4月
主な事業内容 ECコンサルティング事業、SNSコンサルティング事業、
食品製造・販売事業(合弁会社:きのか蔵株式会社)、
EC事業・コンテンツ制作事業(子会社:株式会社SAVE FUN)
社員数 11名(グループ会社、業務委託含む)
会社所在地 東京都杉並区西荻南4-31-11
サークルキューブ西荻南208
会社HP https://s-7.co.jp/

 

起業までのご経歴を教えてください。

大学卒業後、株式会社光通信という会社に入社して、インターネット事業を行うグループ会社に配属されました。当初は開発したソフトウェアをグループ会社の営業の方々に販売いただく、営業推進の仕事をしていましたが、地域ポータルサイト事業が拡大したタイミングで、その部署に異動になり、インターネット広告を自分で企画して、それを自分で営業していました。20代前半から、役職も与えてもらい、組織を持って、マネジメントも学びました。PL管理もその頃からしていて、今、凄くその経験が役立っています。

しばらくして、グルーポンやポンパレなどのフラッシュマーケティングと呼ばれるサービスが日本に上陸した頃に、光通信も参入し、飲食店さんなどの半額チケットをネット上で期間、数量を限定して販売する会社の営業責任者として、立ち上げから携わりました。その時にEC(物販)も始めたのが、ECに携わるきっかけです。組織をまとめつつ、自分自身もプレイヤーとして商品の仕入れや販売のプランニングを行い、数量限定や期間限定で食品の賞味期限間近などが理由のアウトレット品をお買い得価格で販売したり、新商品の宣伝も兼ねてお試し価格で販売したりしていました。

 

その事業は光通信と所属していたグループ会社とSBIさんの合弁会社で展開しており、計画通り業績を伸ばすことができて、楽天に売却することができました。

そのときに会社に残るか移るか選べたのですが、楽天に移籍する決断をしました。移籍を決断した最大の理由は、やることがしばらくは変わらないという確約をいただけたことです。お取引させていただいていた仕入先様、取引先様にすごくお世話になっていたので、自分の意思で離れることはしたくなかったのです。

数年後、異動の辞令が出たタイミングで、ECの仕事を続けるため、転職をしようと決めたのですが、なかなか会えていなかった方に、挨拶周りしていた際、いくつかお仕事の相談をいただくことができて、転職ではなく、起業という決断をしました。

2017年4月に起業し、ECのコンサルティングを主事業としてスタートしました。SNSの運用がECと切っても切れなくなってきていて、相談をもらう機会も多く、数社様でテスト運用させていただいた後、SNSコンサルティングも事業化し、現在はECとSNSコンサルティングの2本を主軸にしています。

 

どんな企業様からのご依頼が多いですか?

ECでの販売を0から始める会社さんや、既にECで販売を始めているけれど、あまり上手くいっていないという会社さん、もしくは自社のECサイトを既に持っていて、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのモールと言われる売り場に拡大出店しようというお客様が多いですね。

既にご依頼いただいたお客様から別の会社さんをご紹介いただくことも多いんですが、知り合いからのご紹介だと信頼していただけてお話も進めやすいので、凄くありがたいなと思います。紹介者のためにも、ご期待以上の働きをせねばという気持ちは強いです。他のクライアント様も、考え方は同じですが…。

 

御社の特徴や強みなどがあれば教えてください。

一つ目の強みは、実体験に基づいたコンサルティングができることです。変化のスピードが速いECの世界において、古い情報を元にした机上の空論のようなコンサルティングではなく、お客様目線でのコンサルティングをするためにはどうすればいいかと考えたとき、自らが生産者側、販売者側に立ってみるという考えに至り、凄くいいタイミングでいいご縁があり、食品の製造と販売を行う合弁会社と、商品を仕入れてECで販売する子会社を作りました。

 

一社目の食品の製造・販売をしている「きのか蔵」では、「醗酵で健康をジャックする!」というコンセプトの元、「8cco(https://kinokagura.com/)」というブランドで薬膳醗酵コーラ、ハーブ入り醗酵ジンジャーエールを取り扱っていて、自社のオンラインショップ運用とSNS含めたPR全般を担っています。お陰様で、2月には一部商品が欠品するほどご好評で嬉しい限りです。

もう一社のEC事業を担う「SAVE FUN」という子会社では、他社さんの商品を仕入れて、Yahoo!ショッピング、JRE MALL、Amazonなどの6つのモールと自社のオンラインショップで販売しています。

実際に自社でEC販売をすることで、最新情報や生のデータを元にしたコンサルティングをすることができるし、クライアント様と同じ立場でもお話できるのは、強みです。

通常は守秘義務があるので、他のクライアント様の事例をお話しすることはできないんですが、この2社に関しては自分の会社なので、生の情報を惜しみなくお話しできます。失敗談も話せますし、もし試してみたいことがあれば、2社のどちらかで試すことも可能です。そういう所も含めて、最新の生の情報も体感しながらサポートできるのは弊社の大きな特徴であり、強みですね。

 

二つ目の強みは、物流です。EC販売では、集客の方法やページのクオリティにウェイトがおかれ、物流は蔑ろにされがちなんですが、EC事業を行う上で、すごく重要なのが物流なんです。

購入者にとって、すぐに届くことや綺麗な状態で届くこと、そして送料込みの価格であることが当たり前になってきている反面、販売側が送料を負担することになるので、対処法をきちんと準備しておくことが非常に重要です。

EC事業を行う「SAVE FUN」の役員の一人は、物流会社を経営しているので、こちらも最新情報がすぐに入ってきます。そこで得た知見をコンサルティングに活用したり、物流会社を紹介したりすることができる点も大きな強みだと思っています。

 

起業するにあたって苦労したことはございましたか?

