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はやし総合支援事務所代表 林 雄次氏

今回は、はやし総合支援事務所の代表、林 雄次(はやし ゆうじ)氏にインタビューをおこないました。

 

林さんは社労士や行政書士、中小企業診断士をはじめとした、自身が持っている複数の資格を組み合わせながら企業のサポートやITツールを活用した勤怠管理に関するセミナー、ITや士業の知見からのビジネス書の出版などをおこなっています。

 

士業に加え、ITにも精通している林さんの元には多くの企業が相談に訪れるそう。今回はそんな林さんのこれまでと、今後の展望まで詳しくお話を伺いました。

 

会社概要 はやし総合支援事務所

会社名称 はやし総合支援事務所

(社会保険労務士はやし労務事務所 行政書士はやし法務事務所)

代表者 林 雄次
TEL 03-3935-1691
会社所在地 〒179-0084 東京都練馬区氷川台2-3-8
HP https://h-office.biz/

はやし総合支援事務所は社会保険労務士事務所と行政書士事務所が一つになった形態ですね。事業の特徴を教えてください

基本は、従来通り社労士や行政書士としてのご依頼を承っています。

特徴としては、私が社労士や行政書士のほかに、中小企業診断士、情報処理安全確保支援士、情報処理技術者など計130の資格を保有しているので、様々な資格や知識を組み合わせて幅広くアドバイスをさせていただいていることです。

 

資格は前述の資格のほか、社会福祉士や販売士、あとは検定系の資格も色々取得しています。いつのまにかかなりの数の資格を保有していました(笑)。

 

それほどの数の資格を取得されたのはなぜでしょうか?

学生の時から、「人の役に立つ仕事って良いな」と思っていたので、それなら自分が興味のある分野で役に立ちたいなと考えて、大学卒業後はIT系の企業に就職しました。

 

入社後は現場で3年ほど働いて、その後本部に異動になって研修業務などを担当するようになりました。そこから自分が勉強するのも半分仕事のようになって、それはそれで楽しいなと思ったんです。取得すると会社から資格手当てが貰える資格も多く、IT系の資格をほとんど取り尽くしてしまいました(笑)

 

なるほど。社労士や行政書士の資格はなぜ取得されたんですか?

その当時は、販売管理システムや業務システムを扱っていたので、その領域を深めようと思って、簿記や販売士の勉強をして資格を取得していました。

 

その流れで士業に興味を持ち、社労士の資格に興味を持ち始めたのですが、いきなり取るのはさすがに難しいなと思って。まずは法律系のビジネス実務法務検定を受けて、無事に取得できたので、その後社労士の資格を取りました。

 

社労士を取得してから、お客さんに「林さん、社労士持ってるよね。手伝ってくれないか?」と相談されるようになったんです。それがきっかけで、会社に所属しながら個人契約として依頼を受けるようになりました。

 

そこから、起業までの経緯をお聞かせください

兼業の状態で依頼を受けるようになったのが2018年の1月からでした。2018年の1年間の個人契約分の売上が300万円くらいだったんですが、2019年にはそれが1,500万くらいに積み上がって、さすがに副業の域を超えてしまいました。

 

2019年はほとんど覚えていないくらい忙しくて、当時は朝起きてから夜寝るまで仕事をしているような状況でした。常にパソコン2台を持ち歩いて仕事をしていましたね。

そんな状態の中、大きな仕事や執筆の仕事も入ってきて、否応なしに「独立しなきゃ」という状況になっていきました。

 

あとは、自分の持つ色々な資格やスキルを見ていくと、所属していた会社の事業ではITの分野しか活用できなかったんですね。

自分のできることを必要としてくれる人がいるならそれを提供したいし、売上も出ていて勢いもあったので「独立するなら今しかないな」と思って。

環境も整って、今後を見据えた上で独立するという結論に至りました。

 

副業で1,500万円の売上は目を見張るものがありますね。独立後はどのように売上を伸ばしたのでしょうか?

実は、一度も営業活動はしたことがありません。

 

私はIT系の企業出身で、いわゆる【ITに詳しい社労士】です。

ITと社労士、両方の資格を持っていてそれを公言している人は少ないようで、そういったところを探している方は自然とうちを見つけてくださるようです。

 

あとは、継続的にWeb記事を書いて私を必要としている方に見つけてもらえるよう種を蒔いているので、ひとつの方向性を持って続けていることが、ジワジワと芽を出してきたという感じですね。

 

経営をされていく中で苦労したエピソードはありますか?

