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株式会社トモノカイ代表 徳岡 臣紀氏

 

今回は株式会社トモノカイ代表、徳岡 臣紀氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

 

会社名称 株式会社トモノカイ
代表者 徳岡 臣紀
設立 2000年4月7日
主な事業 1.家庭訪問による学習指導業務

2.労働者派遣業務

3.有料職業紹介業務

4.市場調査及び情報提供サービス

5.教育サイト運営

社員数 110(取材時)
会社所在地 東京都渋谷区渋谷2-12-24  東建・長井ビル5階
会社HP https://www.tomonokai-corp.com/

 

 

現在の事業内容を教えてください

私たちは、教員の働き方改革や学校改革の支援を通して、教育をより良い方向に変えていくための事業を行っています。メンターと呼ばれる大学生が高校生や中学生に放課後の教室で勉強を教えたり、授業中に学習のアドバイスをしたりしています。メンターは1500人以上(2022年9月現在)が所属しており、そのうちの8割弱が東大や早慶、MARCHなどの難関校に通っている学生です。メンターは教科書を使った勉強だけでなく、個々の生徒の学習意欲を引き出す方法や目標設定の仕方など従来の学校では教えることができなかったアドバイスを提供しています。

当社の放課後学習支援サービスは、学習指導要領の改訂や少子化などを背景に現在、首都圏を中心とした 50 校超で導入されています。ある中高一貫校からは当社を利用することで残業時間を月間平均で1/4に削減でき、削減できた時間を教材研究や授業準備に充てられるようになったとのお声もいただいています。

 

学生時代に熱中したことを教えてください

小学校低学年時代は何もできない子供で、絶望の人生でした。そこから高学年になる時に勉強に目覚めて、幅広く学び続けるようになりました。本当に学んで学んで学びまくった学生時代でした。新聞の経済欄を読んでどの株価が伸びるか先読みしたり、サイエンスに興味を持ち自分が生命に与える影響を考えたりしていました。教科書以外での学びで色々と吸収できましたね。

 

大学はどちらに進学されたのでしょうか?

東京大学の工学部に入学しました。発明家に興味あり、何か新しいものを生み出していくイノベーターになりたいと思っていました。科学の力を使って人を幸せにできればと考えて工学部を専攻しました。

 

いつから起業を考えていたのでしょうか?

中高時代から経営者になることを意識していました。しかし東京大学に入学すると、まわりにはすごく頭の良い人が多くびっくりしました。数学オリンピック世界一位やプログラミングの天才がいて、私は正直くすぶっていました。自分のエネルギーをどこにぶつければよいのだろうと苦痛と感じていた時に、それが自分が小学校時代に変わるきっかけとなった「教育」であることを改めて再発見しました。家庭教師のサークルに加入し、家庭教師を始めました。社長になるという人生の転機が訪れたのはこの大学のサークル時代の活動がきっかけです。

 

サークル時代で学んだことはありますか?

生徒と先生の掛け合わせについて学びましたね。誰にとってもパーフェクトな先生はいません。単に教え方が上手いだけではなく、その生徒にとって「ベストな先生」であるかどうかを見極めることがポイントだと気付きました。

 

なるほど、先生と生徒の相性が大事なのですね

歴史的にも、織田信長や古代ギリシャのアルゲアス朝マケドニア王国のアレクサンドロス3世にも優れた家庭教師がいたそうです。先生と生徒の化学反応は人生において大きく影響を及ぼします。「この先生が好きだから頑張りたい」「先生からわくわくする話が聞けた」など、自分が今まで知らないような才能を発見するチャンスになります。

 

サークルを会社化されたそうですが、何かきっかけがあったのでしょうか?

私たちは資本主義の世界に生きています。資本主義の本質は、価値と利益です。価値を作り出し、お客さんに喜んでもらい、生まれた利益を再投資することで、さらなる価値を作り出す、そして、世界を良い方向に変容させて行くのが、資本主義といえます。サークル活動としての取り組みは、自分たちは楽しくても、資本主義の本質を考えたならば、すぐに限界がやってくると思いました。私の成し遂げたいことは教育で世の中を変えていくことです。ならば、資本主義に従い、リスクはあるかもしれないけどチャレンジしてみようと法人化しました。

 

1番苦労したのはいつでしょうか?

事業を伸ばしている時に、社員が辞めていくことがありました。スタッフはお互いを責めてギクシャクしている雰囲気が半年ほど続いて本当につらかったですね。

また新型コロナウイルスが感染拡大していた時期は、学校・塾・アルバイトの事業全てが止まってしまい直撃を受けました。

 

つらい時期をどのように克服したのでしょうか?

人材が離れていってしまった時は、経営理念を大切にすることにしました。今まで経営理念は存在はしていたけれども、明示的ではなかったです。しかし経営理念を再定義し直し、自分自身のすべて言動、人事施策などの会社のあらゆる施策を一致させることで、浸透させ続けました。

コロナの時期は自分たちが何のために存在するのか、どこに向けて行くべきなのかをしっかり話し合いました。撤退するべき事業は撤退をいち早く意思決定し、自分たちの価値が出せる分野はオンラインを活用した授業のサポートなどコロナ禍で顧客の困っていることに着目し、サービスの変更も行いました。結果的に、このタイミングを期に、首都圏以外の関西や東北でも地方の学校での支援を強化することができました。

 

今後の展望を教えてください

「いかに理想の教育を現実的に実現していくか」を追求していきます。そのために教育の再設計をどうするかが当社のミッションです。科学技術が進歩し、高等教育を受ける機会が世界中に広がっています。旧来の教育は知識を取得することでしたが、今はその概念が崩れてきています。すべての人々が自分自身が人生を定義して、社会への貢献を誇れるような人になれるような教育サービスを提供したいです。コロナをきっかけに学校がオンラインを活用するなど、今まで保守的だった教育業界も変化しています。今後は2025 年までに首都圏や関西圏にある私学高校の 30%、150 校に深くかかわり学校改革に成功し、子供が自信持てる学校を 3 割ほどにしたいと思っています。

 

経営者におすすめの本はありますか?

C・オットー・シャーマーさん著書の『U理論[第二版]――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術 』です。これからの時代に必要な学びやイノベーター的な発想を学ぶことができます。これから21世紀を楽しく生きようとしてる人におすすめの一冊です。

【AmazonURL】

https://www.amazon.co.jp/dp/4862762476

 

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!