注目キーワード
  1. 創業
  2. 二代目
  3. 社員
  4. 病気
  5. お金

ゾルハラ株式会社代表 池田 泰義氏

 

今回はゾルハラ株式会社代表、池田 泰義氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 ゾルハラ株式会社
代表者 池田 泰義
設立 2007年
主な事業 ゲーム・玩具・アミューズメント製品、商社(その他製品)、通販・ネット販売
社員数 8名
会社所在地 港区新橋1-18-2 明宏ビル別館7F
会社HP http://www.zoruhara.com/

https://www.tokyo-orora.com/

https://kintatsurai.jp/

 

 

 

現在の事業内容を教えてください

当社は企業向けのノベルティを専門に扱う会社で、様々な会社の販促品を作ってきました。8年前にコンサートを企画するお客様から依頼があり、グッズやペンライトを作るようになりました。

沖縄出身の有名アーチストの引退商品提案で半年くらいのやり取りを得て制作した光るルームランプがご本人もテレビ取材で一番の思い出の商品だとご紹介もあり大ヒット商品になってしましました。

ペンライトだけでなく、LEDスタンドやシャンパンの飾り、パーテーション、ルームライトなど、光るグッズ(置物)を開発からご依頼いただけます。他社様からは「光る商品が強い」と言われていますね。光る縄跳びや光るゲーミングマスクなどもあります。中国に自社工場を持ち、光る商品を作っています。短納期にLED色、IC開発からできることが会社の強みです。

 

 

池田社長は中国吉林省のご出身かと存じますが、来日のきっかけはなんでしょうか?

1998年11月4日に来日しました。私は元々反抗期もあり勉強が嫌いでした。高校卒業してからは国営の貿易会社に入社しました。貿易会社で働き始めると他のスタッフが英語や日本語を使っているのを見て、自分の実力の足りなさを感じました。そんな時に日本に行ける機会があったので、日本語を勉強しながら出稼ぎをして実力を伸ばそうと決意し、来日しました。

 

 

日本に来てから何をされていましたか?

1年半から2年間は日本語を勉強して、その後国士舘大学に留学生として受け入れてもらいました。大人になって大学に入ったので4年間一生懸命勉強しましたね。国士舘大学では政経学科に進学しました。授業では経営戦略や心理学に興味があり、人一倍しっかりと学びました。経営者になって実感していることですが、当時学んだ経営戦略と心理学は今でも実践的に役に立っていると思います。趣味が撮影だったので校内で一人写真展も行い学生生活を楽しみました。

 

 

日本ではどのように働いていましたか?

日本に来て手に職がなければ働けないと思ったので、中国整体と民間療法を勉強し中国整体師証の資格を取得しました。日本でマッサージ店で働き始め、大学4年生の頃には店長に抜擢されました。店長になったので、様々な改善に取り組んだところ売り上げが2倍に達しました。その時に「もしかしたら私は経営に向いているのかもしれない」と思い、将来経営者になる道を意識しました。

 

 

大学卒業後はどのように働かれていたのでしょうか?

大学卒業後は知り合いのレストラン事業を展開している会社に就職しました。しかし、突然私の母が亡くなったと中国から連絡が入りました。元気だった母が亡くなって、とても衝撃を受けたのと同時に今まで全く親孝行をしていない自分を反省しました。そして「自分もいつ死ぬか分からない。だったら思い切って人生楽しもう!」と思うようになりました。大学で学んだ心理学で自己分析をすると、私に向いている職業は貿易か旅行関係だという答えが出ました。就職した会社は大きな会社で安定していましたが、自分のやりたいことが見えたので退職をし、貿易会社に転職しました。

 

 

貿易会社はどれくらいの規模だったのでしょうか?

