今回は株式会社リアブロード代表、神田 慎氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社リアブロード |
代表者 | 神田 慎 |
設立 | 2014年12月11日 |
主な事業 | 海外留学エージェント「スマ留(スマートな留学)」の運営 海外に関する留学情報提供サービス 留学先の紹介並びに留学手続きの代行 留学セミナー企画運営設営 企業へのグローバル研修 |
社員数 | 107名(取材時) |
会社所在地 | 東京都渋谷区代々木2丁目11-17 ラウンドクロス新宿6階 |
会社HP | https://reabroad.co.jp/ |
事業内容を教えてください
株式会社リアブロードは「みんなの成長をつくる」というビジョンのもと、留学支援事業を展開している会社です。当社が提供している留学エージェント「スマ留」は日本中の全ての人達に海外での語学留学・異文化交流を経験してほしいという思いから作りました。
スマ留の1番の特徴は、従来の留学費用の最大半額で留学することができるところです。当社にお越しくださるお客様からはよく「どうしてこんなに留学費用が安いんですか?」という質問をいただきますが、実は、語学学校の空き時間と空き場所を利用するシェアリングエコノミーを採用しているため、低価格での留学を実現しています。本気で学ぶあなたを全力でサポートするために、リアブロードは挑戦を続けています。
語学学校に空き時間や空き場所があるんですか?
そうですね。大半の語学学校が午前中、午後、夜のコースを設けています。朝のコースは人気で稼働率が高いですが、午後以降のコースは空きが出ている学校が多く、稼働率が保てないことに悩んでいる語学学校がほとんどです。当社はそこに注目し、稼働率が下がっている時間帯に留学サービスを利用されるお客様を送る交渉をしたことで、安価で授業を提供してくれるようになりました。
リアブロードが提供しているサービスはスマ留の他にどのようなものがあるんですか?
留学に関わる全てをオンラインで完結できる「warple」というサービスがあります。簡単に言うとExpediaやBooking.comなどの留学版だと思ってもらうと分かりやすいかと思います。
世の中のサービスの大半がオンラインで完結できるのに、留学だけが未だに対面でのコミュニケーションが多いと感じていました。そこで、留学のハードルを下げるために、オンライン完結型のサービスを日本で初めて立ち上げました。「warple」を活用することで、リアルタイムでの学校や宿泊先の空き状況、お客様のニーズに合った学校の検索、申し込みをした後の留学準備もすべてワンストップで行えます。今まで対面で行う必要のあったものがオンラインに切り替わったことで、コストカットが実現でき、人件費などの費用を留学の奨学金としてお客様に還元することができました。
リアブロードは新卒から人気の高い企業ですが、どのような社内文化がありますか?
リアブロードには新しいことをやってみようという社内文化があります。
私自身、みんなの成長を作れるビジネスモデルであれば、留学エージェント事業にこだわるつもりはありません。どんなことでも挑戦していけたら良いと思っています。
普段からスタッフが主体的に考えて動き、挑戦するものは全力で応援していますし、挑戦をして失敗をしても、自身の成長に繋げていくことを大切にしていますね。そのため、成長や仕事に熱くなれない方は当社にギャップを感じてしまって価値観が合わないと思います。
また、全ての採用に私が関与しており、ダイレクトエントリーも1つひとつ目を通したうえで判断をしています。新卒で採用したスタッフからは「良い意味で留学エージェントっぽくなかったので入社しました」と言葉をもらいました。「成長を作る会社」を理念に採用活動を行なっていることから、現状新卒を中心とした採用のみ行っており、今後も新卒採用を強化していきたいです。
新卒採用を強化している理由を教えてください
新卒で入社した人材は企業ロイヤリティが高く離職率が少ないこと、そして経験者だからできるという認識より、若い世代を育てていきたいという想いがあることから、新卒採用を強化しています。
2024年度入社では新卒を26名を採用し、2025年度入社では20名〜25名ほどの採用を考えております。
リアブロードは留学業界では珍しく、留学経験がない方も採用しています。なぜなら、そもそも社長の私が留学をしたことがありませんし、経験しなければ事業が成り立たないとは思っていないからです。ただ、留学を経験している人の方が経験値が高いので、その分入社してから頑張る必要はあると思っています。
当社では勉強や経験が積める環境を整えていますし、結果が出たらインセンティブも発生するので、やる気のある向上心の高い従業員が多いです。
神田社長はどのような学生時代を過ごしていましたか?
