今回は、株式会社SHISEILABO代表、武山和氏にお話を聞いてきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
株式会社SHISEILABO 会社概要
会社名称 | 株式会社SHISEILABO |
代表者 | 代表取締役CEO 武山和 |
設立 | 2015年2月9日 |
主な事業 | WEB事業、AI事業、ITサービス管理事業、プロモーション事業 、食文化事業、動画事業、イベント空間事業、メディア事業、海外EC事業、観光事業 |
社員数 | 9名(業務委託・顧問含む)(取材時) |
会社所在地 | 山形県天童市中里5-12-8 |
会社HP | https://www.shisei-labo.com/ |
事業内容について
当社は企業向けのサービスと個人向けのサービスを提供しています。例えば、企業向けの経営コンサルティング事業では山形県内、栃木県内、東京都内などでITに特化した経営改善(ITサービスマネジメント)を行っております。その他自社でアプリケーション開発やウェブ開発、現在はAIサービスの構築を行っております。
また、台東区谷中の飲食店舗「悠々庵」を拠点として一般顧客向けに食文化事業などを行っております。2022年にはグループ会社で飲食店舗数を増やす予定です。
学生時代について教えてください
高校生まではサッカーに熱中していました。大学時代は子供たちのサッカーの指導者もしていました。指導者をしていた頃、その時の上司に仕事の楽しさや組織の大切さ、コミュニケーションの重要性を教えてもらいました。仕事に対するスタンスなどは、その時に確立された気がしています。
大学ではどのような勉強をされていたんですか?
山口大学では工学部の建築系の学科で勉強しました。建築とデザインと認知心理学を学べる学科で学費の安い国立大学だったのと吉田松蔭が好きなので山口を選びました。大学に通うまでは、建築のことを全く知りませんでしたが、受験前にフランスの著名な建築家の展覧会があり、その時に建築の魅力に触れ、大学で学ぶことを決めました。
建築という学問はあらゆる要素の組み合わせなので、勉強できたことは本当に感謝で、大切な僕自身のベースになっています。
大学卒業後はどのようにお仕事をされてきましたか?
卒業後は半年弱建設会社で勤務したのち、会社を辞めて個人事業主として働いてきました。
個人事業主としての最初の仕事は、高校の同級生からの依頼です。彼は東京都内の進学塾に携わっていて、そこに寺子屋っぽく暖簾をかけたいという依頼でした。そこからまずは暖簾屋としての仕事を始めました。
個人事業主として働かれている中で山形県に移住されていますが、何かきっかけはあったんですか?
当時2014年頃は地方創生みたいなキーワードが流行りだしていた頃、個人事業主として暖簾屋を続けるつもりはなかったので地方都市に何処か場所を探していました。
同時に祖母が山形で1人、住んでいたことがきっかけで、遊びに行ったのが最初です。食や時間の流れが自分には合っているなと感じ、その一年後くらいには移住しました。
温泉旅館のコンサルティングをされたのはどうしてですか?
山形に移住したものの、山形のことを全く知らなかったので、まず「100人の顔写真展」のような写真展を企画しました。とにかくカメラを片手に地域の人の顔写真を取らせてもらって、それをきっかけに地域のことを色々と教えてもらいました。起業は高校生くらいの頃から考えていましたが、特に特化した能力やイメージがなかったのでできることから始めた感じです。写真展は地元の学生と高校の同級生、その友達に手伝ってもらい無事実現できました。
写真展をやろうと決めてから色々な方と話す中で、山形県は観光業が支えていて、その中でも温泉旅館に価値があるということを再認識させていただきました。
あるご縁がきっかけで山形にある高級旅館の社長に会社経営やサービスの心得などを教わり、年齢差があるもののお互いが良い相談相手になっていきました。当時丁度私自身が会社設立をしたこともあり、社長から「うちの手伝いして」という形で本格的に経営や観光のお手伝いをするようになりました。
これまでお仕事をしてきた中で大変だったことはなんですか?
コロナになってからだと、半年で1000万円くらいの売上がなくなってしまったりということに直面しました。
2022年の2月で起業から丸7年となりますが、仕事を始めた頃は、本当に特化した能力を持っていなかったので、基本的に全て独学で勉強しながら仕事をさせていただきました。
自分自身が営業、デザイン、経営やプログラミング、ITツールの活用が当たり前に感じられるようになったのは、会社設立から2年目くらいにIT業界の上場企業などから新規プロジェクトや既存プロジェクトの改善などのチームマネジメント業務を委託していただいたことが契機となっています。
当時は国内で有名なアプリの開発にもプロジェクトマネジメントで携わっていて、自分自身の仕事に対する考え方の甘さに気づかせていただき、本当に寝る間も惜しんで仕事に明け暮れ、5年かかって覚えるようなことを半年くらいで習得したと思っています。
その時の失敗や成功から、全ての仕事はプロジェクトで、日々の活動はプロジェクト完遂のためと頭と体で整理できるようになったと思います。今では新しいことにチャレンジする際も、「できないのは仕方がないと思ってやる。」のと「できるのが当たり前と思ってやる。」ことの大きな違いを日々実感しています。
事業をされていく中で、一番大事にしている考え方などはありますか?
