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株式会社テックビルケア代表 茶橋 昭氏

 

今回は株式会社テックビルケア代表、茶橋 昭氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 株式会社テックビルケア
代表者 茶橋 昭夫
設立 昭和54 年5 月
主な事業 【消防設備点検・工事】

消防設備点検・防火対象物点検・防災管理点検

●消防設備点検

〈消防設備・防火対象物点検・連結送水管耐圧試験〉

【定期報告】

建築設備定期検査・特定建築物定期調査・防火設備検査

【貯水槽維持管理】

【非常用発電機の負荷試験】

社員数 15名(取材時)
会社所在地 【大阪本社】大阪府摂津市鶴野4 丁目10 番22 号
【東京支社】東京都品川区南大井3-16-3 オフィスベルメイト8階
会社HP https://www.techbuilcare.com/

 

 

 

事業内容についてご紹介をお願いいたします

当社は建築物の防災設備のメンテナンスや工事をメイン事業として展開しております。

その中でも売上規模が大きいのは、消防設備の点検です。具体的には、オフィスビルや老人ホーム、マンションなどに設置されている消防設備を有資格者が点検し、消防署へ届け出を行うサービスです。消防法で決められた法令の検査と点検を当社が担っています。また建築基準法に基づく検査・調査も行っており、自治体が決める一定の規模の建物を対象に、有資格者が現地に赴いて点検調査し、特定行政庁に報告します。

その他、当社は元々ビルメンテナンスの清掃事業からスタートしたこともあり、いまでもビルやオフィスを始め、病院やホテルなどでサービスを提供しております。

 

PRしたいことはありますか?

一昨年から新卒採用に力を入れています。

消防設備は裏方の仕事ですが、社会貢献性が高く資格を持っていなければ働けない仕事のため、安定を求める若い方に人気があります。当社はチームワークを大切にしていて、他者への思いやりを言葉に表しています。夢があってこれから新しく変わっていく企業で働きたい方が集まってくれると嬉しいですし、価値観の合う方を採用していきたいですね。

https://techbuilcare.com/recruit/

 

学生時代のエピソードを教えてください

ニュージーランドで暮らしたことはとてもいい経験だったと思います。中学校3年生の時に学校のカリキュラムで参加した語学研修で初めてニュージーランドへ行ったのですが、そこでホームステイを体験し、ニュージーランド人の国民性や治安の良さを知りました。そして高校生になった時に交換留学の機会をいただけたので、印象がとても良かったニュージーランドを選んで1年間滞在しました。

また、大学生になるとパソコンに興味を持ち、新卒ではIT企業に就職しました。

 

高校時代は留学されていたんですね、思い出に残るエピソードなどはありますか?

交換留学生同士で集まる機会があったのですが、日本について詳しく伝えられなかったことを覚えています。日本の学校では日本の成り立ちや歴史を悲観的に学ぶことが多かったため、ポジティブに話すことができませんでした。他にもホストファミリーから「この着物の柄は何ですか?」と聞かれても知らないので答えられませんでした。他の国の交換留学生は出身国を自慢したり、詳しく話したりしていて、大きなギャップを感じたのをとてもよく覚えています。

 

新卒時代はIT企業にお勤めされるということですが、どのような企業でしょうか?

ソフトウェア会社に就職したので、毎日パソコンに向かってプログラムを組み、大手メーカーが営業で使うツールを開発していました。2年ほど勤めてからエアコンメーカーのメンテナンスの仕事に転職し故障したエアコンの修理を行っていました。電気工学科を卒業したので、一般的な電気の知識はありましたが、もっと現場で使える知識を習得したいと考えていました。そこから家業を継ぐため、防災会社に転職し、そこでの2年間はとにかく多くの経験を積む毎日過ごしていました。

 

ご実家の事業を継ぐと決めたのはいつからでしょうか?

大学生の頃から意識はしていました。アルバイトで家業を手伝っていたのでどんな仕事をしているのかは大体把握することができていましたね。その後消防設備士などの資格を取得し始めて、将来どんな事業をやっていくか考えていました。

ただ、すぐに父親の会社で働くのではなく、社会人になって色々な世界を見ていきたいと思っており、実際に3社経験したことで良い勉強ができました。IT会社で学んだリスティング広告を家業で初めてウェブで集客したり、現場で使える電気の基本知識があったり、防災会社での経験は事業と直結したりするので、今までのサラリーマン時代の経験は全て活きています。

 

会社を継ぐ際に大変だったことはありますか?

30歳で父の会社に入社したのですが、その時の当社の平均年齢は40代後半から50代だったため、私とのジェネレーションギャップが大きく苦労しました。それと同時に長年働いてくれているスタッフが私を見る時の目線にプレッシャーを感じ、どう思われているんだろうと不安に思っていました。また当時の福利厚生や労働環境が良くなかったので今後に改革が必要だと感じていました。

 

新たにご自身が会社として組織を作っていく時に工夫したことはありますか?

「裸の王様」にならないように自分がやりたいことはスタッフが本当にやって欲しいことなのかを考え行動していました。できるだけスタッフの声を聞くために、毎年匿名のアンケートを実施して経営に反映していましたね。

また本音が言える環境をつくるべく、毎月10分間の個別ミーティングをしたり、業務日報はしっかりと私がフィードバックを行い、人間関係を構築しつつ声を拾い上げる仕組みを作っていました。

他にも社内の清掃も心がけるようにしました。清潔・衛生的に保つことは当たり前とされていますが、意外とできていないんですよね。整理整頓をすることによって気づき増え、「もっとした方がいいよね」という発見があると確信しています。

 

今後の展望について教えてください

当社では現在新しい事業展開を進めているのですが、注力していることの1つにドローン事業があります。ドローンにカメラや赤外線カメラを積むことで、外壁の調査やホームインスペクターという住宅診断を行います。今まではBtoBの事業がメインでしたがBtoCにサービス展開することで、空き家問題などの社会問題を解決するだけでなく、会社としても大きな成長が期待できます。海外展開も視野に入れて動きたいです。

また、社内に向けた展望としては、もっと労働環境を整えて、働きやすくやりがいのある職場にしたいと考えています。

新卒採用をする中で学生が振り向いてくれるような企業でなければ生き残っていけないと実感しており、子育て世代でも安心して働ける職場環境をつくっていきたいです。

 

他の経営者におすすめの本はありますか?

学生時代に読んで衝撃を受けたのは稲盛和夫さん著書の『生き方』です。純粋に「こういう経営者になりたい、こんな生き方が素敵だ」と思えました。本に書かれているように自分が実績を出すことが重要ですね。

また、2021年に私が出版した『[2代目社長奮闘記]売上目標をなくしたら利益が10年で10倍になった! スモールカンパニーは仕組みと感謝だけで成長する』は、中小企業が実践できる内容で2代目経営者の方にもマッチする経営や社員教育のノウハウを詰め込みました。

ぜひ多くの経営者の方に読んでいただきたいです。

 

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!