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ベリテワークス株式会社代表取締役 浅賀桃子氏

今回はベリテワークス株式会社代表取締役 浅賀桃子氏にお話を伺いました!

起業したときの苦悩や工夫をお話しいただいた、「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

ベリテワークス株式会社 事業概要

会社名称 ベリテワークス株式会社
代表者 浅賀 桃子
設立 2014年5月(創業 2010年)
主な事業 メンタルヘルス・キャリアカウンセリングおよび関連サービス
労務相談、給与計算・人事制度構築コンサルティング/アウトソーシングサービス
情報システム開発サービス
人事労務カウンセリングサービス Vérité OfficeMagento・OroCRM総合サポート/拡張機能販売 Principleworks
社員数 14名(取材時)
会社所在地 〒114-0013 東京都北区東田端2-5-14 クロコダイル第2ビル5F
会社HP https://veriteworks.co.jp/

 

事業内容の紹介をお願いします

2014年にベリテワークス株式会社を立ち上げました。ITシステム開発・人事労務カウンセリング、この2つの事業を柱として展開しています。

経営理念というか行動指針に近いところなのですが、当社では

①みんながんばれ②いのちだいじに③いろいろやろうぜ、

というものを掲げています。

①に関しては、「各自の能力適性を理解してイキイキと仕事をしてほしい」という意味合いです。②は、うちの会社はメンタルヘルスを重視したいと考えているので、生きていれば必ず良いことがあるから無理はしないようにしようね、という意味です。だからスタッフに過剰な負担を強いることも厳禁だし、スタッフ個人も頑張りすぎることや思い詰めることを厳禁としています。③は、「とりあえずやってみよう」という基本姿勢を持とう、ということです。前例がないようなことでも、躊躇するよりチャレンジを!と勧めています

(詳細は https://veriteworks.co.jp/aboutus/ の会社理念欄を参照)。

 

 

これまでのキャリア形成について教えてください。

初めから独立しようとしていたわけではなかったんです。

でも思い起こしてみれば、父の家系は花屋をやっていて、叔父はその二代目なんですね。身近な所に会社を経営している人は多かったですね。

それが影響しているかはわかりませんが、自分はサラリーマンは向いていないと思っていました。その想いは、実際にサラリーマンをやっていく中で強くなりました。

 

ファーストキャリアは医療法人の眼科勤務でした。就職氷河期時代で思ったように就活が出来なかったというところで、運よく拾っていただいた感じです。日々の業務として視力検査などをしていた中で、「どんなことであろうと手に職はつけたいな」と考えていました。どんなところへ行っても自分で何かできるように…という思いは、眼科に就職して早い段階から持っていました。

それからパートスタッフの採用教育などに関わるようになるうちに、人事や事業の裏方の仕事に興味を持つようになりました。「人事はどこの会社でもあるし、(視力検査同様)どこでも通用するスキルを得たい」という気持ちが強まったタイミングでITコンサルティング会社の人事のご縁を頂き、転職を決めました。

 

 

起業したタイミングやポイントを教えてください

ITコンサルティング会社の人事への転職をきっかけにカウンセラーの資格を取ったり、心理学の勉強にも力を入れ、それを社内で生かすこともしていました。

そんな時に当時の会社の同僚が会社を立ち上げるということで、人事やカウンセリングで力を貸してほしいと声をかけられ、その企業の役員になりました。

ですが経営者の方と上手くいかずに、辞めることを決断しました。そのときにサラリーマンに戻るかどうするか考えたのですが、結果としては独立してIT企業を中心に、第三者的な立ち位置でカウンセラーとしてサポートしていくことを決めました。思ったよりは早いタイミングでの決断になりました。

IT企業はキャリアやメンタルヘルスに悩む方も多く、カウンセラーとしてのかかわりは充実していたのですが、一方で社内のカウンセラーとしての立場で話を聞くのは難しいと感じていたんです。カウンセラーですが人事でもあるので、「これを言ったらこう評価されるのでは…」とか思われてしまうので…。

さらに、IT系に長く身を置いたことからご縁がつながり、IT事業も合わせて手がけることにしたのですが、そこで「ITとカウンセリングを両方やっている会社は珍しいのかもしれない。自分達の会社でIT事業をしているからこそ出来るサポートもあるかな」と思ったんです。

 

 

起業してみて、苦労したポイントなどあれば教えてください

1年目は全く忙しくはなかったです。それもあり、今思えばだいぶ単価の低い仕事も受けていましたね。「こんな仕事をするために独立したんじゃない」と思う気持ちも無いことはなかったですが、でも何年か続けていくうちに、その時のお仕事がきっかけで他の案件をいただいたりすることもあって、小さなことでも腐らずに引き受けてきて良かったなと思います。

苦労したポイントとしては、会社に勤めていたら何かあれば専門の部署が対応するのが通常ですが、どんなことでも自分達でやらなければいけなくなったことです。私も、人事兼総務兼法務兼…と、いろいろやっていました。そういった部分は、独立して改めて意識したところではありました。

 

 

起業にあたり苦労した点はありますでしょうか?

