今回はWILLSORT株式会社代表、海藤 美也子氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | WILLSORT株式会社 |
代表者 | 海藤 美也子 |
設立 | 2014年 WillSort合同会社設立
2019年 WILLSORT株式会社設立 |
主な事業 | 販売員向け研修事業、店舗コンサルティング事業
チームビルディング支援、ビジネスフォローアップ |
会社所在地 | 東京都港区北青山2-12-8 BIZ SMART青山2階 |
会社HP | https://willsort.co.jp/ |
事業内容を教えてください
WILLSORT株式会社では、小売業界で店舗ビジネスをされている企業様向けに、販売員を育てる研修やマネージャー、SVなど次世代を担う管理職の育成、組織改善のコンサルティングを行っています。従業員の皆さんと一緒に課題を見つけ改善を行う長期的な伴走支援を得意としており、代表自身が実際に販売員として売る姿を見せる、超現場主義な研修を行うことが特徴です。
アパレル店舗から高速道路のサービスエリアまで、のべ12000人以上、600店舗以上の研修、コンサルティングを実施し、売り場の販売員の魅力を引き出し売上へと繋げています。そして、その実績を多くの企業様から評価いただいており、96%と高いリピート率を保っています。
小売業は人の流動性が高く、店長はじめ店をまとめる人材がなかなか育たないという悩みをお持ちの経営者が多いです。特に、オンラインから事業を興してはじめて実店舗を持つと速いスピードで組織を育てる必要がありますが、必ずマネジメント問題が発生し、都度教育が必要になります。また、実店舗、販売員ともにお客様に存在価値を示さなければ、生き残ってはいけません。
販売員に意欲的に動いてほしい、良い組織を作りたい、売上を作れる店舗を作りたい、という思いがございましたら、WILLSORTがお力になれますので、ぜひ下記よりお問い合わせください!
URL:https://willsort.co.jp/contact/
学生時代はどのようにお過ごしでしたか?
中学生まではソフトボールに打ち込むスポーツ少女で朝練を頑張っていて、日焼けしたボーイッシュな感じでした。高校生からはスポーツを離れて、進学校に行きました。その後は短大に就職し、アルバイトをして過ごしました。
就職活動中はどのようなことを意識していましたか?
私が就職活動をした時は就職氷河期ど真ん中でした。50社ほどエントリーしましたし、会社説明会では積極的に質問をして誰よりも頑張っていたのですが、それだけ努力しても内定をいただけたのが2社でした。
新卒で株式会社JCBに就職した決め手は、当時お金に興味があり、金融業界に入ってマネーリテラシーを高めたいと思っていたからです。早いタイミングで内定をいただけたので、余裕を持って社会人準備ができたのは良かったですね。
株式会社JCBではどのような業務に携わっていたのでしょうか?
最初は営業として配属されました。その後、債権回収のオペレーションセンターのトレーナー、同部署の計数担当をしていました。短期間に2部署3つのセクションを見れたのが学びになりましたね。
特に債権回収部門では、目標回収率を設定して、数字を追っていく姿勢を学ぶことができました。
思い出に残っている業務の1つが、支払いが滞っているお客様への電話です。
毎月各金融機関から滞納しているお客様情報が共有され、そのリストに一斉にコミュニケーションセンターのチームが電話をします。ファーストアクションの対応は業務委託や派遣スタッフにお願いしますが、クレームは社員が請け負います。また、電話をかけたお客様から入金していただく必要があるため、顔を合わせることなく声だけで短時間で関係を構築しなければなりません。
私はスタッフのトレーナーとして仕事をしていたので、サービス提供者の品質を保つ教育が求められますが、スタッフにとってストレスがたまる仕事だからこそ、みんなで一致団結しようとチームワークを強めるにはどうすれば良いか、試行錯誤していました。そして、お客様からクレームを受けた時は、私が一緒に解決していくという使命感を感じていました。現在の販売の仕事を教えるスタンスのベースとなる、関係性を築く勉強ができました。
その後どのようにアパレルの世界へ足を踏み入れるのでしょうか?
株式会社JCBで計数担当になった時、人との関わりが希薄になったことで会社内での自身の存在意義が見えなくなり、今の仕事が自分の将来の何に繋がっているのか分からなくなったことがきっかけで、次のキャリアを考えはじめました。
次は自分が興味を持っていることを純粋に突き詰められる会社に行きたいと思い、元々洋服が好きだったので「店舗数が多くないアパレル会社」を軸に会社を探しました。大手企業の正社員から時給850円のアルバイト生活でアパレルのキャリアをスタートしましたが、本当にやりたいことだったので心の満足度は高かったです。
実際にアパレルで働かれていてどうでしたか?
