今回は株式会社NEWONE代表、上林 周平氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社NEWONE |
代表者 | 上林 周平 |
設立 | 2017年 |
主な事業 | 人事・組織コンサルティング
人材開発・組織開発 人事の育成 HRテック |
社員数 | 55名(取材時) |
会社所在地 | 東京都千代田区隼町2-19 いちご半蔵門ビル4F |
会社HP | https://new-one.co.jp/ |
事業内容を教えてください
当社は2017年9月に設立し、企業向けにエンゲージメントを向上させる支援を行っています。具体的には個人と組織の関係性を対等により良くするための研修を行っています。従業員と企業の関係性の改善には、従業員1人ひとりが意識を変え、管理職は今までのやり方とは違うマネジメントスタイルに変革しなければなりません。管理職向けの研修では、今まで指示・命令してきたスタイルから、多様な従業員に対してどのように接していくべきかを伝えています。従業員向けの研修では、キャリア観を理解してもらい、どんな環境やチームでも仕事ができる能力開発を行っています。また人事組織コンサルティングも行い、人事の方向けに組織が変わるためのアドバイスをしています。
株式会社NEWONEでは企業様と一緒に人事戦略を考え、未来を見据えた人事制度を構築しています。
貴社の強みはなんですか?
NEWONEの強みは2つあります。
1つ目は、エンゲージメントに特化した事業を7年間積み重ねてきたので、実績やノウハウが多くあることです。今までにサポートした職場は、決して優しくゆるい職場ではありません。研修を通して、従業員がより活動的になっていきます。
2つ目は、各社様の課題に合わせて独自につくるプログラムです。コンサルティングを行うにあたり、経営者や人事の気持ちに沿ったものを作るので、それぞれの会社にフィットしたプログラムになります。
何かPRしたいことはありますか?
現在は大手企業向けの離職を防ぐための研修が人気です。エンゲージメントを向上し、長く従業員を惹きつけるためにはどのような企業であるべきかを考え、職場の風土や従業員の意識を改革しています。今後は、中小企業向けにもコンサルティングをしていきますので、是非ご連絡ください!
学生時代に頑張っていたことを教えてください
中学生から大学生まで部活に打ち込んでいました。大学では人間科学部を専攻して心理学や社会学を学び、人間が考える仕組みを勉強しました。大学での勉強は現在の人材育成・組織開発の仕事に役立っていますね。当時は社長になりたいという明確な目標はありませんでした。学生時代の部活では、キャプテンよりも副キャプテンのポジションで全体を支援する方が向いていると思っていたので、会社を引っ張るイメージはありませんでした。
どうして人に興味を持たれたのでしょうか?
思春期に人の幸せについて考え始めたのがきっかけです。人間は型にはまった偏差値だけが全てではなく、自分の中での物差しを持たないと自分らしく生きられないと思うようになりました。
卒業後はどのようなキャリアを歩むのでしょうか?
総合コンサルティング企業のアクセンチュアに入社しました。当時、「アクセンチュアで3年働くと10年分成長できる」というキャッチフレーズがあり、私は早く力を付けたいという想いから入社を決めました。また、将来的に人材系のキャリアに進むのであれば、大学に絡むコンサルティングの経験をしたいと考えており、アクセンチュアが大学にコンサルティングをしていた事例が多かったことも魅力でした。アクセンチュアに入社後は教育機関系の仕事には携われませんでしたが、業務改革やITテクノロジープロジェクトに参画しました。ITやAIの仕事に携わったことで、新しい知見が広がったと思っています。人材の仕事ではないので寄り道だったかもしれませんが、価値のある時間でした。
アクセンチュアから転職などはされたのでしょうか?
はい。アクセンチュアの先輩が教育系でビジネスを立ち上げる際にお声がけいただき、株式会社シェイクに転職しました。この転職が私のキャリアの分岐点だったと思います。私は2人目の従業員で、自分が頑張らないと組織は崩壊するし、頑張れば組織が大きくなるという責任感を持っていました。「研修ってどうやって作るんだろう」というところからからスタートし、リサーチしたり試行錯誤したりと、0から形にしていく経験をしたことで、「自分たちでも出来る」という成功体験が自信に繋がっていきました。どんどん人数が増えていく組織を見ていく中で、今まではサポート役が向いていると思っていましたが、自分が先頭に立とうという気持ちが芽生えました。そして入社から13年後に代表取締役に就任しました。
どうして代表取締役になったのでしょうか?
