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株式会社ソーシャルメディアマーケティング代表取締役 菅野弘達氏

今回は、株式会社ソーシャルメディアマーケティング代表取締役、菅野弘達氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

株式会社ソーシャルメディアマーケティング 会社概要

会社名称 株式会社ソーシャルメディアマーケティング
代表者 代表取締役 菅野弘達(かんの ひろみち)
設立 2012年10月10日
主な事業 ソーシャルメディアマーケティング事業
会社所在地 〒108-0074
東京都港区高輪3-25-22 高輪カネオビル8F
会社HP https://www.socialmedia-marketing.jp/

 

まずは御社の事業内容についてお話を聞かせてください。

 

現代は、ソーシャルメディア(以下、SMと略す)と動画の時代です。そのためそれらを活用した顧客開拓と、顧客のファン化の仕組み作りのコンサルタントをすることが主な事業内容です。同じテーマで講演や講習も行っています。講演や講習を主催するのは商工会議所や各種法人会、企業関連の方なので、主に企業に向けて行っています。

 

コンサルタント事業に関しては『集客』という言葉を最近は使っておらず、『顧客開拓』と『顧客のファン化』 という言葉を使うようにしています。これはとても重要なキーワードと考えます。SMを使って『顧客開拓』し、そして顧客を『ファン化する』ことで、長いスパンで支持してもらうことが可能になります。

ファン化の仕組みは、採用についてのコンサルティングに活きています。営業・販売の顧客開拓の分野では“自社ビジネス番組化“の仕組みを構築しました。これはコロナ禍により、対面でできなくなってしまった「営業」「販売」「イベント」「採用」などの各種業務を、動画で番組化してSMで拡散する仕組みです。

 

講演や講習では“自社ビジネス番組化”の内容を中心に、コロナ前と同等か、それ以上に成果を上げているコンサルティング事例も紹介。アフターコロナに向けた方向性も示させていただいています。

単なる知識やテクニックの解説ではなく、コンサルティング先での活用事例の紹介が豊富なのが特徴です。なかなか理解しにくい最先端のSMマーケティングを、直観的に理解できるとご好評いただいています。

 

学生時代から、社会人を経て起業し、現在に至るまでの経歴を教えてください。

 

短大を卒業し、富士銀コンピューターサービスに入社しました。翌年、富士銀行(現みずほ銀行)に出向し、プログラマやシステムエンジニアとして約5年ほど経験を積みました。

その後「これからはパソコンの時代だろう」と思い、孫正義氏が創設し副会長を務めていた社団法人日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会に転職。パソコンの黎明期だったので、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなどの世界的なIT起業家と、協会業務を通じて仕事をさせていただきました。

8年勤務して、協会の会員会社である建築CADの会社に転籍し、そこに10年在籍。ちなみに、その会社が扱っていた建築CADソフトは業界2位で、日本の著名な建築家なら誰もが使っていて、それら建築家の方々との交流も貴重な経験でした。

 

父は繊維会社を経営をしていたんですが、私は長男でしたが継ぐことは考えていませんでした。また、起業しようという気持ちもありませんでした。

就職時期は右肩上がりの時代。教授の推薦に従って、流されるままに銀行の関連会社へ入社しました。何の苦労もなく一流企業へ入れたので、その後の転職先にも恵まれました。

 

20~30代は、気楽なサラリーマン時代を過ごしていましたね。建築CADの会社では平社員から、社長室長まで昇りつめました。まさに「左うちわ」で、大した仕事もしていないのに給料がチャリンチャリン入ってくるという状況に。40代半ばでこんな恵まれた生活に慣れてしまうと、人間としてダメになってしまうのではないかと考え退社を決意しました。その結果、会社を設立するまで6年くらい苦労することになったんですけどね(苦笑)。

 

そんなときFacebook投稿を見たという大阪のベンチャー企業の20代の役員が、一緒に仕事をしませんか? と声を掛けてくれたんです。経歴が長くてネットワークも広そうなので、是非にと。それがきっかけで、現在のSMの仕事を立ち上げることになりました。

 

私は2012年にFacebookが日本に入ってきたときから、SMマーケティングをやっています。それだけ長くやっていると、このジャンルでは名も売れています。そのため、ありがたいことに講演をすればコンサルのご依頼をいただけるという状況になりました。

