今回は、こんくり株式会社の代表取締役 安 紗弥香(やす さやか)氏のお話を伺ってきました。
「コンビニ社労士」という肩書を持っている安氏は、みんなで良くなろうをモットーに、情報共有の場としてオンラインサロンも運営されています。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!
こんくり株式会社 会社概要
会社名称 | こんくり株式会社 |
代表者 | 安 紗弥香(やすさやか) |
設立 | 2017年5月9日(創業:2013年5月1日) |
主な事業 | オンライン人事労務顧問、人事評価制度構築、賃金体系設計、企業研修、セミナー支援、人事コンサルタント養成講座 |
社員数 | 2名(取材時) |
会社所在地 | 東京都千代田区神田佐久間町1-8-4 アルテール秋葉原708 |
会社HP | https://con-cre.co.jp/ |
起業までの経緯を教えてください
大学在学中からディズニーストアという小売業でアルバイトをしていました。大学卒業後、契約社員に昇格して、キャストのマネジメントや人材育成に関わっておりました。そこで骨をうずめようと思っていたんですけど、3年目に出会った上司がコンビニ業界の出身でした。それがきっかけでコンビニ業界に興味を持ち、2年後にその業界に転職をしております。
具体的には、コンビニチェーン本部に在籍をして、社員やオーナーの教育に携わっていました。そこでコミュニケーションについて学んだり、人として成長させてもらえたので、もっとこの業界に恩返しをしたいなと思い始めました。
店長研修で、労働基準法や労災保険法という雇用に関する法律を教える科目があったんです。それで、2010年に社会保険労務士の資格を取得しました。2012年に登録をして、2013年に独立しています。現在は9年目です。
独立したきっかけは何ですか?
社労士試験に合格して、予備校の合格祝賀会があったんです。その合格祝賀会で実務講座があると言われ、それで予備校の実務講座に通い始めました。そのときに、一緒に受けている人から「いつ独立するの?」と聞かれて、社労士で独立できることを知りました。
ずっとコンビニ業界にいながら恩返ししたいと思っていましたが、もっといろんな角度からオーナーやコンビニに関わる方を支援できないかと思うようになったんです。それで、社労士資格とその想いを組み合わせて、2013年に独立しようと決めました。
こんくり株式会社の事業内容について教えてください
こんくり株式会社では、人事・労務に関わる相談、人事評価制度構築、賃金体系設計、企業研修、商工団体でのセミナー・講演をやっています。
あとは、2021年8月末からオンラインサロンを始めました。これは、社労士業務で契約をしている企業さんに対して、もっと定期的に情報発信をしたいということ、そして顧問契約はしていないけれども専門家の情報は欲しいなと考えている企業さんに対して、情報をお届けできる場所を作りたいという思いで、オンラインサロンの運営をやっております。
北海道から沖縄まで知り合いがいるので、地域は関係なく情報を活用して、みんなでもっと良くなっていきたいなという思いがありました。それをクリアできるのがウェブだったんです。ということで、今年の8月末から「MANA-formation」というオンラインコミュニティをやっています。
「こんくり株式会社」ならではの特徴やサービスはありますか?
主に二つあります。一つ目は、コンビニ業界に特化しているところです。私の場合はガチのコンビニ業界出身ということもあって、オーナーさんの気持ちや業界特有の話も分かるので、かなり安心していただけると思います。
二つ目が、オンラインサロンです。これは、私自身が知り合いが多いことと、人とつながるのが非常に得意なので、みんなをつなげてビジネスチャンスをもっと増やしていこうという動きを積極的にやっています。単純に情報の提供ではなく、ビジネスマッチングのように人脈を紹介して、皆さんにとってプラスになるような働きかけができるというのは強みだと思います。
起業後、どのような苦労がありましたか?
当時、個人事業で社労士業務と研修・セミナー業務という幾つかの柱を作ったんですが、社労士や研修・セミナーもあまりやりたくないと思っていました。仕事に対して明確な柱がなかったんです。
最初からそんなに仕事が来るわけもなくて、自分自身で自主開催セミナーをやっていました。最初はご祝儀でセミナーに参加してくれる人もいましたが、2回、3回と回を重ねるごとに参加者が減っていって、売り上げが全然上がらなくなってしまいました。
やりたいことを貫けるのが独立企業の良いところだと思って、ひたすらそういうことを続けていたんです。そしたら、全然売り上げにつながらなくて、お金がなくなってしまうという経験がありました。
事業が好転したターニングポイントは何ですか?
