注目キーワード
  1. 創業
  2. 二代目
  3. 社員
  4. 病気
  5. お金

医療法人FUKUJIN代表  福岡敏氏

今回は医療法人FUKUJIN代表、福岡敏氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

会社名称 医療法人FUKUJIN
代表者 福岡敏
設立 2006.09
主な事業 クリニック運営
会社所在地 〒477-0032 愛知県東海市加木屋町2丁目224-2
会社HP https://fukuoka-jibi.com

事業内容を教えてください

愛知県でクリニックを4つ運営しています。皮膚科が2件と耳鼻咽喉科2件です。2006年に愛知県東海市でふくおか耳鼻咽喉科、2018年に愛知県知多市で新知台耳鼻咽喉科、2019年に愛知県愛西市でとみよし皮膚科クリニック、2019年愛知県豊田市でのみ皮膚科クリニックを開院しました。

学生時代打ち込んだことがありますか?

格闘技が好きでしたね。柔道部に入部したり極真空手を習ったりしていました。また音楽(特にYMO)が好きでしたので勉強にも身が入りませんでした。今振り返ると、何故あの時は何をやっても真剣に打ち込めなかったかというと「自分が何をやりたいのか」「これからどうしていきたいのか」「何のために勉強、部活をやるのか」という事が自分の中で定まっていなかったからでしたね。

医者を目指すきっかけについて教えてください

私は医者家系で育ったので、小学生ぐらいの頃からなんとなく将来は医者になると思っていました。小学校の卒業アルバムには将来のなりたい職業を「医師」と書いていました。実家は内科を経営してたので内科医を目指していました。研修医時代のローテーション研修で内科や外科、小児科で勤務し、耳鼻科は学生時代にあまり学んだことはありませんでしたが、実際に働いてみると手術も一人で完結することが多く、面白さを感じました。内科の医者は外来、外科の医者は手術がメインです。耳鼻咽喉科は外来も手術も担当できるのでバランスが良いのが魅力でしたね。

勤務時代のエピソードで思い出はありますか?

今思い返しても研修医時代はあまり優秀ではなかったです。大学病院に勤務している時は雑務中心でしたが、総合病院に移ってからは先輩医師に育ててもらいました。手術もできるようになり医者として自信が付いてきました。生死に関わる病気も診ていましたが、腫瘍ができて穴が空いてしまう病気や機能を失ってしまう病気を診察して、色々な生き方がある中で私たちが他の方の人生をサポートし、携われるのは素晴らしいことだと感じました。医者として患者さんから感謝されることも増えて喜びを覚えました。

独立のきっかけについて教えてください

私が開業したのは36歳のときでした。実家も開業医でしたし、耳鼻科を選んだ時点で将来的な独立は以前から考えていました。当時勤務していた病院が小さく医師が1人しかいない環境で手術も少なかったこともあり、独立する環境と大して変わらないのではないと思っていたところ、ちょうどタイミング良く知り合いの方が愛知県東海市の物件を紹介してくれました。その後独立を決意して、東海市の地域の人々に最高の医療サービスの提供、地域貢献をしたいという思いが強くなり、平成18年9月にふくおか耳鼻咽喉科を開院しました。今でも「病気を治す+おもてなしの心=気持ちのいい医院」を理念に掲げ短い待ち時間かつ優しい接遇、丁寧な説明により者さんの満足度に拘った診療を行っています。

独立する中で大変だったことはありますか?

スタッフとの人間関係にとても苦労しました。開業して3年目ぐらいで1度に半分以上のスタッフが突然退職しました。そして開業から5年目経った時にまた半分のスタッフが辞めるという事態が発生しました。円満ではない退職で、しかも私への苦情が書かれた手紙ももらいました。3年目の時は私や病院の相性がスタッフに合っていないのではと思っていましたが、5年目の時は私に非があったと認めて、自分が変わらなければならないと心を入れ替えました。そこからマネジメントや経営の勉強をはじめました。

スタッフの定着で工夫していることはありますか?

スタッフの主体性に任せることを大切にしています。また、私の右腕的な存在のマネージャーも育てました。私は病院において父親的存在です。家庭でも父親が怒ると子供は落ち込みます。母親的存在のマネージャーが私とスタッフの間に入ることによってクッション材になりますね。マネージャーが私の言い分を聞いて調整してくれる役割を担っていますし、マネージャーとスタッフで月1回、1on1のミーティングを行なっています。以前は私が面談をしましたが、普段話さない医師が突然話すとスタッフもびっくりしてしまいますよね。役割をきちんと持たせることにより人間関係を円滑にしています。

また理念やビジョン、ミッションを掲げて運営する中で幹となる部分を作りました。マネージャーに「7つの習慣」のファシリテーターのライセンスを取得してもらいスタッフにも教育してもらっています。1から自分達でやり方を作っていくのではなく、素晴らしい経営テクニックを学び病院内で活かしています。特に「やり方」よりも「在り方」を大切にしています。集客方法などやり方はありますが、根本的な病院としての在り方をきちんと考えています。例えばお辞儀でも、30度頭を下げて笑顔を作るやり方がありますが、やっぱり感謝の気持ちが備わってないと駄目じゃないですか。きちんと感謝の気持ちを持つことでお辞儀の仕方も変わってくると思います。

私たちの病院では仕事だけでなく、人間教育に力を入れています。仕事を通して人格を高めてスタッフや家族、患者さん、関わるすべての人に幸せになってもらいたいです。患者さん思いの方がいらしましたら是非ご応募ください。

今後の展望を教えてください

クリニックを20件作りたいです。現在、私が53歳でクリニックを4つ作ったので、あと30年現役時代があると考えると、16医院を作るために2年に1件つくれば無謀な数字ではないと思います。また私が死んで100年後も残るようなクリニックであってほしいですね。良いものを作っていけばスタッフや患者さんに受け入れられると思います。
クリニック以外には、スタッフ・患者さん向けに託児所サービスも作りたいです。小さいお子さんいる方は仕事を辞めてしまうことも多いですよね。子供がいるから働けないという環境を無くしていきたいですし、仕事を辞めたお母さんには託児所で子供を見ながら働ける環境を提供したいです。いつかは医療モールを作って、託児所とカフェが併設されている施設を作っていきたいですね。

経営者におすすめの本を教えてください

稲盛和夫さんの「生き方」です。開業して5年目にスタッフが辞めたときにこの本に出会い、利他の心の大切さを学びました。この本を読むまでは私が経営者だから私の進め方が正しいと思っていましたが、経営とはそういったことではありません。情けをかけると自分に返ってきます。スタッフに利他の心を意識してから人生や組織が好転しました。

2004年の刊行以来、120万部を突破した不朽の〝ロング・ミリオンセラー〟! 世界14カ国で翻訳、中国でも200万部を突破!
二つの世界的大企業――京セラとKDDIを創業し、JALの経営再建を成し遂げた当代随一の経営者である著者が、その成功の礎となった実践哲学をあますところなく語りつくした人生論の〝決定版〟!
大きな夢をかなえるために、たしかな人生を歩むために、もっとも大切なこととは何か?豊かな知恵と経験をもとに、丁寧にわかりやすく説き明かした本書は、世代を超えて幅広い層に読みつがれ、感謝・感動の声を多数いただいています。Amazon URLhttps://www.amazon.co.jp/dp/4763195433

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!