今回は株式会社ネタもと代表、本村 衆氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ネタもと |
代表者 | 本村 衆 |
設立 | 2000年11月15日 |
主な事業 | 広報自走化に向けたPR業務代行・アドバイザー業務
企業・団体と報道関係者をつなぐ各種PR支援コンテンツの提供 |
社員数 | 52名(取材時) |
会社所在地 | 東京都港区北青山2-12-16 北青山吉川ビル 4F |
会社HP | https://netamoto.co.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社ネタもとは「すべての人にPRを!」をミッションとし、あらゆる業界・団体様へPR活動の支援を行っている会社です。
弊社が競合他社と大きく違う点は、お客様が広報活動をご自身で行えるように「広報活動の自走化」をゴールに置き、支援を行っているところにあります。
広告に頼らずに自社の魅力を発信し企業のファンづくりを行うことで、売上アップはもちろんのこと、採用活動や社員の定着率アップを可能にすることができます。
また、外注に頼らずに自社内で持続的に広報活動を行うために、メディアとの接点、PRのノウハウ、体制づくりまで余すことなく提供し、最長でも3年以内にはお客様自身で広報の自走化ができるようなサービス設計をしております。
さらに、効果測定が難しいとされている広報PR活動において、独自の100以上の視点からお客様企業の広報力を数値化し、進捗を計測する「PR活動診断」を定期的に実施することで、確実な自走化を実現しました。
ネタもとの広報支援サービスについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
https://netamoto.co.jp/netamotoplan/
ネタもとでは「PR=経営」と発信されていらっしゃいますが、その理由を教えてください
まず、多くの方がPR(Public Relations)という言葉の意味、目的を売上を上げるために行う活動と混同されていらっしゃいます。PRは公との良好な関係を作るための活動であって、売上を作るための仕組みづくりではありません。PRとは、会社の強みをつくり、社員とメディアを通じて情報発信を行うことで、全てのステークホルダーへのファンづくり(共感者づくり)を行う活動であり、それが結果として売上や採用成功につながると考えています。
Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズの名言にもありますが「いくら素晴らしいものをつくっても、伝えなければ、ないのと同じ。」です。会社、商品の強みを社内外に発信することは、経営において最も重要なポイントだと考えているので、PR=経営と発信しております。
そして、2024年8月28日にはダイヤモンド社より『経営にPRを 経営者の広報は「社員のファンづくり」から』を出版いたしました。企業の新たな生存戦略としていかにPRが有益かをまとめた1冊となっております。全国書店またはAmazonにてお求めいただけますので、ぜひ一度お読みいただけますと幸いです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4478118205
ここからは、本村社長の過去を振り返り、経営者としての原点を探っていきたいと思います。本村社長は中学校から全寮制の学校に入られたとのことですが、なぜその選択をされたのですか?
私は一人っ子なので、兄弟欲しさに自分で中学校・高校で全寮制の学校を選択しました。
ですが実際に寮生活を始めると、「先輩の言うことが絶対」という過酷な環境が待ち受けていました。
下級生の頃は同級生が1年のうちに数十人辞めていきましたが、辛抱強く耐えたことで精神的に強くなれましたね。一方、上級生になると天国になり、抑圧された反動からか当時流行っていた暴走族のような身なりで全く勉強に手を付けませんでした。
しかし、高校2年生になり、担任から大学受験のために勉強するよう指導されてからは、家庭教師を付けて勉強モードに切り替え、無事に青山学院大学経済学部に入学できました。
本村社長がご自身でビジネスを始めることになった原点を教えてください
大学時代のイベント運営での成功体験が原点です。
ディスコ全盛期だったこともあり、大学生をターゲットにしたパーティーを企画、開催したところ、大きな注目を集めました。面白い企画でパーティーを行えばたちまち新聞やメディアに取り上げられ、そこでPRの影響力を身を持って実感しました。また、大手企業にも協賛金の営業をしていましたが、協賛金を出してもらうのであれば当然、プロモーションの成果も求められるので、どんどんセールスプロモーションの仕事を覚えていきましたね。当時の初任給の3倍以上を稼いでいたことや、右肩上がりの成長を続けていたことからサークルではなく会社として事業を行う必要性が出てきたため、19歳で起業しました。
一度も会社員として働いたことはなく、1983年4月 株式会社フリーアンドイージー、 1985年5月 株式会社パズルリング、 2000年11月 株式会社リアライズ(現 株式会社ネタもと)と、経営者として40年以上走り続けてきました。
ネタもとの原型である、パブリックリレーションズとセールスプロモーションの視点で「コミュニケーションプラットフォーム」を開発されましたが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
2000年代のPR業界は今よりももっと属人的な仕事のやり方で、月100万円以上PR会社に払ってメディアに繋げてもらう、大手企業向けのサービスが主流でしたが、私はそこに矛盾を感じ、本当にPRが必要なのは中小企業ではないかと考えました。
そこで、2005 年に莫大な予算がなくとも安価に PR 活動ができる仕組みである【プレスリリースプラットフォーム】(現:ネタもと)を自社開発しました。
最初はあまり反応は良くありませんでしたが、外資系の広報担当者から「こんなサービスはアメリカにもない!絶対にうまくいく」と言ってもらえたことで可能性を信じることができ、少しずつ大きなサービスにしていきました。
PRセミナーやメディアとの懇親会などを開いたりと様々なイベントも開催し、独自性を大切にしながら成長しております。
PRを行う際は、まず従業員を会社のファンにすることが重要だと発信されていますよね。社外ではなく、なぜ社内でファンづくりを行うべきなのでしょうか?
