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株式会社ディア・ライフ代表取締役社長 阿部幸広氏

  • 02/17/2022
  • 02/17/2022
  • 仕事
  • 4216回

今回は、株式会社ディア・ライフ代表取締役社長、阿部幸広氏にお話を聞いてきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

 

株式会社ディア・ライフ 会社概要

会社名称 株式会社ディア・ライフ
代表者 阿部 幸広(あべ ゆきひろ)
設立 平成16年11月1日
主な事業 リアルエステート事業(プリンシパルインベストメント事業)
社員数 30名(取材時)
会社所在地 東京都千代田区九段北一丁目13番5号
ヒューリック九段ビル2F
会社HP https://www.dear-life.co.jp/

 

事業内容について教えてください

弊社では主にリアルエステート事業を行っています。

不動産開発事業では、東京都23区内の好立地をメインターゲットとして、開発用地を取得し、主に不動産投資向けのレジデンス、商業ビル、オフィスビルの企画、設計、工事監理等の一連の不動産開発を行っています。

不動産開発事業では、大きく分けて開発用地の取得、開発、売却と3つのフェーズがありますが、それぞれに弊社ならではの特徴がありまます。

まず、開発用地の取得においては、各不動産仲介会社との良好なリレーションと実績に基づいた、開発用地に関する高いソーシング力を有していること、本質的な価値を有する不動産を選定する目利き力を持っていること、プロジェクトごとに最適な外部の専門家を選定して協業していることが特徴です。

 

次に開発における特徴としては、一級建築士事務所として計画建物の設計段階から主体的に関与することで、高いデザイン性と高品質な施工監理を確保していること、開発プロジェクトに豊富な実績をもつスタッフにより、プロジェクト全体のリスクをマネジメントすることができます。

 

最後に売却における弊社の特徴ですが、プロジェクト毎に竣工後直ちに売却、もしくはテナントリーシングを行い、一定期間の運用後に土地建物を売却します。売却先の選定は土地取得前に完了している場合や、リーシング完了後に選定を開始する場合など様々なケースに対応ができます。また、当社のネットワークにより同業他社へ直接売却、もしくは不動産仲介会社経由で売却することができます。

都心・好立地に絞った物件供給を継続しつつ、中期的なストック収益に結び付く収益不動産の取得、案件の大型化に取り組み、国内外の投資家の需要に対応していくことに加え、グループ化した各社との更なる連携、効率化を進めることで、ディア・ライフグループの一層の成長を目指してまいります。

 

 

学生時代はどう過ごされていましたか?

大学時代は競技ダンスをしていましたが、3年ほどで辞めてしまいました。後は麻雀をずっとやっていましたね。

何かに打ち込んでいたという記憶はあまりないです。

 

 

旧ニチメン株式会社(現双日株式会社)への入社のきっかけについて教えてください

実家が種苗園だったので、将来は家業を継がなければいけないと考えており、父親からも「学生時代は東京に行ってもいいけど、必ず帰ってこい」と言われていました。
そのためにも当時は漠然と何か商売を身に着けたいと考えていたので、実際は違いましたが商社に入れば商いを勉強することが出来ると思っていました。

当時の内定解禁日は8月1日で、色々検討した中でニチメンが良いなと思い、その日に会社へ行って内定をいただきました。

 

社会人時代はどのようなお仕事をされていたんですか?

配属されたのが「東京建設部住宅事業課」という部署でした。不動産開発部門で、住宅事業を行っていました。
主にファミリーマンションの開発を行っていました。

土地を買ってマンションを作って分譲をする仕事です。

 

 

やりがいや面白さはどういった部分でしたか?

金額が大きいこと、人間味あふれるドラマに触れられたことでしょうか。

現在の事業は直接売主と関わる機会が少なくなりましたが、当時はうさんくさい話も多かったので、必ず売主に会いに行っていました。

バブル崩壊や相続問題、再開発や著名な人物の土地を買ったりと、様々なドラマを見ることが出来ました。土地を売る、買うことは何かしらドラマがあり、それを買って建物を作っていくんです。

また、全ての取引先は基本的にはパートナーであり、対等な関係にあるので、お客様を相手にしているという感覚がなかったです。

 

 

起業のきっかけについて教えてください

2002年に経営統合の話が持ち上がり、2004年には完全合併になりました。

私としても双日を背負っていかなければいけない、という気持ちがありましたが、実際に経営統合をして本社で働きはじめると、決定的に文化の違う会社になったなと感じました。

その時に起業することを決めました。

 

 

起業当時の思い出について教えてください

なぜ起業したか、というものに対しては、本当に様々な理由があります。

14年間ニチメンにいて、年齢にそぐわないくらい多くの仕事をこなし、色んな人が言い寄ってきたり、チヤホヤしてくれる中、ふと自分の力は何かと思ったんです。

独立をする時も、「スポンサーは?」「どこかと提携しているの?」と聞かれましたが、まずは自分の力だけでやってみようと思いました。

「出資したい」という話もありましたが、ほぼ断りました。数百万単位のものはいくつか了承しましたが、基本的には自分の力だけでやっていく覚悟を決めていました。

 

 

仕事をする中でこれだけはブレない信念はありますか?