社労士資格を活かせていなかったので、独立して2年目のときに、社労士業務を1回ガチでやってみようと思ったんです。そのとき、たまたまビジネスパートナーから「一緒に法人をやらない?」と声をかけられました。それが良いきっかけになって、開業翌年の2014年9月に2人で社労士法人を立ち上げました。
初めは顧問先が2社だったのが、今では10倍以上に増えました。セミナー系も自主開催セミナーしかしていなかったんですけど、あるきっかけで、集客をやってくれるセミナーエージェントの会社とつながりができて、新入社員研修やコミュニケーションの研修に呼ばれるようになりました。
私自身、講演を聞いてくださる方に良い時間をお届けする、研修は必ず成果を出すと決めています。それがリピート講演や研修につながって、気がついたら全国のあちこちからお呼ばれするようになりました。人のつながりやご縁に助けられてきたなと感じています。
現在の課題は何ですか?
頑張っている社長さんや経営者・コンビニオーナーを応援するために、みんなを巻き込んで仕組みにしたいという強い思いがあります。
その一つがオンラインサロンです。現在、オンラインサロンでは6人の専門家に関わってもらって、企業経営や店舗運営に必要な情報を定期的に発信するという形態をとっています。そういう仕組み作りをして、地域を越えてどこからでも仕事ができる環境を作りたいと思っています。
また、情報過多になりやすい大都市と、情報弱者になりやすい地方の温度差をすごく感じています。地域によって入ってくる情報の度合いが違うのはもったいないなと思うんです。
情報を均一的にお伝えできる環境があれば、情報弱者化を防いで、意識や可能性の差を解消できるのかなと思っています。価値ある情報をもっと伝えていくには、どうしたら一番いいんだろうというのを試行錯誤しています。
今後の事業の展望や夢を教えてください
コンビニ業界を応援したい、一生かけて恩返ししたいという思いは、独立当時と全く変わっていません。今はコンビニの仕事というと、あまりいい顔をされませんし、割に合わないと思われがちです。
でも、実はコンビニは社会の縮図のようで、約1200種のサービスやメニューの中で、お客様の多種多様な要望にパッと応えているんです。また、いろんな仕事を同時並行して進めていくので、段取り上手になれます。それだけ段取りを要求される仕事だからこそ、この仕事がベースになって、他の仕事に転職したり独立するときにとても役立つということを伝えたいです。
この人たちの頑張りが認められる社会にしていきたい、コンビニが人気の職種になってほしいというのが、私の今の活動のモチベーションになっています。
コンビニ事業が存続していくために、オーナーさんには、情報を活用して経営力をつけてもらう必要があります。情報を共有できる環境を作って、みんなで良くなっていきませんかという活動をこれからも続けていきたいと思っています。
あとは、私個人は沖縄が大好きなんです。沖縄の人も海もすごく好きで、この場所をもっと盛り上げたいと思っています。将来は、月の半分を沖縄で過ごして、大好きな海を見ながらちょっと仕事して、ぼーっとしていたいという夢があります。
最後に御社のPRをお願いします
こんくり株式会社は、コンテンツ・クリエイトの略で、社長や従業員の方の思いを「形にする」「具現化する」「基礎固めをする」会社だと思っています。
それをどういう形でやるかという仕組みの部分は、柔軟に対応していきたいなと考えています。今はたまたま相談顧問だったり、アドバイザリーだったり、オンラインサロンだったり、企業研修等々だったりするんですけれども、会社やお店の可能性をもっと引き出し続けられる企業でありたいなと思っています。よろしくお願いします。
安さんに、経営者におすすめの本を教えていただきました!
『職業、挑戦者: 澤田貴司が初めて語る「ファミマ改革」』 上阪 徹(著)
本書は、澤田貴司が初めて語る、 コンビニエンスストアは成長の踊り場に差し掛かっている。 ファミマの年間売上高は約3兆円。 これだけのスケールの巨大ビジネスを、 Amazon URL |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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