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GIVE&GIVE株式会社代表取締役 松原吉輝氏

  • 03/31/2022
  • 03/31/2022
  • 人材
  • 521回

今回はGIVE&GIVE株式会社代表取締役、松原吉輝氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

GIVE&GIVE株式会社 会社概要

会社名称 GIVE&GIVE株式会社
代表者 松原 吉輝(まつばら よしてる)
設立 2016年9月
主な事業 ■EC – support:EC運営代行、ECコンサル、ECサイト制作、広告/SNS
■OEM:協業OEM型ブランド再構築
■CONSULTING:事業コンサル、ブランド開発、経営再生コンサル
■CREATIVE:グラフィックデザイン、コピーライティング、スチール、映像
■FUNDING:クラウドファンディング代行、資金調達、財務戦略
■RESTAURANT:ビストロ×ハーブカクテル TradGras
■BRAND:ICECream(YOICE)、Chocolate(2022年発売予定)
社員数 20名(取材時・関連会社含む)
会社所在地 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 4-11-9 クオーレエビス
会社HP https://g-give.co.jp/

 

 

まずは、松原様が起業されるまでのご経歴を教えてください

私たち世代のサッカー小僧には良くある話ですが、私も例にもれずプロサッカー選手を目指していましたね。
中学生のときにはJリーグのユースチームに誘ってもらったり、高校生の頃は埼玉県下で2度優勝したサッカー部に所属していましたが、大学入学前にプロになることを諦めました。チームにも上手な人がゴロゴロいましたし、本当に一握りの人しかプロになれない世界なんだなと実感しました。

浪人生活を経て大学に進学するときには新しい夢を見つけたいなと思っていて、たまたま会社を経営していた父を見ていたこともあり、漠然と社長を目指したいと思うようになりました。

 

大学卒業後はクリエイティブエージェンシーの会社で2年半ほど勤務したあと、コンサル系の会社に転籍しました。

1社目のときから、いずれ社長になるという気持ちでやっていましたが、まだ2年半しか勤めていないのもあって、もっと自分の力を成長させる環境に身を置きたいと思っていたんです。その矢先にコンサル系の会社からお声がけいただいたので、自分の力を養うために入社することを決めました。
丸6年ほどB to Cのコンサルティング部門で勤めていました。

 

そちらの会社はありがたいことに社員教育に力を入れている会社だったので、自分の力を養いながら成長させてもらいました。成長企業で素晴らしい経験をさせていただいて、そちらの会社でのぼり詰めて社長業を…という気持ちもあったんですが、残念ながら私自身の実力が不足していたこともあったり、一方で経験を積ませていただくうちに私が人生を通して実現したいことにも変化があって「独立したい」という気持ちが強くなっていきました。

 

その後、会社を辞めてすぐ創業したわけではなく、まず従業員13名ほどの中小企業に入り、社長業を行い、銀行対応なども含めて財務や人事まわりのことも全般的に経験させていただきました。そちらには経営再建のために入社したのですが、試行錯誤しながらも1年半かけて赤字会社から黒字会社へと立て直すことができました。その経験を経て、2016年にGIVE&GIVEを創業するに至りました。

 

 

そもそもなぜ起業しようと思ったのでしょうか?

もともとは起業しようとはあまり考えていませんでした。父は上場企業の社長を十数年やっていますが創業社長ではありません。
いわゆるサラリーマン社長でした。そのため、僕が思い描いていた社長像というのも同じくサラリーマン社長だったんです。

 

ところが、コンサル会社にいたときに、中小企業の社長からさまざまなご経験や苦労も含めていろいろな話を聞く機会があって、中小企業の社長にも魅力を感じるようになりました。
そこで、自分で会社を作ってみるのもいいなと思い始めたんです。

 

 

御社の事業内容を詳しく教えていただけますでしょうか?

GIVE & GIVE株式会社はECの運営代行業を中心に、ECコンサルやサイト制作運営のみの依頼も受けています。
EC運営代行としては、戦略立案から始まり、ページ制作やSEO対策、広告運用までをやっています。

 

クライアント様には、主に物づくりをしている中小企業様や大手企業の新設部門などが多いです。イメージとしては、「店長とその制作運営チーム」という「体制」をご提供しているような感じです。創業間もない頃は個人事業主の方からもご相談をいただいていましたが、最近は企業のクライアント様がほとんどです。

 

業種や業態はアパレルや食品、アクセサリー、ステーショナリーグッズなど様々で、楽天やアマゾン、ヤフーなどのモールや自社ECも対応していて、EC運営に関することでしたら上流から下流まで幅広くご相談をお受けしています。 サイトからもお問い合わせをいただきますが、クライアント様からのご紹介も多く、本当にありがたく思っています。

 

 

様々な業種を経験されたあとでEC事業をやろうと思ったきっかけは何でしょうか?

社長業として約一年半在籍した会社が、ECをメイン事業としていたんです。当時もデジタル分野はすでに伸びていた産業でしたが、より一層ECやデジタル分野の重要性が増すことは明白だったのでEC事業の会社を立ち上げました。

そうは言いましても僕はECの専門知識はなかったので、創業時にEC戦略担当と運営制作担当のスペシャリスト2人と一緒に、3人で会社をスタートしました。

 

 

松原様ご自身が苦労した点をお聞かせいただけますでしょうか?