私はスマホまで続く流れの最初の一滴をもたらしたアメリカの有名な教授を、日本で初めて招聘、セミナーを開催しました。ITの最初の一滴から大河に至るまでの歴史を知っているということで、ITコンサルタントとして唯一無二の存在が私なんです。

 

これまで苦労したことなどがあれば教えてください。

 

何も考えずに独立したので、会社を設立するまでの6年間は大変苦労しました。CADの会社を退職後、数ヶ月間かはどうやって食べていったらいいか分からずにいましたね。

CADの会社はのちに上場企業に買収されたので、残っていたら上場企業の会社員でいられたでしょうね。ずっと左うちわが続いていたでしょうが、それが幸せかといったら幸せじゃないと私は思います。実際、辞める数年前からは、お金がチャリンチャリン入ってきても全く嬉しくないし幸せではありませんでした。

 

その時の苦労をどのように乗り越えたのでしょうか?

 

退職して途方に暮れている私を見かねて、それまでご縁があったいろんな方々が声を掛けてくれたんです。「仕事がないんだったら、これを手伝って!」という形で。だから40代後半からは知人の仕事を色々と手伝ったりして、小銭を稼ぐようなことをしていました。

 

あるとき青山学院大学に新しい学部ができるから手伝って欲しいと知人に言われ、その立ち上げに携わりました。この仕事は儲かるものではありませんでしたが、それ以外の待遇は非常に良かったです。色々貴重な経験もさせてもらえましたし。

でも、いつまでもバイトをしているわけにはいかないと、担当教授に辞めたいと言ったところ「お前が辞めると困るから」と言われて特別研究員の肩書きをもらい、それから3年ほど勤めました。仕事を立ち上げるきっかけもそうですが、人にすごく恵まれていたので乗り越えられたと思っています。

 

会社としての今後の課題を教えてください。

 

これまで40数年、培ってきた自分のスキルやノウハウを、どうやって後世に引き継いで社会に貢献するかが課題だと思っています。そのためにも、会社を組織立ててから引退したいと考えています。

また創業以来行っているセミナー講師の仕事を、“講演講師”の仕事にバージョンアップすることを課題としています。

“講演講師”になれば、講演料は約4倍に。知り合いに元刑事で現在、トップ“講演講師”の方より、“講演講師”になるための個人指導を受けているところです。

講演とセミナーとの違いは、セミナーには一般社員が聴きに来ますが、講演には主に役員や社長が来ます。だから内容としては、技術的な解説というより、それを経営にどう取り入れるかという気付きを与えるように話すことが求められますね。世界的なIT起業家と仕事をした経験があるなど、経歴が格別に強いことは“講演講師”としての、私の強みでもありますから。

 

今後の展望や夢を教えてください。

 

展望や夢は、二つあります。

一つは、SMに関する日本のITリテラシーを高めることです。先進国の中でも、日本が一番ITリテラシーが低いと感じています。

私は流通経済大学で客員講師をしていますが、大学でSMのことを教えるところなんて、ほとんどないんです。だからみんな我流でやっていますが、世界は違います。コロナにより、日本のITが遅れているということが顕在化したと思います。だから自分が運営する団体や学校などでの教育によって、SMを有効的に活用できる国にしたい。それを託せる後継者を育成することが会社として達成できれば、自分は引退して海外旅行などをしてゆっくり過ごしたいですね。

もう一つは個人的なもので、書道やピアノなど、これまで仕事中心で、やりたくてもできなかったことに時間を費やせるようになることが夢ですね。

 

菅野さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『ソーシャルメディアの夜明け―これからの時代を楽しく生きるためのヒント』 平野友康(著)

『ソーシャルメディアがあなたの人生を変えるかもしれない…』

ツイッターやフェイスブックなどSNS の登場が引き起こした20 年に一度の変革期。

人間味とテクノロジーが初めて溶け合ったソーシャルメディアにみる新しい生き方とは?

メディアクリエイターの平野友康が贈る、数々の実体験に基づいたアイディアとヒント集。

ソーシャルメディアでの成功と失敗の分岐点はどこにあるのか、果たしてソーシャルメディアで食べていけるのか…、そのキーワードは「組織」ではなく「個人」。人と人との繋がりを大事にするソーシャルメディアの魅力の真髄に迫り、これからのソーシャルメディア時代を、あなたらしく生き抜くための必携の書です。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!