注目キーワード
  1. 創業
  2. 二代目
  3. 社員
  4. 病気
  5. お金

コクー株式会社 代表取締役社長 入江雄介氏

今回は、コクー株式会社の代表取締役社長 入江雄介氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

会社概要 コクー株式会社

会社名称 コクー株式会社
代表者 代表取締役社長 入江雄介
設立 2019年2月6日
主な事業 人財×デジタル事業

・ITインフラ事業

・EXCEL女子事業

・デジタルマーケティング事業

・RPA事業

・REALVOICE事業

社員数 370名(2022年1月時点)
会社所在地 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-29帝国書院ビル5階
会社HP https://cocoo.co.jp/

 

事業内容について教えてください

当社は「人財×デジタル事業」をテーマに、労働人口減による人手不足を「人財」と「デジタルテクノロジー」で解決し、企業の成長・発展ならびにより良い社会に貢献することを目的に、様々な新しいサービスを創造し提供しています。

現在は「ITインフラ事業」、「EXCEL女子事業」、「デジタルマーケティング事業」、「RPA事業」、「REALVOICE事業」の5つの事業を展開しています。

 

『女性がイキイキと働き、活躍している社会を創る』をビジョンに掲げていらっしゃいますが、なぜ女性に着目されたのでしょうか?

ダイバーシティ&インクルージョンの実現に向けて、様々な属性の人たちがライフステージにおいて、イキイキ働くことができる会社を創っていくことが、コクーの理念実現ならびに日本の元気につながると信じています。その第一ステップとして、まずは人口の半分を占める女性がイキイキと働ける環境づくりを行いたいと考えたからです。

女性はライフステージによって働き方を柔軟に変化させながらキャリアを築く必要があります。そのため、1人ひとりが「ライフステージ」に合わせた働き方やキャリアパスが選択できるように支援し、ゆくゆくは対象をさらに拡大して、多様な人材の活躍、推進を目指しています。

また、手に職を持つことで、自信を持って働くことができます。それが働き手からお客様、企業、国へと広がり、多くの人が幸せに暮らすことに繋がると考えています。

 

IT業界は未経験の女性でも活躍できるのでしょうか?

これまでのIT業界は男性社会のイメージが強かったと思います。ですが、最近では女性の活躍も目立ってきました。

特に、当社の女性社員の割合は74%を超えており、多くの女性が「インフラ女子」「EXCEL女子」「デジマ女子」「RPA女子」として活躍しています。

また各事業における研修の教育ノウハウもしっかりあり、例えばITインフラ事業の研修である「VeXUS(べクサス)」においては、実績も多数あり、未経験からでもITエンジニアになりたい女性の架け橋になるための研修として確立できてきています。

 

コクー株式会社が、現在最も力を入れている事業について教えてください

RPA事業に力を入れています。

RPAを簡単に説明すると、AIは脳、それに対してRPAは手足の役割というイメージです。

これから更に人口が減っていくことが予想される中、多くの作業を自動化して生産性を上げる必要があります。

そこで、当社では「マクロマン(R)」という完全無料のRPAツールを開発しました。

「マクロマン」は完全無料で提供しているので、他社と比べて導入のハードルは低いと思います。

また、導入してもRPAツールを使いこなせる人材が育成できず運用が進まないという課題もありますが、当社では「RPA女子(R)」による柔軟できめ細かいサポートを提供することで課題を解決しています。

 

▼マクロマン(R)サイト: https://www.macroman.jp/

 

入江氏の起業のきっかけについて教えてください

19歳の時に一度起業しましたが、当時はちょうどインターネットバブルで「これからの時代はITを知らないといけない」と思い、1年で事業をたたみ、エンジニアとして仕事を始めました。

エンジニアの多くはお客様先に常駐をして仕事をします。

当時、私自身がエンジニアとして働いていて、ふと「自分はどこの会社の人間なのか」という疑問が浮かびました。

元々帰属意識が希薄な業界と言われてはいましたが、折角プロフェッショナルな仕事をしているのだから、もっと会社にコミットしてハッピーに働けないかと考えました。この課題を解決する会社を作りたいと思い、2度目の起業を決めました。

 

お客様先の常駐モデルで、どのように会社にコミットできる仕組みを考えられたのですか?

みんなが主体的に働くことで、質やモノが向上し、より良いサービスが生まれると考えました。

そうすれば自ずとお客様の満足度も高くなります。

そのためにも、まず働いている社員1人ひとりがイキイキワクワクして働けるような環境づくりをし、働く皆がそんな気持ちを持てるような会社を目指しています。

また、利益を「明日への投資」と捉え、新規事業への投資、環境への投資、社員への還元にまわしています。社員満足度を高め、その循環が大事だと思います。

 

これまで事業をされてきた中で、大変だったことはありますか?