「ズルをしない商売」をすることは昔から決めていることです。基本的なことを守って、誰かを損させて商売をさせることはしないと決めています。

また、自分の1回きりの人生をいかに生きるかを常日頃から考えています。

大企業に勤めると、出世競争や誹謗中傷にさらされることもありますし、いくら頑張っていてもどんなにいい人間でも、配属された部署や上司によって人生を左右されてしまう人を多く見てきました。

この経験から、なるべく自分の力で人生を切り開けるようにしたいと思い、社員にも自分の力で人生を切り開けるようにアドバイスしています。

 

 

これまでで大変だったこと、苦労したことはありましたか?

そんなに苦労していないですね。順調に儲かってきました。

ディベロッパーとしては最短の33か月でマザーズ上場をしましたが、その当時に今後マーケットが悪くなる予感がしていました。

なので、上場企業は資本を使ってどう事業を拡大していくかエクイティストーリーをたてなければいけないのですが、このタイミングで事業を拡大するのはまずい予感がしていたので、葛藤していました。

その後リーマンショックがありましたが、実はその前にサブプライムローン問題は発生していたんです。

上場新興不動産会社だったので、当時は銀行に決算説明に行っても担当者は半分寝ている感じで、2年間はどの銀行からもお金を借りることはできない状態が続きました。

これまでお金を返せなかったことは1度もありませんが、1回だけ銀行に少し返済期間を延ばしてもらえないか交渉をしたことがあります。しかし、延長してもらえなかったので、期日内にしっかりと払いました。

その時、銀行はお金があるところにはお金を貸すけど、お金がないところにはお金を貸さない、ということを身に染みて実感しました。

 

 

大変なことに立ち向かう際、どのように考えているんですか?

基本的に大変だと思わないことが大事だと思います。

私はあまり体を壊さないほうですが、リーマンショックの翌年に盲腸になりました。
その時の検査で胃に6か所ほど胃潰瘍の痕が発見されました。いつ出来たものかは分かりませんが、実はストレスがあったのだと思いました。

後々あの時は大変だったな、と思うことはありますが、基本的にその当時は何も大変だとは思っていないですね。

 

 

今後のご展望についてお聞かせください

現在弊社は時価総額200億円ですが、まだまだ上を目指したいと思っています。

17年半続けてきて資本金が5000万円だったので、400倍になっています。

なので、そのまた400倍を目指したいです。

具体的には、あと7年後には20倍、時価総額4000億円を目指したいと思っています。

 

私は休日にサーフィンやゴルフをやっていても2日もやれば飽きてしまいますが、仕事はずっと面白いと感じられるのでここまで飽きずに続けてこられました。

自分の会社というのは仕事なのか趣味なのかわからないですが、私の父親が82才まで仕事を続けていたので、私自身もあと30年は仕事ができるなと考えています。
医学の進歩もあるのでもっとできることを願っていますが、関わり方が変わっても生涯現役で仕事を続けていきたいと考えています。

 

 

阿部氏はどのような人と一緒に働きたいですか?

明るくて前向きでズルをしない、自ら行動できる人と一緒に働きたいです。

これからもっと人手を増やして事業を拡大していきたいので、弊社の事業に興味があったらぜひ一度オフィスに遊びにきてください。

事業を大きくすれば資金が増え、もっと大きい物件を取り扱えるようになるので、良い物件を買いたいときに買えて、やりたいときにやりたい仕事ができるようになります。それが実現すれば、今よりもっと仕事の楽しさの幅が広がります。

もう少し身近なところで例えるならば、デパートへ行くとき、何でも買えると思って行くのと、何も買えないことを自覚して行くのでは、デパートの楽しみ方が違ってきますよね。

一緒に働く人たちが楽しんで仕事ができるよう、会社としても規模を拡大していくので、一緒に働きたいと思ってくださる人がいたら、お気軽にご連絡ください!

 

 

経営者におすすめの本を教えてください

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!