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株式会社ペニーソラ京都代表取締役 安田正広氏

今回は株式会社ペニーソラ京都代表取締役、安田正広氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

株式会社ペニーソラ京都 会社概要

会社名称 株式会社ペニーソラ京都
代表者 代表取締役社長 安田正広
設立 2015年8月10日
主な事業 地産商品のブランド化、販路開拓と拡大
飲食店の総合プロデュース
(店舗立上げ、再生、接遇教育、管理等)
商業施設、宿泊施設のコラボコンサルティング
ミステリーショッパー(覆面調査と指導)
(ホテル、旅館、飲食店、葬祭業、物販等)
ホスピタリティ教育、サービスマナー教育
(ホテル、旅館、飲食店、葬祭業、高齢者介護施設等)
マーケティングリサーチ
Webプロモーション
会社所在地 〒615-0057

京都市右京区西院東貝川町72 オザサライブコープ102

会社HP https://www.penisola-kyoto.com/

 

聞き手:まずは、御社の事業内容についてお聞かせください。

 

安田さん:株式会社ペニーソラ京都は、地元である京都府京丹後市の地域活性化を目指し立ち上げた会社です。京丹後市は温泉街のイメージが強く季節的な集客しかできていません。それが理由であるのかは定かではないですが、宿泊施設のオーナーの皆さんは、旧来の考え方から脱皮できていないように思われます。

例えば飲み物のアイテムが乏しく、ワイン等の食中酒の販売強化、またサービスのレベルアップに力を入れていないんですね。そこで弊社が宿泊施設で最初に始めたのはミステリーショッパー(覆面調査)です。高級ホテルの幹部経験者か、あるいはそこの現役ホテルマンを派遣し、覆面調査と調査後の指導を行っています。

そして、農業者へは彼らの励みになるアイデア、例えば米を作るだけではなく、それを加工して新商品を作り、そのブランディングにも注力しています。

地域活性化には一次産業から二次産業を盛り上げ、そして三次産業に繋げる必要があります。弊社の事業は、地産商品のブランド化や販路開拓と拡大、また飲食店の総合プロデュース、そして宿泊施設の接客サービスやホスピタリティの向上を軸に行っております。こちらについては座学と共に実際に私が現場に出て指導を行っています。

 

メインは地元での活動ですが、弊社の使命としては「地元と都会の会社を繋ぐこと」が第一にあげられます。産品の販路開拓や拡大にはこれまで培った人脈を使います。ホテル勤務や飲食店経営時代に、多くの起業家や素晴らしい営業マン、また政治家と親交を深めたことが今活きています。

宿泊施設でいえば、この度リニューアルオープンされるホテルを運営する会社からサービス向上について(商品知識やサービスのスキルアップ等)の依頼があり、全力で向き合っているところですが、京丹後市内のトップランナーと言われているこちらの会社には大きな期待があり、弊社に何ができるのかを考えながら協議しています。

 

聞き手:学生時代から、社会人を経て起業し、現在に至るまでのお話を聞かせてください。

 

安田さん:私は長嶋監督の大ファンで野球を始めた、野球少年でした。高校を卒業する頃は、「ホテルマンになって、後々は自分で飲食店を立ち上げたい」と思っていました。そこで卒業後は、名古屋のホテル学校へ進学。ホテルオークラレストランでお世話になりました。

 

当時は、ホテルといえばフロントが花形だと思っていたので、自分もフロントをやりたい気持ちがありました。ホテルオークラレストランでサービスをしていた時に、憧れの長嶋監督が中国料理「桃花林」へ食事にいらしたんです。そこで「こんなに有名な人と間近で話せるのなら、レストランマネージャーを目指したい!」と思ったんですね。漠然とフロント勤務をと考えていたことをすっかり忘れてしまった瞬間です。

 

ホテル学校に2年、調理師学校へ1年通いました。その後(株)京都ホテルに入社し、ホテル内の人気レストランでの勤務3年を経て、からすま京都ホテルの立ち上げメンバーとして、24歳の時にレストランマネージャーを経験させていただくことになりました。

そこで人生の師となるホテル幹部(当時の支配人)のもと、経営のことなど色々と勉強させていただき5年後に本店である京都ホテルへ異動。京都ホテルでは鉄板焼きとフランス料理があるフロアのフロアマネージャーを務め、このままホテルマンをやっていこうという気持ちでいました。

 

ある時、ホテルで婚礼をすると持ち込みなどの制約が色々と窮屈だという意見を耳にしたこともあり、平成3年にホテルを退職し、レストランブライダルに挑戦しました。

当時東京では大流行でしたが、いち早く京都で行ったこのサービスは、京都市内でのパイオニア的な存在だったと思います。その時期から教会も京都にたくさんできましたので、レストランブライダルを確立するには良いタイミングでしたね。