色々とありましたけど、最近ではやはりコロナ禍での影響ですね。

私達は社員の横のつながりやコミュニケーションを大事にしており、それらが円滑になるよう会社としても様々なサポートを行っています。

そのため、以前はオフラインでのコミュニケーションが盛んでした。コミュニケーションをとり、そこから出てくるアイデアを実現できる会社でいたいと考えているからです。

しかし、コロナ禍でオンラインに切り替えていかなければいけない状況になり、従来のコミュニケーションの取り方との違いに戸惑いがありました。

 

コロナ禍ではどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか?

オンラインで楽しめる方法を模索しながら毎月イベントを行っています。

各自Zoomの背景に桜の写真を設定してオンラインでお花見をしたり、運動会や謎解きゲームなどもしています。

最初の頃はオンラインだと僕らの強みや良さが出てこなくて、オンラインでのコミュニケーションは上手くいかないのではないかと考えていました。

ですが、社員たちが自ら「こんなことできるんじゃない?」と声を上げて積極的に動いてくれたおかげで、社員同士のコミュニケーションが途切れずより活発になっていますし、これまで参加が難しかった子育て中のママ社員もオンラインなら参加しやすいという声もあがっています。

 

なぜここまで社員同士のコミュニケーションのために力を入れているのでしょうか?

イノベーションの種は心理的安全性が高い組織に生まれると思っているからです。

アイデアは仕事のときだけに生まれるのではなく、ふとした瞬間に生まれますよね。そして、これは上の人間がこうしろと言ってできることではありません。

当社ではプライベートの中に仕事があり、仕事の中にもプライベートがあると考えています。

コクーに現在20もの「部活動」があるのも、趣味の世界は部門や役職関係なくコミュニケーションがとれるからです。社内に自分と同じ趣味の人がいて、その人たちとコミュニケーションをとることで絆が深まり、心理的安全性にも繋がっていきます。

私も「ゴルフ部」に所属していますが、いちメンバーとして活動しています。

 

入江氏が社員の皆さんと接するときに大事にしていることは何かありますか?

社長だからとか役職は関係なく、何でも言い合える雰囲気を作ることを心掛けています。

また、社員の顔と名前は全て一致させるように努めていて、これは私の業務の中でも重要なものの1つだと考えています。

コロナ禍になり、マスクをしていると雰囲気や印象が違い、誰かわからなくなってしまうこともあります。ですので、自分から積極的に声をかけることを意識しています。

社員が増えると同じ苗字や似ている名前も増えてきてなかなか大変ですが、理念に共感してコク―で頑張ってくれている社員たちなので、そこは徹底していきたいです。

 

今後の展望について教えてください

RPA事業をより伸ばし、業界No.1、ユーザー数No.1を目指しています。

テクノロジーで圧倒的に生産性を上げるためにも、みんながITを使える社会を目指していきたいです。

そのためにもツールを無料で提供し、わたしたちがどんどんサポートを行っていきます。

加えて、「マクロマン」は学生でも使える唯一の無料RPAです。

5年後、10年後に学生たちが就職の面接で「何使える?」と聞かれたときに「マクロマン」と答えてくれる未来を見据えて、これからは学校教育でもサポートを行えるようにしていきたいと考えています。

また、「従業員満足度で日本一」になることを目指しています。何をもって日本一かというと、女性活躍推進企業で日本一になることだと考えていますので、それを目指しています。

女性がライフステージにおいて様々な働き方を選択できるように、社員が抱えている課題を解決し、より良い会社作りをしていきたいです。

 

経営者の方におすすめの本について教えてください

この本は、元々私自身が潜在的に考えていたことが深く書かれていて、確信に変わった本です。

自分の経験と重なる部分もあり、とてもためになりました。

おすすめ本はこちら!

両利きの経営 単行本 

 

「両利きの経営」とは?
知の探索……自身・自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうとする行為
+
知の深化……自身・自社の持つ一定分野の知を継続して深掘りし、磨き込んでいく行為

両利きの経営が行えている企業ほど、イノベーションが起き、パフォーマンスが高くなる傾向は、多くの経営学の実証研究で示されている。

世界のイノベーション研究の最重要理論「両利きの経営」に関する初の体系的な解説書

Amazon URL:
https://www.amazon.co.jp/dp/4492534083/ref

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!