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渡辺事務所代表 渡辺 達文氏

 

今回は渡辺事務所代表、渡辺 達文氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

会社名称 渡辺事務所
代表者 渡辺 達文
設立 2012年7月
主な事業 IT戦略策定支援

プロジェクト管理

情報システム導入支援

IT人材育成支援 等

会社所在地 千葉県柏市
会社HP https://watanabe-office.biz/

 

 

 

事業内容についてご紹介をお願いします

渡辺事務所ではITで業務システムを作ったり、アドバイザーという立場で企業のIT面をお手伝いしています。

私自身ITばかりを専門としていたわけではないので、ITが不得意の方の気持ちが理解できます。

IT初心者の方にはIT用語以外で説明することを心がけており、もし「ITでこんなことができたら良いな」とお考えがあれば気軽に相談してほしいです。数時間かかる作業をITツールを使えばワンクリックで済ませることができることもあります。

また、渡辺事務所とは別屋号でわたなべドラム教室を運営しており、ドラムを教えることやドラムに関するイベントを開催しています。イベントなどで演奏者を手配したい方がいましたら是非ご連絡ください。

 

学生時代に打ち込んだことを教えてください

高校は東工大附属の化学専攻で、ドラムに熱中していました。そこから早稲田大学に進学して応援部吹奏楽団に入りました。入部前は吹奏楽メインの活動をするのかなと思っていましたが、応援がメインの部活で、毎週のようにスポーツの応援のため各地へ赴いていました。大学では田原総一朗さんのゼミや、統計学や教える科学を扱う人気ゼミに所属して勉強にも打ち込んでいました。

 

就職活動はどうでしたか?

私の就職活動の時期は、リーマンショックが起きた直後で就職氷河期でしたね。リーマンショックでは大企業でも潰れてしまうことを知り、企業によりかかるのではなくて自分の腕で生きていけるようになりたいと思いました。そして、就職するにあたって技術を身に付けたいと思い、独立系SIerに入社しました。社長が私を気に入ってくれて、何度も面接の機会をくださったこともあり、入社を決めました。

 

サラリーマン時代に印象に残っている仕事はありますか?

入社してすぐのことを思い出しますね。フロアに新人が1人だけで、気軽に相談できる相手がいなかったのでとても大変でした。さらに、研修期間終了間際に先輩社員の体調不良等がきっかけで私がプロジェクトを担当することになりました。同時期に母親が入院したり、私が食中毒になったりと体調面でも優れず、まるで地獄のような日々でしたが辛い状況を乗り越えてなんとかプロジェクトを完了させました。新入社員でソースコードも読めなかった状況の中、納品までこぎつけたことが自信へと繋がりました。

 

サラリーマンからなぜ独立されたのでしょうか?

1番大きかったのは体調を崩したということですね。ずっとパソコン見ている仕事なので頭痛がひどくなっていきました。当時はブルーライトカットのメガネのことも知らず、体調は悪化する一方でした。そして将来を考えた時に、60歳までずっと会社に勤めているビジョンが見えてきませんでした。

また、私は比較的作業スピードが速く、話を聞いて要件まとめることが得意でしたので、この能力があれば自分1人で仕事ができるんじゃないかと思って独立することを決意しました。

 

最初からITの仕事を始めたのでしょうか?

東日本大震災があった後にビジネススクールに通っていたので、多くの人が企業のビジネスの枠組みの中で社会をより良くしようというソーシャルビジネスの起業を考えていました。私もその考えに感化され、うつ病に向けたサービスを展開しようと思っていました。しかし私のできることや人の役に立つ仕事を考えると、やはりまずはITの仕事を始めることに行きつきました。また、ビジネススクールに通って自分の内面と向き合う中で「音楽の仕事をしたい自分」の存在に気付いたので、ITと音楽で独立することにし、今の形態に落ち着きました。

 

独立後で大変だったことはなんでしょうか?

独立して11年が経ちます。やはり大変なのは、仕事がないときにどうやって仕事を取るかということです。独立直後は取引先があるわけではないので、0から作っていかなければなりません。収入があまりないにも関わらず交流会に出たり、広告宣伝をやったりと支出が多く大変でした。

そして契約が取れても、契約内容と違う仕事をさせられることもありました。案件が取れるようになっても私の立場が強いわけではないのでなかなか仕事を進めていくのが難しかったです。

 

独立直後はどのように仕事を受注していたのでしょうか?

とにかく人と会っていました。私の地元(千葉県柏市)の事業者の人と会って「IT事業をしています」と自分のできることを伝えていきました。最初はパソコンのお困りごとを解決するところから始まり、知り合いや企業を紹介してもらいましたね。お世話なったからといって案件をいただくこともありました。他にもビジネススクールで講演をして、聞きに来てくれた人からも案件をもらうこともありました。また、出不精にならないようにするため、都内のコワーキングスペースを借りて、そこまでの定期券を購入し、積極的に外に出るようにしていました。

 

独立したての頃、案件形成時にとった対応策等はありますか?

小さい会社とのお仕事だと法務部門がなく契約書がないまま仕事がスタートするとズルズル始まってしてしまうので、プロジェクトが始まる前に契約書を締結することを心がけていました。最初にどれぐらい稼働していくらになるかと決めて、時間が増えるのであれば追加料金がかかるときちんと伝えるようにしています。

 

ドラム教室の運営の工夫を教えてください

基本的に初心者を対象にしているので、講師のドラムスキルや経歴を全面に出すのではなく、料金体系や振り替え制度などのレッスンの仕組みの分かりやすさ、講師の人となり、立地などの情報を伝えるようにしています。同業他社のレッスン内容・アクセス・料金などを参考にレッスンプランを立てながら、同業他社よりも目立つように、駅前でイベントをやったり広告宣伝をしたりしています。

 

今後の展望を教えてください

今やっていることを続けつつ新しい経営の技術を身に付けて仕事のやり方をどんどん変えていけたらなと思ってます。例えばITに関しては、今は全て私が仕事をしていますが、今後は技術的に安心できるビジネスパートナーを見つけてその方に仕事をお任せしていきたいです。IT系の技術者は口下手な人が多いので私が中間に入って経営者と繋げる仕事をしていきたいです。

ドラム教室はマンツーマンレッスンだと売り上げの限界があるので教材を作って販売することや大きいイベントをするなどの別軸の仕事を見つけていきたいです。

 

近日行われるイベントはありますか?

2023年4月16日に100人アコースティック音楽祭を流山おおたかの森駅前で開催します。アコースティック楽器が弾ける方100人を集めてボン・ジョヴィ等を一斉に演奏します。出演者を募集しているので、よかったら参加ください!

https://100acoustic.tatsu.rocks

 

他の経営者の方におすすめの本はありますか?

牟田学さん著書の『社長業』です。この本には業種によって何を大事にするべきかが書かれています。たとえば、人間力を磨くべきか?商品力を磨くべきか?といったことは、事業によって異なります。ご自身の業種では何に気をつければよいかを知りたい方にはオススメです。

【AmazonURL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4382047617

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!