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株式会社 P・C・Gテクニカ代表 藤井 要氏

  • 11/08/2024
  • 10/29/2024
  • 人材
  • 49回

今回は株式会社 P・C・Gテクニカ代表、藤井 要氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 株式会社 P・C・Gテクニカ
代表者 代表取締役社長 藤井 要
設立 1964年(昭和39)3月24日
主な事業 P・C・G協会工法開発およびライセンス業務

特許工法、審査証明技術による給排水管更生および排水管の耐震ライニング

給排水設備工事およびマンション給排水設備大規模修繕工事

マンション給水管オゾン殺菌スラリー洗浄システムによる洗浄業務

ビル・マンション給排水管の定期洗浄と定期点検、緊急サービス

マンション水まわりリフォーム

社員数 65名(取材時)
会社所在地 愛知県名古屋市天白区原1丁目1204番地P・C・Gビル
会社HP https://www.pcgtexas.co.jp/

 

 

事業内容を教えてください

株式会社 P・C・Gテクニカは創業60周年を迎えた、給排水管更生工事分野において日本トップシェアを誇る老舗企業です。

建物の構造躯体は一般的に65年ほど利用できるとされていますが、それに比べ、金属でできている給排水管は20年が寿命だと言われています。そして、この45年の差をうめるところに当社の存在意義があります。

給排水管のリニューアルは、古くなったパイプを切り取って新しいものに切り替えるのが一般的ですが、当社は老朽化した配管をクリーニングした後、使っている配管の中に新しいパイプを作ります。これは当社が自社開発した特許工法「FRPライニング」というもので、 敷設してある配管にそのまま施工が可能です。

創業以来60年に渡る歴史のなかでより優れた工法を模索し続け、つねに時代のニーズを的確に捉えた技術開発に取り組んできた結果、従来の取り換え工事に比べ、短時間・低価格で安全な工事を実現できました。

 

 

給排水管が老朽化するとどうなるのでしょうか?

給排水管は20年ほど経過すると、水の流れが悪くなったり、漏水したりと様々な問題が発生します。そして、配管を取り替えるために、建物によっては内装を壊したり、床下や天井裏の工事が必要です。

当社のスタンスとしても、時間とコストさえあれば新しく配管を取り替えるのが1番だと思っていますが、なかなか全ての給排水管を取り換えることは難しいのが現状です。

そのため、大掛かりな工事が不必要で工事期間が短く、廃材ゴミも出ないFRPライニングは時間・コストだけでなく環境面にも優れた技術として好評いただいています。FRPライニングで使用される素材は高強度繊維と樹脂を使用しており、金属よりも長い使用期限で、一般家庭で紫外線が当たらない限りは劣化はしないところも特徴です。

 

 

のような家でもFRPライニングは使えるのでしょうか?

はい。特にマンションでの需要が高いですね。マンション全体で配管の工事をすると、作業中は水道が使えないので住民の方に大きな影響が出てしまいますが、工事期間が短いFRPライニングは住民の方への影響を最小限に留めることができるので、技術力はもちろんですが、短時間で済む、という点も高い評価をいただいています。

一般の住居だけでなく、オフィスビルや工場などでもご提案できますので、何かお困りのことがありましたらお気軽にご連絡ください。

URL:https://www.pcgtexas.co.jp/contact/index.cgi

 

ここからは藤井社長について教えてください。学生時代はどのように過ごしていましたか?

小学生から父の影響で釣りを始め、今でも定期的に行っています。

また希望する習い事はなんでも母が受けさせてくれたので、小学校・中学校では真面目で勉強のできる生徒でした。ただ、高校生になると何かが弾けてしまい、武蔵大学経済学部経営学科に入学するも、パチンコやスロットなど遊び中心の暮らしになりました。

 

小さい頃から社長になるのが夢でしたか?