入社する前は洋服を売るのは簡単だと思っていました。しかし、実際店頭に立つと驚くほど洋服が売れずにびっくりしました。そして、自分の力では洋服が売れないと自覚してからは、売れている先輩を研究してスキルを身に付けていったところ、どんどん洋服が売れるようになっていきました。その後、自分が店長になり教育する立場になってさらにやりがいを感じ、最終的には販売を教える社内研修を開催する担当者に抜擢されました。
その後、当時無名のアパレル会社に管理職として転職しました。その時に、私が前職で売れていたのは自分の実力ではなくブランドの力だったことに気がつきました。また、転職後はスタッフからの信頼が得られなければ何の成果も出せないこと、成果を出すために周りを巻き込んでみんなで協力することの大切さを学びました。
どうやって独立をされたのでしょうか?
転職後に管理職になってからは本部と目標売上についての会議が増えましたが、本部の人たちは数字しか見ておらず、必死に努力している現場の人間を軽んじる言動があった時にとても悔しい気持ちになったことが、独立の原動力になりました。
またマネージャーになってから会社の収支を見せてもらえるようになりましたが、みんなが一生懸命売上を作っても、利益がとても少ないことに驚きました。その時、もっと会社の利益を最大化させていきたいと思い、研修を社外に売ることを社長に相談しました。そして、私の契約を社員ではなく業務委託に変えてもらい、研修を実施した時だけお金を頂くようにしました。1年ほど個人事業主で活動していましたが、きちんと登記してビジネスをスタートしようと決意し、合同会社を立ち上げました。
社長になってから大変だったことは何ですか?
私が独立した当初は若く、女性だったこともあって「アシスタントですか?」と聞かれることが多くありました。まだ実績もないのでしょうがないのですが、少し軽んじて見られているような気がして、とても悔しい気持ちでいっぱいでした。昔のビジネスシーンで言われていた、女性は男性の3倍働かないと認められない、という言葉を身を持って実感しましたね。だからこそ、人を巻き込んでこだわって結果や実績をつくってきました。今となっては反骨精神で頑張ることができたので本当に良かったです。
とにかく、1つひとつの仕事を丁寧に高い質を維持できるようこだわって取り組みました。
どのようにこだわって仕事をしてきたのでしょうか?
世の中の研修サービスは単発の開催で終わってしまうことが多いのですが、それだけではもったいないと感じていたので、私は研修を受ける側がどのように意識が変わって行動ができるのか、会社が研修の成果を感じることを大切にしました。現在は単発での研修は販売しておらず、研修が終わったらアクションプランを立てて計測し、要望があれば私が現場まで行ってチェックをしていきます。ケーススタディーで様々なアドバイスや実例をお話しして、他のスタッフや他店舗にも応用できるようにしています。
売り上げを作るためには何が1番重要ですか?
スタッフが接客を磨いて、目の前のお客様が「買います」と言ってくれる回数を増やすことが重要です。そのために、どのようにお客様の前に立つかという「あり方」「トーク」「動き方」が重要になります。私はトーク技術のみだけでは売れる接客ができないと思っているので、マインドと動きもしっかりと伝えるようにしています。トークはお客様ありきで展開が変わってしまいますが、マインドと動きは再現性があるので、どんなスタッフでもすぐに接客を変えられます。またリアル店舗であれば行動ステップを図式化し、それに沿って1個1個対策を作っていくようにすると売れるようになっていきます。
マインドも重要になっていくんですね!
やはりスタッフが仕事をやらされていると感じると売上にも影響が出てきてしまいますので、スタッフ自身が「自分はどうありたいのか」を考えることを大切にしています。どんな時に嬉しくて、どんな時にテンションが下がるのかを研修では文章化してもらうことで自己理解が深まります。
今後の展望を教えてください
小売業の中でNo.1の組織コンサルタント会社になっていきたいと思っています。当社は販売の研修だけでなく、組織作りや評価制度など人材育成についてもお伝えしています。特にこれからは、社員の離職や定着率の低さに悩んでいる会社のサポートをしていきたいです。
また販売の経験があるスタッフの新しいキャリアについても応援していけるように準備をしています。販売スタッフを長期でやるのは難しいとアパレルのキャリアを諦めてしまう方を応援するためのコンテンツを考えていこうと思っています。
経営者におすすめの本を教えてください
中川洋一さん著書の『利益3倍化を実現する「儲かる特別ビジネス」のやり方』です。提供するサービスをいかに差別化するか、について書かれています。例えばスピードなのか、小ロットでも受けるのかなど、どうやってビジネスをスケールするのかが学べます。私のビジネスにも役立っていて、どの場面でエッジを効かせるかをこの本を読み返して、考えています。
気になった方はぜひ読んでみてください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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