起業するにあたり『自分が女性である』ということは苦労したポイントの一つではあります。

今は8期目なんですが、起業した当時は『女性社長』という存在は珍しかったですね。IT業界の男女比は大体9:1くらいで、 そもそも女性が少ない業界です。

「女性が社長で大丈夫なのか?」とか、「お飾りなんじゃないか?」などという言葉もありました。異業種交流会などでは上から目線で見られたり、馬鹿にされている感じも経験しましたね。「なにくそー!」と、悔しい想いをすることは何度となくありました。当社のNo.2は男性なんですが、一緒に行動しているとその男性が社長だと思われることが多かったです。

性差無く対等にやっていく時代がきてほしいと思っています。

ただ男女関係なく起業、ひいてはビジネスをしていく面での苦労はだれにだってあると思います。

ですので男女平等にという意識を強く宣言するわけではありませんが、女性という部分で一歩ふみだすことを悩んでいる方がいるのであれば勇気を持って一緒にやりましょう、とは言いたいですね。

仲間が増えれば助け合い、乗り越えていきやすくなっていくと思います。

 

 

この先10年の「会社の未来や目標」としては、どのようなものがありますか?

ITとカウンセリング両方をやっているのですが、両方やっているからこその自社サービスが出せたらいいなと思っています。それぞれの部門が忙しかったりするんですけど、ITのエンジニアとして採用したが、大学の頃に心理学やってましたとかいうスタッフも徐々に入社してきていて。せっかくなので、そういう人たちと共に何か一緒に作りたいなと思ってはいます。具体的に“何か“とは、今はお伝えできないんですが。この先にはやっていきたいなと思っています。

 

 

浅賀氏の著書についてご紹介お願いできますでしょうか?

今年は2冊出版しました。1月に出版したのは『IT技術者が病まない会社をつくる』という本です。IT技術者がメインターゲットではありますが、それ以外の、組織をまとめるような役割の人にも役立つ情報が含まれていると思いますし、IT系に限らず会社を大きくしていきたいと思っている起業したての方の参考になることもあると思います。

「ITの仕事を自宅でできるように」というような取り組みは、コロナだから…というよりも、かなり前から取り組んでいたんです。だから、コロナ以前からテレワークを認めていた人もいます。そんな中コロナになり、その取り組みやサポート実績を社会に伝えることはできませんか?と言われてまとめた一冊です。どんな事業をしているか、よりも、どうやって環境の変化に適応していったかが大事ですよね。それは、会社の人たちが心身健康でいられるからこそ出来る事だと思います。

7月末に出版した2冊目は『図解ライフデザインの教科書』という本です。これから起業を考える50歳前後をメインターゲットとしていますが、実際は50歳前後で初めて起業を考えたのでは遅いんですね。キャリアを考え、専門性を磨くことはしていてほしいという思いを込めて書いた本なので、30代くらいからの若い方にも読んでいただきたいです。

ライフデザインは、キャリア・メンタルヘルス・モチベーションコントロール・ファイナンス、これらの広いところから見ることが必要です。でもその4点を網羅した本ってあまりないよねという意味では、この本は良い教科書になると思います。起業を考えているとか、副業を本業にしたいけど食べていける自信がない人とかに、本当にやっていけるかを振り返るきっかけにもなると思います。

なかなか体系立てては学ぶことのないライフデザインに関することを勉強してみようかなと思っていただける、そんな影響をこの本を通じて与えられれば良いなと思いますし、自分はどういう時にストレスを感じ、モチベーションが下がるのかということを考えるチャンスを与えてくれると思います。

『IT技術者が病まない会社をつくる』浅賀 桃子 (著)

IT業界に朗報!コロナ禍の中、メンタルヘルスに配慮しながら、業績をアップできる組織には何か必要か?IT事業について、現場・人事・経営者の3つの視点を兼ね備えたカウンセラーとして高評価を得ている著者が、キャリア・メンタル双方の側面から、組織づくり・管理法を提案する。

Amazon URL

https://www.amazon.co.jp/dp/4865651969

『図解ライフデザインの教科書』出川 通 (著), 浅賀 桃子 (著)

サラリーマンは50歳からが本番 自分のサラリーマン人生を(経営者になる以上に)輝かせる方法 やりがい(キャリア)、愉しさ(メンタル・モチベーション)、稼ぎ(ファイナンス)を図解 現在の仕事、収入に疑問を感じている40~50代のサラリーマンに、(役職)定年後の働き方改革を提案! 自立のために会社時代に何を準備すべきか? キャリアは? メンタルは

Amazon URL

https://www.amazon.co.jp/dp/4865652043

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!