実際、副社長のポジションは私に合っていました。しかし今までお世話になった方々や採用してきた従業員に対して、社長という肩書きできちんと全部責任を背負って、組織を大きくしていく経験をした方が良いと考えが変わりました。また社会的に働き方改革が行われて、今まで提供してきたサービスとは別のサービスを作ってリリースすることになり、社内からの推薦で代表取締役に就任しました。
マネジメント側に立ったことで、あらためて従業員の良い部分を活かすことの大切さを感じました。
経営者として大変だったことを教えてください
2017年にNEWONEを設立し、その後新しいサービスを立ち上げましたがスタートから2年後に新型コロナウイルスに直面しました。対面研修が主な事業だったため、1億円の売り上げがキャンセルされたことでキャッシュフローが苦しくなり、初めて人材をジャッジしなければならない状況に直面しました。結果的にリストラはしませんでしたが、あの時は毎日気持ちが沈んで大変だったなと思います。
どのように乗り越えたのでしょうか?
大変な状況でしたが、前を向いて挑戦するしかないと気持ちを切り替え、事業を対面研修からオンラインプログラムに変えていきました。まだ他社様はオンラインに慣れていなかった時期だったので当社がリードを取れていたのが上手くいったポイントですね。
年功序列の考え方がまだまだ根強い日本ですが、どのように新しいサービスを浸透させていったのでしょうか?
「少人数でも私たちのサービスのファンになってくれたらビジネスとして成り立つ」と考えています。8割の人が私たちのサービスに共感してくれなくても、2割が良いと思ってくれれば事業は進んでいけます。前例がないサービスでお手本にするものがなく、発信している内容を自分たちでブラッシュアップしてくので、常に変えていかなければならない難しさはありますね。特に私たちのサービスは商品の実態がない無形商材だからこそ、信頼されることはとても大切です。これまで手厚いサービスを行うことで取引できる企業を増やしていきました。また1社目に契約いただいた企業からお客様の声のインタビューを撮影し、口コミを外から見えるようにもしました。
今後の展望を教えてください
もっと従業員が働きやすい会社にしていきたいです。新しい会社をつくる際に前職の社長のご厚意で、10人以上のメンバーと一緒に独立することになりました。私1人で新しい会社を作ったという感覚はまるでなく、皆さんのおかげで立ち上げることができたと思っています。従業員が成長でき、多様なキャリアを経験できるような事業にしていきたいと思います。そして社会に価値を提供し、面白くしていきたいです。
従業員との関係に悩む経営者にアドバイスはありますか?
経営者が従業員1人ひとりを信じられるかが重要です。経営者と従業員の情報がオープンであり、良い関係性だったら、人は前向きに働きます。少しでも従業員にチャンスを作ることが大切です。もしお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
URL:https://new-one.co.jp/contact-service/
他の経営者におすすめの本があれば教えてください
私が好きな本は稲盛和夫さんの『生き方』です。人間の心理がつまっている本で、焦ってしまった時に読むようにしています。
また、6月22日に中堅中小企業向けの従業員体験を高める本『組織の未来は「従業員体験」で変わる――人手不足の時代にエンゲージメントを高める方法』を出版します。どうしたら中小企業の従業員が定着するかを「従業員体験」をもとに伝えています。例えば、スターバックスではコーヒーを飲むのではなく、スターバックスでしか得られない体験があるからリピートすると言われています。本書では、従業員に置き換えたときに会社で貢献し続けたい、職場を推せると考えるための工夫を伝えています。お金や時間がなくてもできる方法も盛り込まれているので、是非参考にしてみてください。
前作『人的資本の活かしかた 組織を変えるリーダーの教科書』もよろしければ合わせてご覧ください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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