仕事がいただけることはとてもありがたいことのなのですが、業務量が多過ぎていわゆる「黒字倒産」の危機に陥ったことがありました

 

仕事がバーンと入ると、人件費もバーンと増えるんですが、大きな会社さんからの依頼だと報酬が翌々月くらいの支払いになることも割と多いんです。仕事が増えているので普段以上に人件費がかかって、でも報酬はまだ入金されなくて…という状況に陥り、資金的にはちょっとドキドキというかハラハラする状況もありました。

 

「黒字倒産」という言葉も知っていましたし、概念は理解できていたんですが、商品在庫を抱える会社でもないし、そんなに大きなお金を動かすような会社でもないので、そういったリスクに遭遇すること自体想定していなくて、ちょっと焦りましたね。

どういう仕事でも手元のキャッシュは必要になるというのを、身を持って知りました。

 

業務バランスの取り方で工夫されたことはありますか?

それまでは業務オペレーションの中心に自分がいてしまったのですが、本来、自分は経営的に先を見据えた情報を知らないといけないと思うようになりました。

 

ずっと一人で仕事をしていた時の感覚のままでいましたが、仕事量が増えればそれを捌くための人が必要になりますし、そのための手配を早めにしなきゃいけないんですよね。そこが分かっていなくて。

今は作業業務の中心にいてくれる人を採用したり、私自身は細かい手続きまで全部するという状態から離れて、経営的な先の準備に専念するようになりました。

 

今後の展望を教えてください

資格取得は今も継続的にやっていて、最近はソムリエの資格に興味があります。

ソムリエは飲食店の経験がないとできませんが、「ワインエキスパート」という資格は飲食店の経験がなくても取得できるので、勉強を始めています。

他にも、お酒が好きなのでお酒の検定も色々取ったりしています。

 

あと、今は僧侶の勉強もしています。

2022年の3月には1年課程が終わって卒業して、浄土真宗の僧侶になるので1回頭をツルっとする予定です。

 

なぜ僧侶の資格を取ろうと思われたのですか?

「0か1か」だけじゃない世界がビジネスの中では多いですし、アナログの良さ、人間じゃないとできないものもたくさんあると思うんですね。

今後世の中が「そっち側」にバンっと戻されることもあるなと。そこで「そっち側の最たるものって何だろう?」って考えた時に、やっぱり宗教の世界だと思いまして。

 

それに、みんな何の疑いもなくお葬式で手を合わせるじゃないですか。それなのに、仏教のことを何も知らない。だからこそ、そこを勉強しない手はないと思ったんですね。

 

ビジネスという面でみても、日本では1500年くらい続いている「仏教というビジネス」を勉強する意味合いもあるし、今後を見据えた上では仕事でも使えると思っています。人としても厚みが増すかな、面白いかなと思って勉強を始めました。

 

葬儀屋さんなどから依頼が来たら面白そうですね

そうですね。お寺のIT化もできるかもしれないですね。

それこそ宗教家の人も自分たちの世界観を分かっている人の方が頼みやすいこともあると思います。

 

今後、「空寺」みたいなのも社会問題になってくると思いますし、その時、お寺でセミナーをしたり、カフェをしたりなど、工夫次第で他の仕事にも繋がってくると思います。色々と資格やノウハウを組み合わせてできることがまだまだ有るだろうと思っています。

 

最後に、おすすめの本を教えてください

『社労士事務所のDXマニュアル』です。

私自身で執筆させていただいた本ですが、社労士になりたい人にも参考になるし、社労士になってこれからもっと飛躍しようと思っている人にも凄く参考になると思います。

私が行っている各種の効率化ノウハウが満載ですので、オススメです。

 

林さんおすすめの本はこちら!

社労士事務所のDXマニュアル /林雄次

https://www.amazon.co.jp/dp/4502419419

そうか! この手があったか! 社労士・行政書士・中小企業診断士・情報処理安全確保支援士など,130超の資格を持つ資格ソムリエ林先生の知見がギュッと詰まった本!業務効率が大幅アップするデジタルハック満載で、セキュリティやITの基礎知識も身につくお得な1冊。社労士はもちろん、士業事務所、個人にも役立つ! !

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!