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近代ビル管理株式会社代表 須藤 悟氏

  • 04/22/2022
  • 04/28/2022
  • 人材
  • 1397回

今回は近代ビル管理株式会社代表、須藤 悟氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

近代ビル管理株式会社 会社概要

会社名称 近代ビル管理株式会社
代表者 須藤 悟
設立 昭和54年8月10日
主な事業 総合ビル管理業務
社員数 400名(取材時)
会社所在地 埼玉県深谷市針ヶ谷767-3
会社HP http://kindai.moo.jp/

 

事業内容を教えてください

総合ビルメンテナンス業と警備業が主な事業内容です。当社は昭和54年にビルメンテナンス会社として私の父親が創業しました。ビルメンテナンス業は簡単に言うと、お掃除やハウスクリーニングです。企業様には主に床や窓ガラス、空調関係の機器のクリーニングや管理・メンテナンスを全般に行っています。警備業は交通誘導や施設警備を提供しています。清掃と警備を通して「きれい」と「安心安全」をご提案し、関わる全ての方々に「住」の快適空間創造のお手伝いをして、長い歴史から培ったノウハウを基盤として社会に貢献していきたいと考えています。

学生時代の熱中したことを教えてください

高校、大学時代は柔道に打ち込みました。小学校・中学校は野球をしていましたが高校で柔道に出会いました。大学は教職の免許を取得するために体育学部体育学科で勉強し、部活で柔道に携わっていました。社会人になってからも航空自衛隊に入隊して柔道を続けていました。

自衛隊はどれくらい在籍されたのでしょうか?

私は5年間勤めました。最初は熊谷基地で研修をして、愛知県の小牧基地で学び、埼玉県の入間基地に配属されました。私は補給所と呼ばれる飛行機レーダーの機材関係の出し入れのオペレーター担当でした。補給所はイメージしにくいかと思いますが全国から発注が入り、その手配をするコールセンターのような立ち位置です。私は柔道部の活動が長かったので、自衛隊の団体生活は特に苦にならず性格に合っていたと思います。しかしオペレーター職はパソコンが得意でなく当時の同期や仲間に随分助けてもらいました。ずっと柔道をしてきたこともあり現場職を希望していましたが、今思うと自分が苦手な仕事に向き合えた経験が役に立っていますね。定年まで自衛隊で働く気持ちでいましたが、家業である近代ビル管理株式会社を継ぐことになりました。

家業を継ぐきっかけについて教えてください

私が30歳くらいの時に、近代ビル管理株式会社を経営していた父が過労で倒れてしまいました。そのとき家業を継ぐのであれば今のタイミングだと決意しました。最初は警備の仕事から始めました。警備業に必要な警備教育指導責任者の資格勉強をしながら現場の経験を積んでいき、資格取得後に教育や指導をできる様になりました。

警備の仕事を理解できる様になった後に定期清掃班に配属となりました。3人もしくは4人1組になって毎日違う現場で掃除をする業務でした。現場経験を積むことで会社の仕事が見えてきました。現場経験後は営業を兼ねた専務取締役に就任し外回り営業の勉強をしました。そして会社に来て約10年経った2021年7月1日に社長に就任しました。

社長になってからの苦労はありますか?

まだ社長になって半年ですが、社長になってから責任の重さを感じることがあります。社員そして社員の家族の生活をお預かりしているので、責任については日々考えています。社長としてのやりがいは視座を高く持って会社の未来を描き、社員に語っていけるかだと思っています。また1番大変なのは人材育成ですね。会社には私だけでなく部長、課長、そして社員が在籍して、どれだけ思いを統一して前に進んでいけるかが課題になります。今は反省することもありながら進んでいるところです。

採用に関しては地元の高校生・大学生を中心に採用をしています。最近は地元校の卒業生が2、3人が入社しましたが、もっと私たちの会社を知ってもらい採用数を増やしていきたいです。そのためにも積極的に地域貢献をしながら地元の若者を採用して育てていくのが私の夢です。

人材育成のために何か取り組んでいることはありますか?

昔は会社側が採用者を選ぶ時代だったのが、今は会社が選ばれる時代になっていると思います。働き方改革があり、若い人たちの働くことについての価値観もずいぶん変わってきてるので、会社自体も変わっていかなければと感じます。最近の面接では、「休日はどのようになっていますか?」「フットサルサークルに加入しているので毎週水曜日は早く帰りたいです」などの質問や意見を応募者からいただきます。新卒世代は何を一番大事にしてるのかを会社側が理解する必要がありますね。

働きやすい会社のシステム作りはもちろん、発信方法も大切だと思います。会社のホームページや会社案内で発信する内容も進化させていかなければと思っています。今までは組織図や業務内容を書いていましたが、私たちの会社は何を一番大事にしてるのかという会社の価値観をどう伝えていくかを大切にしています。

社長就任してから取り組んでいることはありますか?

社長就任直前に理念の意識付けを行いました。月1回の部課長会議の始まる前に理念を提唱したり、各部署のモットーを貼り出して常に意識を持って働くことを始めました。

新型コロナウイルスの影響は受けましたか?

はい。リモートが増えたことで働く場所がなくなり、社員が辞めざる得ない状況になりました。500名いた社員も100名ほど減ってしまいました。またそれに伴って目に見える利益が下がりましたね。ただ色々なことを立ち返るきっかけになりました。

今後の展望について教えてください

理念にも掲げている「社員と社員の家族そして地域から愛され続ける」企業を目指しています。特に子供や孫、そしてひ孫の世代まで続いていくような会社にしていきます。何よりも子どもたちと地域の未来をいつも考える企業であり続けたいと思っています。地元に貢献したいという気持ちから小学校通学の登下校時の見守りや障害者の社会的自立支援協力を続けています。

地元に支えられて当社は43年目を迎えます。皆様のご理解と色々なご協力のおかげで今の近代ビル管理株式会社があると思っています。これからも皆さんの地域のお役立てになれるような企業を目指していきたいと思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

経営者におすすめの本はありますか?

三橋貴明さん著書の『財政破綻論の嘘』です。国単位のお金の流れを知ることができるのが面白いですね。この本を通して立場によって物事の見方が変わっていくことに気がつきました。

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!