今回は株式会社SOUKEN代表、河津 守氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社SOUKEN |
代表者 | 河津 守 |
設立 | 2000年1月 |
主な事業 | 注文住宅(木造・S造・RC造・SRC造・混構造)、リノベーション、リフォーム、構造計算、申請業務、エクステリア、外構工事、建築設計、施工、不動産、建材販売、コンテナ事業、オフィス、軽量鉄骨アパート・マンション |
社員数 | 6 名(取材時)+代表河津 |
会社所在地 | 東京都杉並区高円寺南2-17-1/さいたま市緑区東浦和3-19-11 |
会社HP | https://souken-goodlife.co.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社SOUKENは埼玉県さいたま市・東京都杉並区を中心に注文住宅、大規模な戸建&マンションリノベーション、リフォーム、インテリア家具、グリーンなど、設計デザインから施工まで幅広く自社で行いサポートする究極のワンストップを実現している会社です。
私自身が化学物質過敏症を発症したことがきっかけで自然素材を使った手作りの家にこだわっており、耐震性能や断熱性能はもちろんのこと、空気のメカニズムを考えたオリジナルの工法を使った高性能な注文住宅を手掛けています。
また、できる限りお客様の要望にお応えするために、木の製材、鉄の溶接、モルタル造形、塗装、革の縫製、家具のリメイクから階段のような大きなものまで全て作れるよう、自社工房も持っています。
豊富な経験と知識、技術でたくさんの「楽しい!」がつまった家づくり、空間づくりをしているのが株式会社SOUKENです。
どのような家の性能がお客様から人気ですか?
省エネ住宅の性能は多くの反響をいただいています。省エネ住宅とは、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行く空気のメカニズムを利用し、空気の対流を作った家のことです。広い空間でありながら最小限のエネルギーで快適な状態を保つことができます。
熱交換換気システムを導入することで、室温と外気を全熱交換し湿度及び室温が一定に保たれます。また、床下に放熱器を取付けることで、ガラリを通して足元からの輻射熱を自然対流し家全体を温めます。省エネ住宅にすることで24時間綺麗な空気が入ってきます。窓を開けずに空気の入れ替えができるので、虫やPM2.5と無縁になりますし、花粉も入ってこないのでアレルギーをお持ちの方にも安心です。
窓を開けずに綺麗な空気を維持できるのはすごいですね!
そうですね。SOUKENの手がける住宅はインナーバルコニーを付けることができ、日照を確保し、空気を循環させることで、安心して室内で洗濯物が干せる構造でもあります。
これらのシステムを導入すると、加湿器や空気清浄機などエネルギー費用は抑えられる上、エアコンも一戸建て住宅に1台で過ごしやすい空間を作ることが出来るので、長期的に見てランニングコストが安くて快適な住まいです。家も人も快適で健康的でいることが重要であるという考えのもと、次世代に繋げる家づくりを目指しています。
施工事例等、SOUKENの家づくりに関する詳細はこちらをご参照ください
https://souken-goodlife.co.jp/works/
学生時代に頑張ったことを教えてください
私は頭を使うのは好きなのですが、机に向かって勉強するのは嫌いな学生でしたね。そしてあまり裕福な家庭環境ではなかったので、欲しいものを自分で買いたいという気持ちが強かったです。そんな考えだったので、高校を3ヵ月で辞めてすぐに職人の道に飛び込みました。学校に行ってないからこそ技術を身につけたいという気持ちがあり貪欲に仕事をしていました。
そこからどのように独立するのでしょうか?
装飾金物、フロント製作・工事で5年間(16才~21才)キャリアを積んでいきましたが、勤めていると自分のやりたいことが何もできないと感じるようになったことで、独立してかっこいい仕事がしたい、そしてみんなに喜ばれるような仕事がしたいと思いました。
そして、独立の前に営業を覚えたいと思い、住宅リフォーム会社に転職しました。ゼネコンで働くことも考えましたが、国や大企業への営業は自身が目指す独立には意味がないと考えてリフォーム会社を選択しました。
リフォーム会社の営業部に入ってからは、自分で仕事を獲得する必要性を実感しましたし、何よりもお客様に育てていただきました。綺麗になった家を見て感動して涙を流す方もいらっしゃり、昔は商業建築に携わったらかっこいいなと思っていましたが、家づくりの仕事にやりがいを感じました。5年間、リフォーム会社で営業・設計・管理の仕事をして、自信を付けて2000年に独立しました。
会社員としての経験で役に立っていることは何ですか?