相手の視点ではなく、立場に立つこと。想像力と観察力を大切にしています。大変なことや問題というのは1つの事実として、それは良いも悪いも同じなので、結果よりも原因や理由をしっかり見るようにしています。課題の特定が自分の強みでもあると考えています。
東京都台東区の飲食店「悠々庵谷中」について教えてください。
古民家を改装した非日常空間の中の日常を目指した飲食店舗です。熟練のシェフが厳選したマグロとジビエを提供しています。マグロは豊洲のマグロ屋さんから仕入れており、ジビエは京都福知山の猟師さんから直接仕入れています。
あらゆる食材に感謝し、食材の良さを最大限に引き出せるシェフの料理技術と食材そのものに価値があります。古民家なのとコース料理もあるので、ゆっくりとお食事を楽しんでいただけると思います。
悠々庵谷中での私たちの使命は、「悠々庵谷中の先にあるオーベルジュを見据えてブランドを構築すること。日本の食文化に理解があり、日本の文化を育てたいと考える顧客とともに、私たちが提供したい理想を現実化しミッションの達成まで、顧客と共に歩んでいくこと。」です。
店内の内装は自分達で作り込んでいる最中ですが、山形県産栃(とち)のカウンターを使ったキッチンや2階には栓(せん)の木の1枚板を使ったテーブルを配置しています。
ご予算に応じて個室や一棟貸し切りもできるように柔軟にサービス設計、店づくりをしているところです。また、地域の皆様から色々と意見をいただいて、それを反映させていく店づくりを目指し日々アップデートを重ねています。
1階も2階も一部製作中ですが、空間のアイデアは地域の方や地元の学生などあらゆる方の意見を参考にしています。まずは、皆様のご来店をお待ちしています。
シェフはどんな方ですか?
都内でインバウンド事業をしていた頃に知り合いました。
シェフの堀は18歳から料理を生業として、19歳からフレンチの修行を始め、フランスで実績を積みました。その後日本に戻って銀座の和食料理屋で働き、そこで出会った常連客のメキシコ人と意気投合してメキシコで日本料理屋をオープンし、有名店にした実績があります。また、メキシコでは覆面レスラーとしても活躍したりと様々な人生経験を積んだ人です。
これまでの経験からか、彼の醸し出すエネルギーは半端ないのですが、会ってみたらわかります。とにかく、人間力と料理技術が素晴らしい人で、経験と実績があるものの、自分自身の現状を俯瞰して柔軟に変化できる人です。僕自身は堀と一緒に仕事がしたいと思い、お店を始めました。
現段階では、日替わりのメニューを通した地域との連携を重視していて、何回足を運んでいただいても楽しんでいただけるよう、腕を振るってくれています。
ちなみに、お店の名前は堀の発案で、「悠々庵」は彼が地元で所属している神輿を担ぐチームの名前からとりました。割烹や日本料理といった縛りをしたくなかったので、とても良い名前だなと気に入っています。
店舗のマネジメントはどのように行っていますか?
マネジメントを行っているのは業務執行役員の岩淵です。僕自身は普段はだいたい山形にいるので、週に1度現場でミーティングをしてくれています。悠々庵谷中のミッションを達成するために尽力しており、大衆居酒屋ではなく、ハイクラスなお店になるよう、色々とマネジメントをしてくれています。
彼はもともと映画業界で演出や出演をしていた経験を持ち、LAに長く住んでいたこともあり、とてもクリエイティブでグローバルな方です。
店の近くには有名な芸術大学があるので、アーティスティックなお仕事をされている方などもお見えになります。親しみを持っていただくのは勿論ですが、来ていただいた際に何か刺激になるような趣向を凝らした料理や空間、サービスをプライベートな空間でどう楽しんでもらえるか、試行錯誤を重ねて日々チャレンジしてくれています。
また、彼は毎朝会社のビジョンを従業員に発信してくれます。みんなが同じ方向を向いて働けるよう、サポートしてくれているのがとてもありがたいことです。組織のメンバーが会社の考え方や仕事に対して真摯に向き合い会社のミッションを達成するためには彼はとても重要で、人間として尊敬できる私にとってとても信頼できるパートナーです。
武山氏からメッセージをお願いします
僕の座右の銘は「自律的、思いやりの公私混同」。個人としては「自律的な成長と優しさを持って、相手の立場に立ち考え行動すること。」、会社としては「自律的な組織で、思いやりを持って、社会のことを自分達ごととして捉える。」といった感じです。
当社ではビジョンに沿った形で事業と組織と会社を成長させていきます。現在は栃木県内の進出を検討していますが、全ての判断はビジョンをもとに決断するようにしています。会社としては今後小さなM&Aを重ねて、多様化した社会にきちんと適応していきたいとも考えています。
直近ですが、山形県内のスタートアップ企業と共に月額会員制のデジタル相談コミュニティ「YOKUSURU(=よくする)」という新サービスも始めました。このサービスは山形県の中小企業のデジタル化のアップデートをしたいという思いをきっかけにスタートし、「個人が企業をよくする。企業が社会をよくする。社会が個人をよくする。」というコンセプトで運営していきます。Slackを活用したコミュニティで、個人、法人、社会がお互いに意見交換と相談ができる場所を目指しています。(https://yokusuru.group/)
当社の哲学の中心は「成功と書かれたコインの裏側は失敗ではなく成長」。まずは、昨年スタートさせた悠々庵谷中を未来に繋ぐために、戦術的な試行錯誤を重ね、堀と岩淵を中心に店づくりにフォーカスし、より強い組織づくりを目指します。
HPにエントリーシートを用意していますので、一緒に働いてくださる方は、いつでもお気軽にご連絡ください。
経営者におすすめの本を教えてください
この本の著者は2021年にClubhouseで知り、興味を持ちました。すぐに買って読んだのですが、経営者にとっても人としても、大事な考え方のヒントが豊富でとても面白い本です。
おすすめ本はこちら
一流の人は、本のどこに線を引いているのか 単行本(ソフトカバー) – 2016/10/14 土井英司 (著) https://www.amazon.co.jp/dp/4763135864
人生は「1本の線」から動きだす! |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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