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舞夢メンタルサポート株式会社代表取締役 高橋ひさ子氏

今回はビジネスマインドトレーナーとして、経営者や会社員の方を中心にメンタルサポートを行っている舞夢メンタルサポート株式会社の代表取締役、高橋ひさ子氏にお話をうかがいました。

高橋さんは自身がパニック障害を発症した経験から、社会で働く人々のメンタルサポートをしたいという想いから起業をされました。経営者が元気になれば会社も良くなり社員も働きやすくなるという考えから、経営者を中心にしたサービスを提供しています。

しかし、日本におけるカウンセリングに対する偏見から、現在に至るまで多くの苦労や試行錯誤があったそうです。

高橋さんがビジネスマインドトレーナーになるまでの経緯と、カウンセリングの必要性を深堀りした「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです!

舞夢メンタルサポート株式会社 会社概要

会社名称 舞夢メンタルサポート株式会社
代表者 高橋 ひさ子(たかはし ひさこ)
設立 2009年11月26日
主な事業 ・産業カウンセリング
・心理カウンセリング
・コーチング
・各種セラピー
・企業における社員のメンタルケアの提案およびサポート業務
・カウンセラーの養成および起業支援
・SDGsアドバイザー講師
・講座、セミナー、研修、イベントなどの企画および実施、運営
・教材、出版物、化粧品、サプリメントの製作および販売(通信販売を含む)
会社所在地 東京都港区赤坂9-6-29 パシフィック乃木坂808
会社HP https://maimu-m.com/

 

まずは事業内容を教えてください

今は心理カウンセラーと産業カウンセラー、そしてSDGsを広める講師として活動しています。

皆さんがイメージしているうつなどの病気に対するカウンセリングも行いますが、普通に社会で生活している方のメンタルヘルスのサポートをメインに行っています。

病気ではない方でも生活の中でメンタルは上下するため、「病気を治す」というよりは、社会の人々がより楽しく過ごすために「モチベーションを上げる」ことがメインですね。

企業に勤めている個人の方から直接ご相談を受けたり、企業から依頼を受けて産業カウンセラーとしてご相談を受けることもあります。その際、依頼主が大企業の場合は企業の体制を変えるのはなかなか難しいため、社員一人一人のサポートという形になることが多いです。

また、中小企業の経営者の方とお話しして、職場環境そのものを良くするための相談を受けたり、社員一人一人のサポートを行うこともしています。

経営者のモチベーションを上げることで、自然と社内の雰囲気が良くなって従業員も明るくなるんです。

 

特に力を入れている事業は何でしょうか?

経営者向けのメニューですね。それは、経営者の方のメンタルが良い状態だと、従業員に与える影響も良くなると感じているからです。

私は従業員のサポートも行ってきましたが、そもそも職場環境や職場での人間関係が良くなければ、当事者一人のメンタルが良くなったとしても一時的にそう見えるだけで、根本的な解決にはなりません。

これに対し、経営者のメンタル管理の意識が高いと従業員のモチベーションが上がり、売上規模に関わらず会社が伸びていくんですね。

そのような経験から、まずは経営者の方に良い状態になっていただくのが大事だと感じているので、経営者向けのメニューに力を入れています。

 

SDGsを広める活動について教えてください

今、いろいろな場面でSDGsという言葉を見聞きする機会が多くなっています。

大手企業だけでなく中小企業でも、SDGsに取り組んでいることが企業イメージに大きく影響します。そんな世の中の時流から、各社でSDGsに対する取り組みが進んでいます。しかし、現状はSDGsの取り組みを担当している一部の人だけが力を注いでいるというところが課題点です。

SDGsは、「私たちの暮らしを現在から将来に向けて守ろう!そのためには私たちが生きている地球を守らなくてはいけない!」というものです。

近年、大雨や地震などの自然災害が多発し、激しい気候変動により農作物の価格が高騰したりしています。
これは日本だけではありません。これらの現象は私たちが生活している地球が危なくなっていることの警告なんです。自分が働いている企業がSDGsに取り組んでいるかどうかに関わらず、地球上で生きている私たち一人一人が、自分はもちろん子供や孫の代まで安心して暮らしていけるように地球を守るための努力をしていく必要があるということです。

産業カウンセラーとして企業と関わっている中で、「SDGsとは何か?」や、「SDGsの目標を達成するためにはどんなことをすればいいのか?」をお伝えする機会を得るようになり、一般社団法人SDGs大学の講師としてSDGsを広めるお役目をいただいて活動しています。

 

現在に至るまでの過程で、印象的なエピソードや気付いたことはありますか?

私はカウンセラーの仕事を20年やっていますが、時代が大きく変化していることを感じています。

働き方改革、男女雇用機会均等法をはじめ、テレワークの普及など、世の中に合わせて人の意識も変わるので、柔軟に対応するのが大事だと考えています。

最近ではコロナの影響が顕著で、経済だけでなく人の気持ちにも大きな影響与えていると感じます。

 

学生時代や社会人時代のお話から、起業に至るまでを教えてください

現在の仕事とは無縁の学校を卒業しており、学生時代は今の仕事をするとは考えてもいませんでした。

社会人のスタート時はヤマハ音楽教室でエレクトーンの講師をしていました。子どもの頃から音楽系の仕事がしたかったため、音楽系の仕事に就くことができたので夢が叶った形です。

ヤマハ音楽教室の先生の後は色々な業界の仕事をしており、カウンセラーとして起業する前は建築設計事務所で10年以上CADを使って設計図を描いていました。

当時はとにかく残業の多い業界で、過重労働でパニック障害を発症してしまいました。それでも無理して働いていたら、症状が悪化して全く仕事できなくなり、近所に買い物に出ることすらできなくなってしまったんです。

病院に行っても薬を飲んでも治らず、医者にも見放されたと感じたとき、近所に買い物にもいけない人生がこの先も続くのが嫌だという気持ちから、病気は医者に治してもらうのではなく自分で治すものだと気づきました。

自分の病気を治したい一心で、病気の改善に良さそうなものを全て試して、少し時間はかかりましたが、パニック障害を完治することができました。

このとき、「社会で働く中でメンタル不調になってしまった人をサポートしたい。経験した自分だからこそできることをしよう!」と思い、カウンセラーになることを決めました。

 

カウンセラーとしての第一歩はどんな形でしたか?

