今回は株式会社Be win代表、河村 勝就氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社Be win |
代表者 | 河村 勝就 |
設立 | 2007年2月14日 |
主な事業 | 求人広告事業(求人サイトじょぶるの運営)人材派遣・紹介事業 |
社員数 | 54名(2023年12月現在) |
会社所在地 | 山口県宇部市寿町2丁目5-21 |
会社HP | https://recruit.be-win.co.jp/ |
事業内容を教えてください
当社は2007年、山口県 宇部市にて創業した会社で、人材派遣会社としてスタートしました。
現在の主力事業は、地域特化型求人情報サイト「じょぶるJAPAN」の運営です。地方の中小企業様の採用にフォーカスしたサービスで、お客さまである地方の中小企業の元を訪れ、採用の課題や求める職種を伺い、どのような採用手法があるか、どのような求人広告掲載が良いか提案しています。雇用形態にとらわれずワンストップで提案できるのが強みであり1社1社の採用の最適化を図っています。
2015年に山口県内の求人情報に特化する形で立ち上げた「じょぶる山口」は、約3年で山口県内では1番使われるサイトに成長しました。当社はこの成功事例を基に「じょぶる」を他県にエリア展開し、現在、「じょぶる徳島」「じょぶる福岡」など28道府県まで拡大しています。2023年では年間216万人の方が閲覧し、サイトを通して約1万4000名の求職者が就職・転職をしました。数年内には全国をほぼ網羅する予定です。
人材派遣会社の事業も行っているのでしょうか?
はい。現在も人材派遣・紹介事業も続けております。事業を始めた翌年にリーマンショックという世界的にもインパクトを与える経済危機がありました。売り上げが6割減まで落ち込み、事業ニーズがなくなるほどの危機的な状況になりました。
しかし、成長意欲の高い企業様から「正社員を採用したい」とのニーズが高まり、質の高い求職者を企業の予算内で採用できるようにしようと逆転の発想を思いつきました。そこから求職者が当社の紹介で正社員として雇用されたら成功報酬費用をいただくサービスに切り替えて展開し、のちに「じょぶる」立ち上げに繋がりました。
PRされたいことはありますか?
2020年から上場の準備をしており、「じょぶるJAPAN」を全国的なプラットフォームとして位置付けられるように頑張っています。そのため、2019年から他県の「じょぶる」販売パートナーを増やすためにWeb商談やセミナーを開催しており、毎月15社から20社が参加してくださっています。
「じょぶるJAPAN」に参画すると3つのメリットがあります。
1つ目は自社の採用の課題を知ることで採用が進み、事業が成長していきます。
2つ目は、新規事業として売り上げの柱が立てられます。求人メディアを新規で立ち上げようとすると数千万から1億近い初期投資が必要ですが、当社のサービスに参画すれば、当社のノウハウとリソースを使うことで最小限のリスクで参入できます。
3つ目は求職者のデータベースを活用することができ、さらに自社の求人も無料で掲載することができることです。今後は愛知県や大阪府などマーケットが大きいエリアや私たちのサービスがまだ提供できていない東北地域などの市場を成長させていきたいです。
学生時代に熱中していたことを教えてください
部活動でサッカーに打ち込んだり、友情を深めたりすることを大切にしていました。
山口県は町並みが古く、歴史のある建物があり、春夏秋冬で季節を感じられる自然あふれる公園もあるのでとても住みやすい街です。
山口県で就職する魅力の1つにもなりそうですね
そうですね。地方に住むととても自然豊かなので健康や幸せを感じることができ、子どもものびのびと育つことができます。
日本の中小企業の約88%にあたる約316万社は地方にあります。事業を通して、都市部の大企業にも負けない強みや魅力をもった地方企業の存在に気づかされました。 現在はテレワークも発達しているので、移住やUターンでの地方就職もできます。
卒業後はどのような仕事に就かれたのでしょうか?
短大在学中に母が脳梗塞で倒れ、障害が残ってしまいました。卒業して父の家業を手伝っていましたが、父のがんが発覚し、また、妹が学生だったため、家族を支えるため就職することに決めました。
山口で就職先を探そうと思いましたが、情報があまりにも少なく、どのような業界や業種があるのかも分かりませんでした。また、高い報酬を得ながら自分の能力も伸ばせる環境に身を置きたかったため、上京して不動産会社に就職しました。いつか独立したいと考えており、サービスや技術を売り込む上では営業力が必要だと思ったことから、営業職を選びました。
就職してからどうでしょうか?
当初は営業成績が全く立たず、社会人になって初めて挫折を経験しました。当時売上No.1だった上司にみっちりセールスの基本を指導してもらい、3ヵ月後には社内No.1の営業になりました。家に仕送りしながら1年半ほど奮闘していましたが、父の病気が再発してしまったため、もう一度山口に戻らないといけない状況になってしまいました。
山口県に戻ってからはどのようにお過ごしになるのでしょうか?
東京で培った経験、スキルを生かして不動産業を続けようと思いましたが、東京と地方の市場規模が圧倒的に違ったため、不動産業での独立は辞めました。そんな時、派遣で働いた先で正社員として来て欲しいと言われ、人材コーディネートの仕事をするようになりました。活躍を評価していただき、最終的には支店長というポジションに置いていただきました。その後父が他界してしまったことも重なり、家族を支えるために翌年、人材業界で独立をしました。
独立してから大変だったことを教えてください
やはりマネジメントですね。
社長が簡単だと思っていることでも、社員にとっては難しくて再現性が持てないと思うことがあります。
特にリーマンショックを経験した時には、営業の目標数字が過度にプレッシャーを与えてしまっていたのではないか、感情的になって威圧的な伝え方になっていたのではないかと過去の自分を反省しています。今はきちんとマニュアルや規則を作ることで社員に正しく仕事のやり方を伝えていくことができています。
大変だった時期から変化したことはありますか?
リーマンショックで苦しかった時に、会社としてキャッシュの機会をどれだけ多く作っていくか、お客様の課題やニーズに合わせてどれだけ多く提案できることが重要になると思い、「じょぶる」に繋がる広告事業を始めました。
未経験の領域でしたので、詳しい方を雇ってビジネスノウハウを教えていただき、私も一緒に現場に同行していました。
逆風が吹いているときこそ、次の一手を考えることで、結果は全く変わってくると思います。またいつか不景気が来た際へのリスクヘッジを学びましたね。
今後の展望はありますか?
大手の求人サービスは大手企業が採用しやすいサービス設計になっています。しかし中小企業も採用で大手に勝っていかないといけないんですよね。求職者には価値観や一緒に働く仲間、社風などの情報を透明性高く提供していくことが優秀な人材を集める手段だと思っています。価値観を主軸として転職が叶えられる就職サイトを提供していきたいです。
また、中小企業は採用にきちんと投資できていない会社もあります。人材投資の考えや判断ができ、育成の環境整備を目指せる会社を増やしていきたいです。
地方には魅力的な職場や労働環境があるので、もっと発信して求職者が仕事を通じて成長し素晴らしい人生を歩んでいただきたいと考えています。また、地方経済の発展に寄与したい、お世話になった地元にも還元したいと考えています。
他の経営者におすすめの本はありますか?
本田健さん著書の『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』です。儲けたお金を正しく使うことが大事だと書かれています。お金の使い方で成長のスピードが変わっていくのでお金について学んでみてはいかがでしょうか。ぜひ読んでみてください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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