いいえ。父が株式会社 P・C・Gテクニカを経営していましたが、「社長になれ」と言われたことは1度もありませんでしたね。ただ幼稚園生の頃、会社の敷地内に子供専用のプレハブ小屋があり、そこで両親の仕事が終わるまで過ごしておりましたので、なんとなく将来はここで働くのかな?とは思っていました。幼少期から従業員によく遊んでもらったこともあり、家業に親しみを持っていました。

 

就職活動はどのような軸で動かれていましたか?

経営学部で学んだことがきっかけで、経営や社長が考えていることについて興味が湧き、卒業後は中小企業向けのコンサル会社に就職しようと思っていました。しかし、大学3年生の夏に開かれた家族会議をきっかけに、家業を継ぐことを決めました。そして学生の頃から皆よりも一足早く仕事を始めました。

 

どのようなお仕事からスタートされましたか?

現場の仕事を覚えるため、工事の作業員からキャリアをスタートしました。2000年8月からは東京営業所所長として働き始めました。当時、東京には社員がおらず、私1人で営業から工事まで全てを担当しました。

その後、2013年には社員を16名ほど増やし、自部署を移籍して、首都圏本部に昇格しました。

そこから私の発案で関西にも営業所を開設しました。関西の土地勘が全くなかったので、詳しい部長に案内してもらいながらテナントを決め、事務所が出来上がる前に採用活動をスタートさせ、発案から半年後には営業を始めました。歴史のある会社ではありましたが、ベンチャーのような働き方を経験してきました。

 

これまで経験されたお仕事の中で、どのようなことが現在役立っていますか?

東京で営業所を開設し一人で仕事を始めたことですね。小さい所からコツコツ積み上げていく大切さを学ぶことができました。新規のお客様との口座を開いたり、宣伝をしたりとゲーム感覚で戦略を考えて実行し、今の規模に拡大できました。自分で調べて、計画して、提案して決まっていく過程はとても楽しかったです。

 

社長就任の経緯について教えてください

前社長(現会長)が体調を崩された際「そろそろ社長を交代する」と仰っていましたが、実際に私が就任したのはそれから10年後のことです。

社長交代を知った時、前社長に有終の美を飾ってほしいと思って、私1人の売り上げで4億5000万円ほどつくり会社全体では20億円の売り上げになりましたが、売上が上がったことで安心したのか元気になられて続投されました。

そのため、いつ本当に社長になるのか、今年こそかと期待しながらも日々の仕事に向き合い続け、2024年1月に代表に就任しました。

 

社長になってから大変だったことはありますか?

関東・関西エリアでキャリアを重ねてきましたが、本社のある名古屋で仕事をする機会がそこまで多くなかったため、いざ社長となったとき、名古屋で働いてくれている社員一人ひとりを深く知らない状態だったことが心苦しかったです。人となりや興味を持っていることなどを知り、状況を理解しているほうが働きやすい環境を作れますし、円滑に仕事も進むと考えています。評価制度などまだまだ人事面で改善できる点も多くあると思うので、注力していきたいです。

 

社員のことを知るために何か努力はされていますか?

積極的にコミュニケーションを取るのはもちろんですが、社内報に力を入れるようになりました。私自身が社員のことを知ることもできますし、社内報を通して社員同士も新たな関係を構築できているそうです。

 

今後の展望を教えてください

私が社長に就任した際に、5ヶ年計画を立てました。現在50億円の売り上げを作ることを目指しており、目標に到達するためにどうするべきか、何が足りないかを考えながら経営しています。

また、お客様のどんな要望でも叶えられる会社にしていきたいです。営業が自らお客様のお声を聞いて、私に提案できるような「自走できる会社」にするのも展望の1つです。

 

他の経営者におすすめの本を教えてください

松田幸之助さん著書の『ヤバい仕組み化』です。各部門のリーダーになれば、松田幸之助さんのエッセンスから学ぶことは多いと思います。業界は異なりますが、経営に役立つことをこの本が教えてくれました。

よろしければぜひご覧ください!

【Amazon URL】

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!