学生時代から私は人をまとめる立場にいました。特に小学校から大学初期までやってきた野球では、高校生までずっとキャプテンで、部員を引っ張ってきました。他にも生徒会長をやったりとマネジメントに携わることが多かったですね。
高校生までは社長になりたいという夢は全くなく、プロ野球選手を目指していましたが、大学生になってからはこの夢を達成することが相当難しいことだと現実を知りました。そのとき、ビジネスであれば1番になれるかもしれないと思い、 目標を起業に切り替えました。
ブライダル関係のお仕事をご経験されていらっしゃいますが、携わるきっかけについて教えてください
当初、その会社は二次会の幹事代行サービスを展開していたのですが、丁度その特集をNHKで見て興味を持ち、直接電話したことが最初のきっかけです。
そこからご縁があり入社し、新規事業の立ち上げや営業の責任者として、5年で年商60億円のモデルを作る経験ができました。短期的に結果が出て、飛躍的に事業が伸びる光景を目の前で見ることができたのは大きな学びとなりました。
また、若手のうちに数百人規模の会社でマネジメントできたことで、チームマネジメントを経験することができました。特にブライダルの会社は女性社員が多く、女性に対するマネジメントを学べたことは今の事業にも活きています。
女性社員へのマネジメントで気をつけていることはありますか?
小さな変化に気がつくようにしています。当社はスタッフに日報を書いてもらっており、全て私が目を通していますが、毎日読んでいると段々とその日の気分や状態が文字に現れます。書いてくれている内容にしっかりと向きあい、どんなことに悩んでいるのか、何を考えているのかを理解すること、フォローをすることを忘れないようにしています。
ブライダル業界で働かれているなか、なぜ留学事業で起業しようと考えたのでしょうか?
ブライダル業界で携わっていた事業がある程度うまくいき、自分自身のポジションや仕事を他のメンバーに任せられるようになってきたことから独立を考え始めました。そして仕事を辞めた後に世界一周の旅をしたのですが、途中で今のビジネスモデルを思いつき、31歳の時に独立をしました。
経営者として仕事をしてきたなかで大変だったことを教えてください
新型コロナウイルスの拡大ですね。当社は 世界11カ国で展開しているので、テロが起きた場合や地震などの災害など、常に様々なイレギュラーを想定して事業に影響が出ないようにリスク分散をしてきました。しかし、新型コロナウイルスで全ての国が閉まることは想定の範囲外でした。当時は売り上げが億単位で減っていく状況で、見えない敵と戦っている気持ちでした。
どのような対策をしたのでしょうか?
絶対に今後状況が良くなると思い、外国との行き来ができるようになった瞬間から事業を再開できるよう、留学できる国の開拓準備をしていました。例えば2021年にドバイの万博が予定されていたので最初に国が開くと考えて、ドバイの語学学校にアポイントを取り、留学できるよう体制を整えました。その結果、渡航制限が解除された瞬間から留学生を安全に送ることができました。
またワーキングホリデーの事業に舵を切ったことも功を奏しました。当時、若い世代から「日本の将来が不安だ」と相談されることが多かったのですが、これをきっかけに今後海外でキャリアアップすることを意識する人が増えて外貨を稼ぐことが当たり前になっていくと考え、出稼ぎしながら留学することをサポートしようと考えました。そして、日本に滞在している段階で事前に現地の企業と面接してもらい、採用が決まれば渡航した次の日からすぐに働けるプランを設けました。サービス利用者のニーズ変化をいち早く察知し動いたことで、円安を逆手にとってV字回復を果たしました。
今後の展望はありますか?
留学市場で圧倒的なシェアを獲得することです。
No.1、2を争う留学件数になってきましたので、引き続き国内の留学需要を高めてシェアを獲得することに注力しています。加えて、アプリ開発など若年層に向けた商品の開発を積極的に行なっていきます。
また、最近では中高生の留学も伸びています。中学生・高校生・大学生・社会人と成長しながら、当社と長期的な関係性を築いていただきたいです。そして若いうちからワーキングホリデーなど当社のサービスを知ってほしいです。
特に最近は留学のスタイルが多様化しています。語学留学だけではなく、インターンシップやボランティアなど様々な要望があるので、それぞれのスタイルに合った留学ができる事業計画も進めています。当社のサービスが世の中に普及することは、世の中にも意味があることだと思っています。留学で語学を学ばれた方は企業からのニーズも高く魅力的な方が多いので、人材紹介事業も展開したいと考えています。
他にも、海外の方の留学にも携われないかと模索中です。 日本以外のマーケットも展開していきたいです。
皆さんの成長をサポートする会社であり続けることができるよう、邁進してまいります。
他の経営者におすすめの書籍を教えてください
佐宗 邦威さん著書の『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN 』です。
私は日々、新しいサービスや事業を考え、ゼロイチを得意とする旗振り役です。私の直感を頼りに事業をしていくのは良いですが、スタッフに伝える時にどうやって論理的に伝えるかを試行錯誤しています。事業に「根拠」がある方が原動力に繋がるので、この本は経営する上でとても参考にしています。
気になった方はぜひ読んでみてください。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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