当時は、今のように起業家は多くなく、自宅でカウンセリングを始めました。

携帯電話がまだ普及していないどころか、パソコンすら一家に一台ない時代でしたが、ホームページを作って仕事をスタートしました。

そのホームページを、ある出版社の方が見つけてくださり、色々なサポートをしていただけることになりました。

その出版社は雑誌の発刊やイベントの開催もしており、たくさんのイベントやセミナーで講演をさせていただけるようになったため、その出版社さんに育てていただいたとも言えます。

 

大変だったことや、苦労したエピソードを教えてください

大変だったことは、日本の社会がカウンセリングへの偏見が強いことです。

欧米ではかかりつけのカウンセラーがいて、カウンセリングを受けるのは当たり前なのですが、日本ではカウンセリングはメンタルの病気になった人のものというイメージが強いです。

日本はメンタルの病気に対して理解が薄いので、カウンセリング自体あまり良いイメージではありません。
そのため、本当に具合が悪くなってしまってから、カウンセリングを受ける方が多いので、偏見をなくすことや、より楽しく過ごすための「モチベーションを上げる」カウンセリングについて理解してもらうことが大変でしたね。

 

世間の目が変わったきっかけはありますか?

まずは、カウンセリングという言葉を別の表現にするようにしました。

日本ではカウンセリングと言うと身構えられてしまうため、受け入れてもらいやすい言葉を用いて、私も「カウンセラー」と名乗ることを控えたりした時期もありました。

その結果、依頼をしていただける方が増えて、受け入れてもらいやすくなりました。

私の肩書きよりも、相談者の方にどうすれば受け入れてもらえるかを試行錯誤してきましたね。

 

今後力を入れていきたいことや将来のビジョンを教えてください

今後力を入れていきたいことは3つあります。

1つ目は現在も行っている事業ですが、経営者の方にメンタルが良い状態で活動してもらうためのサポートです。

今はコロナの影響でどんな職種の方々でも気持ちが揺れ動きやすい時期なので、経営者の方に元気になっていただいて日本経済を良くするお手伝いをしたいです。
日々の生活の中で簡単にできるメンタルを整える方法もあるので、ぜひご相談いただければと思います。

 

2つ目は、休職をされている方に向けた復職支援サービスです。

メンタルの不調で休職している方の復職は、上手くいかないケースが多いのが現状です。企業側で休職できる期間も決まっているため、泣く泣く退職する人が相当数いて、転職も難しい傾向にあります。

私は、産業カウンセラーとしてそういう事例をたくさん見てきたので、病院に通って投薬を受けるだけの休職期間に疑問を感じています。

そこで、休職期間中に職場復帰できるようなトレーニングをするサービスを提供したいと考えています。

 

3つ目は、SDGsを広める活動です。

私たちが仕事ができるのも、日々の生活を楽しむことができるのも、安心して生きることができる地球あってのことです。SDGsは、国連や政府が唱えているお題目ではありません。

私たち一人一人が既にやっていることが、SDGsの取り組みの一つだったりします。決して難しいものではなく、日常生活でちょっと意識するだけでできることがたくさんあります。
そのようなことを一人でも多くの方に、ご自分のため、そしてご自分の子孫のために知っていただき、実践していただきたいと思っています。

 

最後にこの記事を読んでいる方へメッセージをお願いします

現代社会は、休職者の復職支援が十分ではないと感じています。

これを解決するためには、経営者に理解を深めてもらい、社員を大切にする会社作りをしていただくことが重要だと考えています。

社員を大事にする会社は安心して働けるため、人が集まってきますし、業績も伸びていくのです。

経営者の方々に社員の労働環境に目を向けていただくことが、企業の発展に繋がります。
そのために私たちも休職者の支援をはじめ、できる限りのサポートをさせていただきたいと考えております。

 

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『心。』 稲盛和夫 著

京セラとKDDIという2つの世界的大企業を立ち上げ、JAL(日本航空)を“奇跡の再生”へと導いた、当代随一の経営者がたどりついた、究極の地平とは?

これまで歩んできた80余年の人生を振り返り、また半世紀を超える経営者としての経験を通じて、著者がいま伝えたいメッセージ――それは、「心がすべてを決めている」ということ。

人生で起こってくるあらゆる出来事は自らの心が引き寄せたものであり、すべては心が描いたものの反映である。それを著者は、この世を動かす絶対法則だという。

だから、どんな心で生きるか、心に何を抱くかが、人生を大きく変えていく。
それは人生に幸せをもたらす鍵であるとともに、物事を成功へと導く極意でもあるという。

つねに経営の第一線を歩きつづけた著者が、心のありようと、人としてのあるべき姿を語り尽くした決定版。
よりよい生き方を希求するすべての人たちに送る、「稲盛哲学」の到達点

Amazon URL
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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!