10人ほどの会社でしたが、その会社はワールドカップのライセンスを持っており、面白い仕事ができました。2006年のドイツワールドカップではVIPグッズの製作を全て請け負い、私は発注・管理を担当していました。中国の工場で腕時計やマネークリップ、キャップ、TOTOバックなどを作ると数百萬個の単位になりましたね。私は7つの工場を管理していてとても大変でしたが、お金では買えない良い経験になりました。2年半ほど働くうちに自分で独立してみたいと思うようになりました。

 

 

会社名の由来について教えてください

会社名はゾルハラ株式会社 です。

ゾルハラの「ゾル」は映画の「スパイ・ゾルゲ」から取りました。この映画は2003年6月14日に公開された日本映画で、実在のスパイ、リヒャルト・ゾルゲの半生を描いた作品です。スパイはいち早く情報をキャッチします。私の会社でも最新の情報や技術をいち早く得られるように、と社名を決めました。

ゾルハラの「ハラ」は、大正製薬の上原昭二さんの「原」からいただきました。以前プロジェクトXという番組で、大正製薬の売り上げ苦しい時代に、従業員の給料を減らさず、開発を頑張って経営を回復させたという内容の番組を見ました。私も社員を大切にできる会社にしたいと思って社名に「ハラ」を入れました。

 

 

苦労したエピソードを教えてください

会社を維持するのはとても難しいですね。最初は3人で事業をスタートして私は生産管理と営業を担当しました。元々お付き合いがあった会社から発注が入り中国に依頼しますが、中国工場との取引は先払いが主流です。ですので創業したての当社は大きい仕事を受けることが一番の難題でした。1億円の発注が来て、銀行に相談しても500万しか貸してくれないような状況で、資金が足りず大変でした。

 

 

どのように乗り越えたのでしょうか?

中国の工場の方が「後払いでいいよ」と言ってくれました。信頼関係があったからこそできたと思っています。信頼関係が築けるように、人間なので細かいミスはしますが致命的なミスはしないように気をつけていました。そしてWin-Winの関係になるように努めていたのが信頼関係につながったと思います。

当社は【信頼】と【責任】をもって【誠実】にお客様に寄与すること(3S)を目標に取り組んでいます。欲を出さずに真実を伝えることが大切ですし、心の底から相手を信頼していないと良い仕事ができないと思っています。

お客様だけでなく発注先も仲良く仕事ができるようにしています。値引きを交渉するのではなく、長い目で見て気持ちよく付き合うことでお互いを助け合うことができます。人間は完璧でなく必ずミスが発生します。トラブルや困った時こそ本当の姿が見えるので、会社としても人間としても誠実に向き合っていきたいです。そしてそのトラブルを回避するために、常に余裕を持って仕事をするようにしています。余裕があれば確認する時間もあるので、ミスを見つけることができます。

 

 

新型コロナウイルスの影響はありましたか?

コロナで売上の波があったり、オリンピックのライセンス契約をしていましたが売上に繋がらなかったり色々なことがありました。イベントもなく苦しい時期でしたが、コロナ用品や自治体の仕事を請け負い、なんとか経営することができました。

 

今後おすすめしていきたい商品はありますか?

キャラクターのシリコンライト【お文具といっしょ シリコンライト】を販売していて、最近人気が出てきました。

ご購入はこちら→https://www.tokyo-orora.com/?pid=169901673

また、これまでは企業から受託された商品ばかりだったので、今後は当社のブランドを作っていきたいですね。

他には妻が新大久保で⾦達莱(キンタツライ)という飲食店を経営しています。現在19年目で、韓国や中国朝鮮族の料理が楽しめます。野菜や羊肉串、豚肉など食材にこだわっていて美味しいので、私自身もよくお客さんとして利用しています。テレビ取材などの依頼も多く入るほど人気のあるお店です。最近は妻の手作りの調味料も販売を始めました。

金達莱HP https://kintatsurai.jp/

 

 

今後の展望について教えてください

今後は実店舗を作ってチェーン店ができるビジネスを考えていきたいです。今までは企業向けだったので違う形でビジネスを発展させていきたいです。妻のレストランとの協業でも面白そうですよね!

 

経営者におすすめの本はありますか?

井上篤夫さん著書の「志高く 孫正義正伝 新版」です。

新しい事業をするときに経営者は周りを巻き込んで進める必要があります。孫社長の本を読むことで会社を引っ張っていく力を学ぶことができます。

情報革命の先頭を走る男の生きざまを活写! 孫本人が初めて公認した「正伝」
裸一貫から立ち上がり、いまや世界を見据える事業家となった孫正義。
その原点となる少年時代に始まり、アメリカでの青春期、ソフトバンクの創業、
インターネットや携帯電話事業への進出から、アリババの上場
そしてロボット事業に至るまで――波乱に満ちたその半生を、
四半世紀にわたって孫を密着取材してきた作家・井上篤夫が熱い筆致で描く。AmazonURLhttps://www.amazon.co.jp/dp/4408552151

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!