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司法書士法人中央ライズアクロス代表 髙橋圭氏

今回は司法書士法人中央ライズアクロス代表、髙橋圭氏にお話を聞いてきました!

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

司法書士法人中央ライズアクロス 会社概要

会社名称 中央ライズアクロスグループ 司法書士法人中央ライズアクロス
代表者 髙橋圭
主な事業 商業登記 不動産登記 生前対策・相続手続 遺産承継・信託 企業法務・M&A・事業承継
グループ社員数 200名
会社所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3丁目4番10号虎ノ門35森ビル 7階
会社HP https://riseacross.com/

 

司法書士法人中央ライズアクロスはどのような事業を展開しているのでしょうか?

当社は代表の私が司法書士出身なので、不動産の売買や会社の登記など司法書士業務が母体となった組織です。また土地を測量する土地家屋調査士、行政書士などの専門家で構成されており、各種の許認可を行なっています。

札幌から鹿児島までの合計11拠点あり、M&Aで事業を拡大しました。1から事務所を立ち上げるのではなく、既存の出来上がってる事務所とM&Aして、新しいお客様と既存のお客様をシェアすることで、シナジー効果が生まれます。拠点ごとに経営を任せているので、スタッフは採用・教育・事業を学び、人材の能力の底上げができていると思っています。

 

どのような学生時代を過ごされましたか?

私は山形県の田舎に生まれました。元々、起業家になりたいという思いが非常に強くありました。ただ、自分自身に何か特別な才能やビジネスアイディアがあると思っていなかったので資格を取ることが独立への近道だと考えました。

そこから、法学部に入学し司法書士を目指しました。法学部というと弁護士のイメージが強いと思いますが、弁護士試験は難しい上に試験を突破した後も研修などがあり、全てストレートで合格しても社会に出る頃には20代後半になってしまいます。

司法書士になろうと考えたのは、起業のしやすさです。司法書士であれば試験合格の後すぐに独立できることが決め手になりました。

 

司法書士の仕事のやりがいや面白さとはどんなことでしょうか?

司法書士は「平和産業」と言われており、マイナスの感情になる業務が少ないですね。

基本的に有資格の世界は、争いや問題を解決するための職業です。弁護士であれば裁判が仕事で、平和な裁判や幸せな裁判は存在しません。

一方で司法書士は創業支援という会社を立ち上げる起業家のサポートや不動産の名義変更を進めていきます。稀にお金が無くなってしまい不動産を売らなければならない人もいますが、手続きに関わって最後不動産が売れれば感謝されます。基本は起業家や不動産を買った人に向けての手続きの手伝いをしていくので、前向きな業務が多いのが魅力ですね。

また司法書士の社会貢献という面で役立つ仕事です。創業支援では会社が増えれば増えるほど国力が上がっていきますし、不動産に関しても国内外の投資家が不動産を買いに来ると国内の空き家が減って、中古住宅流通が活性化します。司法書士は、今後の日本の力になるような人をサポートできて、社会に役立てるやりがいがある仕事です。

 

大切にされている考え方はありますか?

司法書士資格者が、増えていかないと業界が盛り上がっていかないと思っています。私が試験に合格した平成19年は約3万人中、3%の約900人が免許を取得しました。最近は受験者数が1万5000人と減っているので、司法書士の資格者が増えていきません。まず司法書士を目指す人が減少しているのが課題ですね。

司法書士に合格するためには、合格までに8年や10年かかる人も珍しくありません。だからこそ司法書士資格者に選ばれる司法書士事務所を作りたいという思いを持っています。

現在は70名超の司法書士が弊社に所属していて、全国でおそらくTOP3に入る在籍数です。これからも人生をかけて本気で仕事に取り組んでいる司法書士を採用していきたいです。

 

一番苦労した思い出はありますか?

拠点の立ち上げは大変でした。新型コロナウイルスが拡大している中で、支店を1から立ち上げていくのは難しい面がたくさんありました。このまま地方拠点展開に向けて投資しても大丈夫かという迷いもありました。

初めて緊急事態宣言が出た時に仙台・名古屋・大阪・福岡・鹿児島の拠点作りを始めていたので、その頃はとても大変だったのを覚えています。コロナウイルスのため各拠点に足を運ぶこともできず、日々状況が変わる中での判断や各支店長に向けての意思決定を伝えることに苦労していました。

色々と思うように進まない状況で、グループの理念である「①ひとりひとりのお客様に真摯に寄り添い、常に最善の解決策をご提供することにこだわり続ける最高かつ最良のパートナーを目指します。②全社員が、時代の変化に対応し、最高品質の知識と技術を持ちあわせ、士業界にイノベーションを起こす存在であり続けます。」を各支店に伝えること、そしてスタッフ同士で積極的にコミュニケーションをとっていくことを意識していました。

 

髙橋様の今後の展望を教えてください。

当社では在籍司法書士数が70人超まで増えて、業界最高水準の事務所になりました。これからは、司法書士を目指す人、司法書士合格者を増やして司法書士資格者在籍数200人規模の事務所を作っていきたいです。そのためには司法書士から選ばれる事務所づくりに力を入れていきたいです。

また経営ができる司法書士を増やしていきたいですね。手続きなどの仕事がスムーズにできるだけでなく、各スタッフが経営者になれるようレベルアップできる組織を作っていきたいです。

 

経営者の方におすすめの方は何かありますでしょうか?

山本俊さんの『人工知能とこれからの仕事 ~法律業務AI開発記』です。

法律の契約書をどうやってAIでチェックしていくかという未知の領域についての内容です。今まで弁護士が1から契約書をチェックしていましたが、今後どうなっていくのか、そして古い業界で、どうやって世界に向けて積極的にイノベーションを起こしていったかが書かれています。

 

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法務格差を解消する。
個人事業主もスタートアップ企業も、規模を問わずあらゆる事業者が、フェアな環境でビジネスができるようにしたいーー。「AI弁護士」こと山本俊は、人工知能による契約書作成支援サービス「GVA NDAチェック」を開発した。さらに、リーガルテックを駆使することは士業に創造的な時間が生み、ビジネスチャンスをもたらすと考えた。たとえば、新規事業のスタート時点から法務担当が加われば、法的な問題でつまずくリスクが減る、自社に有利な交渉が進む。守りの法務から攻めの法務へ。
人工知能(AI)は人間の仕事を奪うわけではなく、人間がやるべき「おもしろい仕事」を生み出す時間を提供すると山本は確信する。本書には、未来のビジネスを切り拓くのに重要なサービスが具体的に紹介されている。法務担当者のみならず、AIと共存する社会を目指す明日のリーダー必読書である。

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!