今回は株式会社フィル・カンパニー代表、⾦⼦ 麻理氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社フィル・カンパニー |
代表者 | ⾦⼦ 麻理 |
設立 | 2005年6月3日 |
主な事業 | 空中店舗「フィル・パーク」、ガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」等 |
社員数 | 80名(取材時) |
会社所在地 | 東京都中央区築地三丁目1-12 フィル・パークTOKYO GINZA Shintomi Lab. |
会社HP | https://philcompany.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社フィル・カンパニーは「まちのスキマを『創造』で満たす。」を企業のパーパスとして掲げ、オーダーメイドのまちづくりを行っている上場企業です。
まちづくりというと大きなプロジェクトの話をイメージされますが、当社では、まちの小さなニーズに目を凝らし、声に耳を澄ませ、独自の視点と手法で、土地オーナー様・テナント様・入居者様・地域で暮らす方々すべてに豊かさをめぐらせています。その土地に合った最適解を導き出すとともに、企画・設計・建築・テナント誘致という全工程を一社で実現しているのが特徴です。
当社では主に2つの柱で事業をおこなっております。
1つが空中店舗「フィル・パーク」事業です。これは「駐車場+建物=空中店舗フィル・パーク」という新しい空間ソリューションサービスで、駐車場上空の未活性空間に賑わいと収益を創り出しています。
もう1つがガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」事業という、ガレージ付き住居の賃貸住宅の展開です。
日本にはまだまだ上手く活用されていない土地が多く、その中でも裏通りの小さい土地活用は難しいところですが、まちを良くするためにはその土地が持っている潜在価値を引き出す必要があります。土地を十分活用することで、オーナー様もテナントもまちの皆さんもみんなが満足できるまちづくりを目指し、日々誇りを持って業務にあたっています。
ここからは金子社長の歩みをお聞かせいただければと思います。学生時代はどのように過ごしていましたか?
学生時代は勉強やスポーツを頑張っていましたね。大学時代も様々なことを学べて楽しかったです。
私の学生時代はSNSやYouTubeはもちろんなく、私自身が役人や学者の家系で育ったこともあり、身近にビジネスについての情報を得られる機会がありませんでした。今の時代に学生時代を過ごしていたら、もっと早い時期にビジネスについて興味を持ったかもしれません。
就職活動はどのような軸で行っていましたか?
当時は男女雇用機会均等法が施行されて間もない時で、女性が男性と肩を並べてバリバリ働ける環境は限られていました。また、簡単に転職できる時代でもなかったので、性別ではなく能力で見てくれる会社に入りたいと思い、外資系企業である日本アイ・ビー・エム株式会社に入社しました。
日本アイ・ビー・エム株式会社でのご経験で心に残っていることはありますか?
仕事をしていく仕組みが全て出来上がっているグローバルな大企業で新卒時代をスタートしたので、社会人としての振る舞いを0から学ばせていただきました。カリキュラムがしっかりしていたので、確実に知識を身につけることができました。
結婚・妊娠・出産・子育てと女性のライフステージの変化を経験しつつも、その時々に自身が置かれた環境の下、様々な興味関心から学びを止めることなく、着実にキャリアアップをしていました。
アメリカで生活を始められるきっかけについて教えてください
商社勤務だった夫の社内海外留学が決まり、アメリカに行くことになったからです。
当時は「妻のキャリアは夫のキャリアを壊さない範疇で築くもの」という価値観の時代だったため、家族で渡米することが当然の選択でした。
アメリカでの生活を経験して、金子社長にどのような意識変化がありましたか?
アメリカで暮らす女性は、仕事だけでなく、自身の仕事や地域活動などを通じて家庭生活以外でも何かしらの自分の居場所を持っており、私も自分でキャリアを築きたいと考えるようになりました。
アメリカでの生活がきっかけとなって挑戦したことは、2つあります。
1つ目は米国公認会計士の資格取得、2つ目がアメリカでの起業です。
まず、米国公認会計士の資格取得についてです。夫の留学中、私も現地の大学でいくつか会計の単位を取得しました。そして帰国後は一橋大学大学院商学部経営学科で修士学位を取得しました。博士課程に進むタイミングで夫の二度目の米国への赴任が決まりました。ケンタッキーでの新しい生活の中で、せっかくならアメリカの公認会計士試験にチャレンジしようと試験を受けたところ、無事に合格することができました。その後、永住権も取得できたので、資格を活かして現地の日系企業で働きながら、アメリカのビジネスや社会の仕組みについて学びました。
2つ目の起業についてですが、当時、住んでいたのがケンタッキーの田舎ではあったのですが、数
起業までに数年そのエリアに住んでいたので、その地域にどんなニーズがあるのか?どういう人の流れがあるのかが手に取るようにわかっていましたし、会計知識も起業の助けになりました。その後、やりきったと思えるところまで経営を続けることができました。
フィル・カンパニーとの出会いを教えてください
子どもたちの大学進学も決まり、子育てがひと段落したことで、会社を事業譲渡し、帰国しました。
そして次はなにをしようかと考えていた時に、大学時代の友人であり、フィル・カンパニーの創業者メンバーである 髙橋伸彰に10年ぶりに会う機会がありました。
髙橋は「フィル・カンパニーはこれからIPOを目指そうとしている、是非力を貸してくれないか」と声をかけてくれました。
これまでの私のキャリアの中で、ベンチャーが大きく成長していくフェーズや上場は経験したことがなく、新しいチャレンジができる思い、飛び込みました。
常勤監査役として上場に貢献された後、2023年2月より経営者として働かれていますが、現在のお仕事についてどのように認識されていらっしゃいますか?
私は経営者という仕事は、短距離ではなくマラソンのようなものと認識しています。
日々の積み重ねが結果に繋がるので、会社の将来のことを見つめて常にどうしていくべきかを考え、トラブルや失敗があれば軌道を戻しつつ、将来に向かって順路を作っています。
仕事をするうえで大切にしていることがあれば教えてください
私生活では様々なことが起きますが、私情を仕事に持ち込まないようにしています。
感情に左右されることなく、常にフラットでいることを心がけています。
今後の展望を教えてください
フィル・カンパニーは、現在経営改革の真っ只中にあり、第3創業期と位置付けています。これまでは少数精鋭で属人的に案件獲得から物件の誘致まで行っていましたが、第3創業期では会社の仕組みを見直し、組織として持続的に成長ができるビジネスモデルの構築を目指しています。
中期経営計画は売上150億を目指すことを掲げていますが、究極の目標は「まちのスキマを『創造』で満たす。」ことです。
これからも自分たちの存在意義を大切にして、事業に共感いただけるお客様と一緒に成長することを目指しています。
採用は募集されていますか?
はい。新たな価値の創造に向かって、ともに挑戦していける仲間を求めています。
働く環境や仕事内容などをわかりやすくまとめていますので、ご興味がありましたら、下記採用ページをご覧ください。
URL:https://philcompany.jp/recruiting/
他の経営者におすすめの書籍はありますか?
伊賀泰代さん著書『採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの』『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』です。
「採用基準」が大ベストセラーになり、「生産性」が出版されました。「採用基準」はリーダーシップとは何かということに示唆を与えてくれましたし、「生産性」では生産性だけでなくクリエイティビティを持つ大切さを再認識しました。
新卒の方から経営者まで、幅広い方に様々な気づきを与えてくれると思いますので、お勧めです。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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