結論から申しますと、社内でファンづくりをすることが、会社全体の利益の押し上げに繋がるからです。
利益をつくる際、多くの経営者はいかに売るかと営業戦略をまず考えられると思います。ですが、私は自社や商品の強みを明確化し、まずは従業員にそれを好きになってもらうほうが先決だと考えています。
ファンは好きな商品を自ら宣伝しますし、好きな会社で働いているので仕事に対する熱量も高くなり、社員同士の連携も強化され、結果的に大きな利益を得ることが可能です。
また、離職率や採用コストの低下、定着率も安定するので、持続可能な経営を行えます。
ぜひ8期連続増収をされているネタもとの社員のファンづくりの事例をお伺いしたいです
最初に、ここにいきついたきっかけからお話できますと幸いです。
プレスリリースプラットフォームを売り始めたとき、経営者である私と営業マンとの間には大きな売り上げの差がありました。当然、これを開発した経営者のほうが強みも深く理解していますし、誰よりも思い入れがあるからこそ売れますよね。ですが、私一人が売り続けていたら、営業マンを雇っている意味がありませんし、そのような状態が続けば人材も定着せずにいつまでたっても会社として弱いままです。
その時に「人に頼るビジネスモデルではなく、仕組みで成長させることが重要」ということに気が付きました。また、経営の本質についてもあらためて考え直し、社員の人財育成をすること、社員を自社のファンにすることが重要だと考えました。
そこからは、単純に経営理念やビジネスの方向性を理解させるのではなく、働くマインドにも触れることで、どのような人生を生きたいか、そのために何を成し遂げたいのかまで深掘りし、会社としてそれをサポートできるような制度を整えました。また、会社の考え、全員が目指す方針を「ネタもとLIFEBOOK」という冊子にまとめ全社員に配布し、日々活用することで理念浸透や社員のファンづくりを行っております。
社員をファンにするためには、理念浸透や福利厚生の充実だけでなく、きちんと利益を還元することが重要です。
2024年現在、従業員の平均年齢が26歳、平均年収が650万円となっています。来年度には新卒社員が増えることから平均年齢25歳、平均年収800万円に到達する見込みです。
従業員が仕事を楽しめる環境、成果に見合った利益の還元を行うことで、会社のファンになり、ファンで居続けてくれると信じています。
本村社長は従業員に対してどのような人間になってほしいとお考えなのでしょうか?
目的型の人間になってほしいと思い、そのための教育を行っています。
例えば、3年後、5年後にプライベートと仕事でそれぞれどのようなことをしたいのかを考えてもらい、そこから必要なお金や行動などを詳細に洗い出してもらっています。
良いマンションに住みたいのであれば、家賃がいくらで税金も考えたうえでどのくらいの年収が必要なのか。ネタもとでその年収を目指すのであれば、現時点から何年以内にどのような成果を上げる必要があるのかなど、プライベートで達成したいこと、仕事で達成したいことを繋げて未来の計画を練ることで人生に目的ができ、豊かな人生を送ることができるのです。
そして、人生に目的を持った従業員が集まることで素晴らしい会社になっていくと考えています。
私は100歳まで生きると決めておりますが、死ぬ直前に「良い人生だった」と確信を持って死にたいです。
そのために実現したいことを朝礼などを通じて発信することで、社員にも日々人生の目的を意識してもらえるように努めています。直近では気球で宇宙に行けるサービスを見つけ、それについて話しました。話すときは、ネタもとLIFEBOOKにある内容と絡めて話すことで、ネタもとで働く意味とプライベートの充実がどのように人生を豊かにするのかを明言しています。
現在、ネタもとでは従業員を募集しております。
この記事を読んで当社にご興味を持たれた方は、ぜひこちらの採用ページをご覧いただき、ご応募いただけますと嬉しいです。
働きがいが生きがいに変わる組織で、ぜひ一緒に働きましょう!
URL:https://netamoto.co.jp/recruit/
今後の展望はありますか?
ネタもとをハイクオリティカンパニーにすることです。
ハイクオリティカンパニーとは、働く社員を中心に全てのステークホルダーの幸せを目指す高収益企業のことです。
明確なミッション、ビジョン、行動指針があり、目的型の精鋭人財が共に仕事をするなかで、人生の目的に向かう生きがいを得ながら、付加価値のあるサービスを提供し、全てのステークホルダーの幸せを目指すこと。そして、関わる地域や業界の発展をつくり、結果として利益を得られるビジネスモデルを実現したいです。
また、今後「お客様の広報の自走化」に繋ぐサービスの新規事業も展開を予定しています。3 年以内には広報の学校、広報人材紹介事業などの事業展開を予定しています。
他の経営者におすすめの本はありますか?
冒頭でもご紹介させていただきましたが、私の書いた『経営にPRを 経営者の広報は「社員のファンづくり」から』をおすすめします。なぜ経営者が会社の理念や想いを社員に繰り返し伝える必要があるのか、目の前にある売り上げの数字だけでなく、中長期的に会社のファンを増やすノウハウをまとめましたので、ぜひご覧ください。
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投稿者プロフィール

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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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