 子会社の「SAVE FUN」を立ち上げたときが大変でしたね。「半年ぐらいで目先の目標を達成させて、コンサルティングの良い見本として使えたらな~」と考えていたんですけど、私を含め、一緒に立ち上げた他の役員も各々の仕事を抱えながらの立ち上げだったので、軌道に乗せるまで、一年ぐらいかかりました。

私が営業して商品を仕入れて、WEBデザインは担当役員がページを作っているんですが、私が獲得した案件数に対してページの作成が間に合わず、売り始められないという状態が立ち上げ時はありました。もちろん、売り出したけど思うように売れないということもありました。その時点で既に多くの仕事を、エスセブン、きのか蔵でも受け持っていましたが、もう覚悟を決めて、私自身も「SAVE FUN」に割く時間を猛烈に増やしたんです。ページの制作も手伝い、SNSの運用も引き受けたりして、なんとか担当役員が商品ページを作る時間を増やしました。SNSの運用に関しても、今ではTwitterのフォロワーさんが15,000人を超えているのですが、0から1,000人にするまでの最初の段階が一番時間もかかりましたし、苦労しました。

 

EC事業立ち上げは、近道があるわけではないので、本当にコツコツと、実施したことの検証も必ず行い、目の前のやるべきことに向き合うことで乗り越えたんですが、おかげさまで去年の秋に、待望の自社のオンラインショップ「JAPAN-BRAND FUN(https://japanbrandfun.com/)」を立ち上げることができました。

EC事業の立ち上げに時間がかかってしまったことは、今となってはコンサルティング時、「最初は少し時間がかかる場合もあるので、立ち上げの時は力を入れていきましょう! 専属の担当者を配置いただくことも推奨です!」といった提案に活かせるという意味では、良かったかなとも思います。

 

現在の課題や、目標があれば教えてください。

先ほどお伝えした自社のオンラインショップを、早く軌道に乗せたいと思っています。「JAPAN-BRAND FUN」の記事を充実させること、多くの人に見てもらうことを目指して、日々取り組んでいます。もちろん、「8cco」のコーラとジンジャーエールを多くの人に飲んでもらうことも、目指していることです!

 

今後、実現していきたい夢や展望はございますか?

ECを通して、より一層売り手と買い手を繋いでいきたいと思っています。ご年配の方も含め、多くの方がECを利用するようになりましたが、ECで販売したいけど売り方が分からないという生産者さんはまだまだたくさんいらっしゃると思うので、その売り手と買い手を繋ぐ架け橋になれるよう、今以上にお手伝いをさせていただきたいです。

 

当社としても、売上をあげるだけではなく、その商品に込められた生産者さんの想いまで届けられたら良いなと考えています。商品そのものだけではなく、作られた背景や想い、商品に対するこだわりのストーリーまで知ってもらえるよう、日本のモノづくりを応援するというコンセプトで、立ち上げたのが、「JAPAN-BRAND FUN」です。合弁会社の「きのか蔵」で食品の製造に携わり、商品づくりやブランディングの大変さを実感したことで、そういう気持ちがより強くなりました。そこでつくっている「8cco」も、醗酵原料を使うことにこだわった商品なので、その良さをもっと多くの人に知ってほしいですし、コンサルティングにおいても、生産者さんがこだわり抜いた商品を、「誰もが知っているファンが多い商品」にしていくことを目指しています。

 

最後にPRをお願いいたします。

まず、「エスセブン」では企業規模問わず、ニーズに合わせてコンサルティングができる体制を整えていますので、お気軽にご相談いただけたらなと思っています。ECのことならお任せください。

「きのか蔵」に関しては、醗酵クラフトコーラや、醗酵ジンジャーエールの導入をご検討いただける飲食店様、小売店様を大募集していますので、少しでもご興味のある方は是非よろしくお願いします!

「SAVE FUN」に関しては、モノづくり応援サイトでストーリーを紹介させてくれるブランド(生産者)様、大募集中です!

 

小松さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

この本を読んで、50冊のうち、気になった本を買われているそうです。

『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた」永井孝尚 (著)

グローバルエリートたちはビジネスの「セオリー」を知っている。

本書で重視したのは「仕事でどう活かせるか」「わかりやすさ」「面白さ」の3点。

ビジネスパーソンにとって大切なのは「仕事でどう役に立つか」だからだ。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!