そうですね、会社員だった頃と比べると、創業後は今のところ苦労というかそれほど精神的に参ることはないかもしれません。
コンサル会社に勤めていたときにかなり精神的に参ってしまって、一年ぐらい自分を見つめ直す期間がありました。鬱状態だったんですが、そのとき人生ではじめて自分の「死」を具体的に意識しました。それは翻って「生きる意味」や「今後の人生」を深く考えるきっかけに変わりました。

「周りの人と比べるばかりで、そもそも本当の自分はどういう人間なのか」「本当に自分がやりたいことは何なのか」「自分が幸せだと思う人生は何なのか」といったことをひたすら考えていました。ポジティブに自分を捉えられるようになるまで1年くらいかかったのですが、1日1日を悔いなく生きようと思えるようになりました。
そういう経験があるので、日々の経営は良いことばかりではなく辛いことのほうが多いと思いますが、なんとか苦難を乗り越えられるという感覚があるので、大きなストレスや苦しみを感じずに運営できています。

あとは、大半が僕と縁のあるメンバーなので、僕の性格や人間性みたいなところを知った上で一緒にいてくれているので組織にも非常に恵まれていると思います。

お金の問題に関しても、財務などはコンサル会社で学ばせてもらったり、中小企業の経営再建時に実体験として積ませていただいたりと、自分なりに準備をしてきたので今のところはなんとか大丈夫です。

 

ただ一点だけ難しいのが、どんなに小さな会社でも「社長」は「社長」だということですかね。
一人でも誰かを雇い入れると会社は組織になって、社内的にも対外的にも「社長」と見られてしまいます。特に、社内での社長としての立ち居振る舞いが難しいと感じています。どんなに社員と近しい関係であったとしても、役割上、社長にしか負えない責任があったり、社長にならないと見えない景色があって、みんなと目線を完全に一致させることはできません。
だから、会社のビジョン、方針を打ち出す必要があるんですが‥。そこが全然できていなくて。

従業員の幸せを追求すると、お給与を上げたり、安定した会社で働かせてあげたいと思うわけですが、そのためには会社の収益を上げたり規模も重要になります。すると、案件数を増やさないといけないんですが、みんなにとっては案件が増えるとその分忙しくなって疲弊してしまう、ということです。

創業2~3年目ぐらいのとき、まさに自分の感覚で案件数を増やしていたんですが、メンバーから、一旦立ち止まって足元を見てはどうかという話をもらったことがあります。当時、その辺りの感覚がみんなとズレていることに気づいていませんでした。

 

 

どのようにして、そこを乗り越えたのでしょうか?

僕は、「一時は苦しいけれど、収益が上がればこの先メンバーを増やしてさらに良い体制が築けるし、先を見据えたら今の苦しみは当たり前じゃないか」みたいなことを考えていました。
そのとき創業メンバーが「松原さん、それ以上このペースでどんどん先に行っちゃうと僕らはついて行けませんよ」と言ってくれました。
ここでみんなとの意識のズレや、自分自身の置かれてる立場に気付くことができました。指摘してくれたことがとてもありがたかったです。何も言わずに会社を去ることもできるなかで、会社のことや、みんなのことを考えて提言してくれたことに感謝しています。

 

 

現在の課題は何でしょうか?

今はEC運営代行やECコンサルという分野において、それなりのサービスが提供できているという自信はありますが、従業員やクライアント様の幸せを考えたときに、今のサービスだけでいいのかというところですね。

たとえば従業員の幸せに焦点を当てて考えてみると、給与などの待遇を良くすることももちろん重要ですが、スキルや精神、思考力など様々な観点においての人としての成長も追求していきたいと思っています。そういった成長の機会を十分提供できていないので、EC支援サービスだけで留まっていてはいけないと思います。

ECやWEB分野と関連した事業として、例えば広告運用を事業の柱にできたり、場合によっては商品開発から入れたりすると、かなり幅が広がって従業員にとっても成長機会を提供できますし、クライアント様に対してもご提案の幅が広がるので、より良い会社を目指せるのではと思っています。

その足掛かりとして、ブランド開発会社や教育支援会社をつくっていて、日々模索しています。

 

 

今後の展望や夢をお聞かせください

EC運営代行やコンサル、制作といった業務はどこまで行ってもマンパワーのサービスですが、今後はマンパワーに頼らないサービスや事業をつくって、従業員が疲弊しすぎない環境を整えたいと思っています。

大きな展望として、いま20名ぐらいの仲間でやっているので、あと5年で50名~60名くらいの規模にできれば…という思いがあります。

 

 

最後に御社のPRをお願いします

松原様:当社は、EC運営代行を始め、ECに関わるさまざまな事業を行っている会社です。一番の強みは、社名の「GIVE & GIVE」という言葉にも込めたように、クライアント様や仲間に対する徹底的な他者志向です。お客様と二人三脚で課題を解決したいという思いで取り組んでいます。
スタッフの人数は少ないですが、その分濃度の濃いサービスをご提供できる会社です。

 

松原さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』 田坂広志(著)

神や仏の正体は、「量子真空」なのか。筆者は、大学の工学部で長く研究者の道を歩み、科学的教育を受けた人間である。それゆえ、基本的には唯物論的な世界観によって研究に取り組んできた人間である。

ただ、一方で、筆者は、これまでの六八年の人生において、「運気」と呼ばざるを得ない出来事を数多く体験しており、それゆえ、この「運気」と呼ばれるものの存在を決して否定できないと感じている。従って、自身の科学研究者としての立場から、この「運気」というものの科学的根拠が存在するならば、それを明らかにしたいと考えており、本書においては、そうした視点からの「科学的仮説」についても紹介している。その一つが、「量子真空」と「ゼロ・ポイント・フィールド」の仮説である。

AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4334044395

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!