10代の頃の現場経験が私を作ってくれたと思っています。
職人として働いていると数ミリのミスも許されません。見習い時代に私の作ったものを先輩に見せると、出来ていないと叱られて、何度もやり直しをしてその度、自分の未熟さを感じていました。ですが、それ積み重ねていくと技術が磨かれていき、やがて揺るぎない技術として自分のものになりました。
今の私が建築にかかわるほとんどの作業をこなせてお客様から万能な建築屋として信頼いただけているのも、社会人時代の経験があったからだと実感しています。
経営者になってから大変だったことを教えてください
私は教育が苦手で、社員を育てることに苦戦しました。私は100%の力をお客様のために発揮することが仕事をするうえで当たり前のことだと考えていますが、仕事に真剣に向き合わず、妥協する人もなかにはいます。そういう人とは意見がぶつかることがたびたびありましたし、信頼して任せてもクオリティが落ちてクレームになって、担当が私に戻っての繰り返しが多かったです。
どのように乗り越えたのでしょうか?
私が新型コロナウイルスに感染してしまい、重症化して1ヶ月間私が動けない状況になった時、お客様のためにも誰かに私の技術や知識を継承する必要性を身に染みて感じたことで考えを改めました。その時期に会社経営も危なくなり、人に対して真剣に向き合おうと決心し、後継者を育てていくこと、しっかりと指導をすることを意識しました。
どのような方を後継者にされたいですか?
自分のためではなく、人のために働ける人を社長にしたいです。人に対して愛情を持って考え行動する姿勢は仕事をするうえでとても大切なものだと考えているので、できない理由を言う人は苦手ですね。当社は不動産屋ではないので、売って終わりでなく、住んで頂いてからのフォローが大切になります。
これまで関わって下さったお客様がいるからこそ、私はここまで会社を続けてこられました。これからもお客様が住み続けて下さる間は快適に住んで頂けるよう、良いものを提供していきたいと考えています。「お客様に全力で向き合える人」、それが後継者になる第一の条件です。
SOUKENでは良いものを安く提供していると伺いましたが、そのためにどのような工夫をされていらっしゃるのですか?
安く良いものを提供するために、効率化を大切にしています。例えば、家の組み立てに必要な作業を自社工房で行ってから現場に行くと、組み立てるだけで済むので時間短縮ができます。また、木材を切る作業を工房で行えば現場のゴミも少なくなり、周辺にお住まいの方にご迷惑をおかけすることもなくなりますし、現場の作業員も片付けが楽になります。
他にも、寸法を規格化して、システム化しています。家づくりに必要な事柄を全て図面化しておけば、私だけしか設計ができない状態も解消できますし、すぐに仕上がるため、お客様が住み始める期間を早めることができます。私が職人だったからこそ現場への改善を提案できるのが大きな強みですね。
今後の展望を教えてください
働くスタッフが安定し、お金と時間が作れる会社にしたいです。建築業は資材の高騰や人件費の値上げなどの影響でどこも相当苦しい状況になっています。経営を安定させるためにも業務の仕組み化を強化して利益を上げ、時間を確保していきたいです。大手やゼネコンは仕組み化を採用しているので、中小企業でもそれを実現できるようにしていくのが目標の1つです。
そしてより多くのお客様に快適な家を提供するため、販売エリアを広げていきたいです。
また、今後は建築の範囲を超えて、ウェルネス事業部やライフスタイル事業部も設立していきたいと考えています。例えばサウナや水素など私が体験して良かったものを皆さんお伝えしていきたいと考えています。健康に関しては今後更に日本でも多くの方が関心を寄せる分野だからこそ、手がけていきたいと思っています。様々な分野を通して、日本中の皆さんへ貢献する仕事が実現できるよう、これからも邁進していきます。
経営者におすすめの本はありますか?
ナポレオンヒルさん著書の『思考は現実化する』と『積極的な心構えがあなたの人生を変える』です。
自分の心の持ちようで人生は好転していきます。30年前に読んだ本ですが、読んだ当初の気持ちを忘れずに常に行動してきました。
社長になると裏切られたり騙されたりすることがあります。仲間に大赤字を作られて、私に押し付けられたこともありました。当時はひどいことをされたと落ち込みましたが、今では悪い縁が切れたと喜ぶべきだと思っています。つらいことはたくさんありますが、マイナス部分だけを見るのではなくて、前だけ見て明るく進むことの大切さや強さを教えてくれた一冊です。
ぜひご覧ください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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