今回は株式会社Zenyum Japan代表、伊藤祐氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社Zenyum Japan |
代表者 | 伊藤祐 |
設立 | 2021年(シンガポール本社は2018年) |
主な事業 | 歯科矯正のためのマウスピース開発 |
社員数 | 7名(2022年5月時点) |
会社所在地 | 東京都港区新橋1丁目1−13 アーバンネット内幸町ビル 3F |
会社HP | https://www.zenyum.com/jp-ja |
事業内容を教えてください
当社はアジアの9つの国と地域で透明マウスピース矯正を展開するシンガポール発スタートアップZenyum(ゼニュム)の日本法人です。Zenyumの事業内容はデンタルケアが中心で、マウスピース矯正や電動歯ブラシ、マウスウォッシュ、歯磨き粉を販売しています。
Zenyum Japanではマウスピース矯正のビジネスを主軸としています。今まで日本で使用されてきたマウスピースは費用が高く、痛くて、装着が面倒臭いというユーザーからの声がありました。そこで様々な工夫を凝らし、安心・安全にフォーカスした上で皆さまに手に入れていただきやすい30万円〜の価格で、半年から1年程で完了する歯科矯正のサービスを提供しています。また、スマホアプリを活用して歯医者への通院回数が2・3回程に抑えられるよう工夫しています。
Zenyumのサービスは、当社のスタッフや私自身、そして私の妻も利用しており、身内が大切な人に当社のサービスを紹介しています。反響もとても良いので気になった方はぜひHPをご覧ください!
サービスの強みを教えてください
中軽度の歯科矯正の場合は、歯を動かす範囲を狭くするシンプルな治療計画を作れるのが当社の強みです。そして安いだけではなく、高いクオリティの自然な調整ができます。また、矯正歯科だけでなく整形、脱毛などは実際にやってみるとお客様の思った通りの出来映えになっていないことがあります。その場合、数十万円単位での追加料金が必要になりますが、当社ではシミュレーション通りにいかない時には、無料で新しいマウスピースを提供することで、お客さまの納得できるゴールまで寄り添うサービスにしています。現在は都市部のみの展開になっているので、いずれは全国に広めていきたいですね。
学生時代打ち込んでいたことはありますか?
私は中学から高校2年生まで卓球部に所属して練習に打ち込んでいました。中学1年生の時に新人戦に参加したのですが、思うような結果を出すことができませんでした。それがとても悔しくて、毎日部活で練習したり、部活だけでなく大人向けの卓球スクールにも通っていたりしました。そして猛練習の結果、中学2・3年生になるとかなり上達し、千葉大会で3回連続で優勝しました。やるからには卓球のプロになりたいと思っていましたが、高校2年生でインターハイには行けなかったので、卓球の道は諦めました。部活を引退してからは勉強して良い大学に入りたいと思い、受験勉強に没頭しました。
勉強に没頭するきっかけは何かあったのでしょうか?
教育実習生の先生に影響を受けました。
先生の政治・経済の授業がとても面白かったんです。年も近いのにしっかりとした考えを持っていて、特に経済の話に興味が湧きました。当時、将来の夢はなかったのですが、先生の話を聞いてしっかり経済を勉強してお金を稼げるような人になりたいと思うようになりましたね。高校時代は一橋大学を第1志望として頑張っていましたが、残念ながら第1志望には落ちてしまい、第二志望の慶應義塾大学の経済学部に進学しました。
就職活動ではどのような業界を目指していたのでしょうか?
大学時代は「どうせ一生懸命働くならとにかく色々な経験をして、若いうちから稼ぎたい」という気持ちが強かったので、外資系のコンサルティングファームを中心に受けていきました。最終的に新卒でアクセンチュア株式会社に入社しました。勤務して3年目で英語が話せないのにシンガポールで働くことになったことが大きな転機になりました。やらざるを得ない状況だったこともあり、英語を習得しましたし、尊敬できる上司と一緒に働く機会があり、大きく成長しました。その際、コンサルタントとして文化の違いやお客様が求めているものをしっかり理解しなければならないことを学びました。コンサルタントは人数が少なく、自分しか担当できない状況のこともあり、お客様に教えていただきながら仕事をやり切りました。
転職はされるのでしょうか?
2回の転職を経験しました。
1回目は2016年にフロスト&サリバンジャパンに転職しました。前職のように数千人の社員がいる会社ではなく、日本人のコンサルタントが少ない環境でした。自分でゼロからコンサルティング事業の礎を作れる機会や、自分の価値を自分でお客様に売り込んでいく営業の経験ができることが魅力的でした。業務内容も今まではITのシステムの導入・その後の改善を中心にコンサルティングしていましたが、そもそもどのような事業を進めていくべきなのか、どのような領域・国にチャンスがあるのかなどをトピックに仕事ができたことは良い経験になりました。
2回目はどの会社に転職されましたか?
2019年からOYO Japan(現:Tabist)で観光や宿泊のDX部門で戦略企画室室長として勤務していました。30歳になる時にこのままコンサルタントとして仕事をしていくのか、それとも社会にインパクトを与える仕事をしていくのかを考えていました。考えた結果、自分の力でビジネスをしていきたいと思うようになり、2度目の転職をしました。転職して半年で新型コロナウイルスの被害が拡大し、ホテル業界は大打撃を受けてしまいました。しかし、社内では重要なプロジェクトのリーダーや社長のサポートなど非常に良い経験を積ませていただき今でも感謝しています。
どのような流れで現在の会社の社長に就任されましたか?
LinkedInのヘッドハンターの方からZenyumを紹介されました。市場を開拓して、日本でチャレンジできる業界だと思ったので選考にチャレンジして、社長に選んでいただきました。
社長になってから大変だったことを教えてください
本国では大型の資金調達を実施しており、そのバックアップもあり、順調にビジネスを開始することができました。とはいえ、日本において海外のビジネスを伸ばしていくのは簡単ではなく、コストを抑えながら売り上げをあげていき、お客様から信頼を頂くのには大変苦労をしました
どのように克服したのでしょうか?
日本では信頼度を増やすことが重要なので、Webサイトを日本人向けに作りかえたり、新聞やテレビに取り上げていただいたりするPR活動に力を入れました。他には信頼度がある方々にご協力いただくインフルエンサーマーケティングにも取り組みました。新たにマーケティングに強い執行役員の方も2月から参画いただくことになり、今までの実績をもとに多くの方に知っていただくアクションをたくさんしていければと思っています。
今後の展望を教えてください
お客様に対してしっかりした価値を提供できる会社にしていきます。売上などの数字も大切ですが、本当にお客様がやってよかったなと思えるような結果を出していきたいです。マウスピース矯正という文脈では、効果、費用ともに日本において最高のサービスであるという自負はあるので、その強みはそのままに、より多くの方に知っていただけるように努力していきます
他の経営者におすすめの本はありますか?
劉慈欣さん著書の『三体』という中国のSFの話です。この本に登場する軍人の1人が、目的を達成するためにはどう動くか、動くべきかどういうメンタルを保つべきかが描かれています。彼の生きざまから学ぶことが多いのでおすすめです。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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