その後、300席ある大きな店舗の支配人をしてみないか? という話をいただきました。

そろそろ自身で飲食店を立ち上げようと(客単価5,000円から6,000円)考えていたところでこの話が来て、そのレストランも同じ客単価で売上計算をしていたことが重なりお世話になることにしました。リニューアルを控えた京都駅、しかもその構内にオープンするこのレストランは300席もある大きな店舗で、当然ながら多くのお客様を見込むことができます。これまで接客をした方々とは違う層のお客様(中間層)との人脈作りにも役立ち、数年後にオープンさせるであろう自身の店舗のためにもプラスになると判断したのです。

そして平成14年に、ダイニングバー「TAIZAR」をオープンしました。顧客に提供する料理やお酒にはこだわろうと素材は厳選しました。更に地元京丹後市内の産品を使い(魚介類や野菜、米など)、地域に貢献できたことは誇りです。またオーナーである私が現場に出ていましたので、顧客も安心してくれリピートに繋がりました。店は12年経営したのですが、父が亡くなったことなどから地元に帰ることになり、閉店。55歳の時でした。

 

当時、地元の京丹後市内は農家に活気がありませんでした。次の世代を担う若い人材もいなくて…。農家を元気にするため「京都丹後米こしひかりから造った焼酎のブランディング」を始めました。当時は自身にコンサルタントのスキルがなかったため、実力のある先生に付いていただき勉強を始めました。その間は蓄えを崩しながら勉強ばかりしていましたね。

 

平成27年に、株式会社ペニーソラ京都を設立。弊社にできることを『地元に還元したい』という想いから会社を作った、と言えますね。ダイニングバーを経営していた時に、地元の京丹後市からたくさんの方々が来てくださったことも大変嬉しかったですし。でも地元での飲食店経営で周りを元気にするのでは行動範囲が狭いので、地域全体を元気にするためにはこれまで培った「人脈を活かしたコンサルティング」をするべきだと考え、勉強を始めたのだと言えます。

 

聞き手:これまで苦労したことなどを教えてください。

 

安田さん:コンサルティングを学ぶ時に、恥ずかしながらPCスキルがなかったことですね。会社員時代を含め、そういったことは全て事務員に丸投げをしていたので、55歳で初めて勉強し始めた感じで…。

また私は情にあつい性格で、コンサルティングを始めた頃は、先方からのさまざまなリクエストを断れないことにも苦労しました。「ついでにこれもやっておいてくれる?」と頼まれると、対価もなしに仕事を引き受けてしまったり。今はちゃんと、仕事にならないことは断るようにしていますけどね。

 

聞き手:どのように苦労を乗り越えたのでしょうか?

 

安田さん:今まで関わってきた人たちに随分と助けられました。人脈があったことも、乗り越えられた理由です。私は知ったかぶりができない性分であったこと(知らないことを恥と思わず知らないと言える)、また誰にでも謙虚な姿勢を心がけたので、色々と教えてもらうことができたのだと思います。それに、集中して勉強する時間が作れたことも乗り越えられた要因だったのではないでしょうか。

 

聞き手:会社としての課題を教えてください。

 

安田さん:年齢的にも、宿泊施設の現場に入り支援することを考えたら、この仕事を続けられるのはあと5〜6年だと思っています。そのため今の事業の継承に関しては課題ですね。候補者は考えてはいるのですが…。

 

聞き手:今後の展望や夢を教えてください。

 

安田さん:京丹後市は『温泉街』という発信をすると、集客の時期が限られてしまうんです。なので、『リゾート』という認知に変えたいですね。『リゾート』だったら一年中来客があります。実現するには大きな山がいくつもありますが、同じ価値観を持つ地元の皆さんとその山を乗り越えることが夢です。リゾート地として認知されるのに、10年くらいかかるかも知れませんが。

実は今もそのための行動を起こしていて、まずこの一つを成功させてみせます。そこから広がりを持たせ、リゾート地であるという意識を定着させるつもりです。

 

 

安田さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『どうして、あの人は私を紹介してくれるのか? 顧客が応援したくなる営業マンになるための8つのポイント』 今井秀司(著) https://amzn.to/36bxp6v

どうして、
あの人は私を紹介してくれるのか?

私は16年間、営業を続けていますが、最近は全く新規顧客開拓営業をしていません。しかし、顧客は増えています。そして、営業のストレスを感じることなく仕事に打ち込めています。

何故、そんなことができているのか?
答えは「紹介」を得ることに成功しているからです。
私はこれまで様々な営業方法を実践してきましたが、「紹介」より優れた営業方法はないと理解しています。つまり「紹介営業」こそ、最強の営業方法だと確信しています。

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!