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Mapイノベーション代表 本橋聡氏

今回は株式会社Mapイノベーション代表、本橋 聡氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

株式会社Mapイノベーション 会社概要

会社名称 株式会社Mapイノベーション
代表者 本橋 聡(もとはし さとる)
設立 2013年6月
主な事業 【コンサルティング事業】
・財務・ファイナンス戦略
・マーケティング戦略
・ブランディング戦略
・カイゼン思考
・ブレークスルー経営コーチング
・M&A支援【研修事業】
・財務戦略決断ゲーム®(体験型経営ゲーム)
・戦略CFO大学(コンサルタント養成オンラインスクール)【IT事業】
・IT、RPA、テクノロジーの導入支援
会社所在地 埼玉県坂戸市日の出町2-26-402
会社HP https://map-innovation.jp/

 

株式会社Mapイノベーションの事業内容を教えてください

当社は、中小企業向けの経営コーチング・研修事業を行っています。経営コンサルティングと伝えるとわかりやすいと思います。経営者がこれからどのような会社にしていきたいのか当社がメンター・コーチになってヒアリングし、経営者のビジョン達成を支援しています。強みとしては戦略立案やファイナンスです。財務データから現状を分析して、どうすればより会社が成長するのかを発見して戦略立案に繋げていきます。

研修事業は、基本的に戦略立案やファイナンスについての研修が多いです。特に財務の勉強は難しくとっつきにくい部分がありますので、それを解消するため2015年に「財務戦略決断ゲーム®」を開発しました。ゲームを通じて、経営を疑似体験していく中でどのような視点を持ち経営していくと会社が成長していくのか、どういう決断をすると会社は苦しくなっていくのかをリアルに感じることができます。

 

学生時代に何か打ち込んだことはありますか?

小学生の頃から、野球に熱中していました。友達が、ガンダムを読んでいる中、ドカベンやキャプテンを読み、ファミコンでスーパーマリオをやっている時もファミスタをやるくらい野球が大好きでした。誰よりもうまくなりたいと日が暮れるまでグランドに立ち、ボールをひたすら追いかけていました。100本ノックをした時コーチは、「もうやめてくれ聡!俺の手のマメがつぶれるわ!」と大人がギブアップするまでユニフォームを泥だらけにしながら練習していましたね。

練習の成果もあり、1つのプレーでゲームの空気を変え、強豪相手にミラクルを起こした経験もたくさんあります。試合中にミラクルが起こるのではないと私は思います。日々、「誰にでもできることを誰にもできないレベルでやり続ける」人がミラクルを引き寄せるのだと思います。

バッティングには、好調・不調が存在し、守備にはイレギュラーなど自分でコントロールできないことがありますが、スローイングには不調はない。スローイングはエラー(失敗)確率は低い。エラーの確率を極限まで下げることは可能です。それは、基本であるキャッチボールを誰よりも大切にする。誰よりも相手が獲りやすく、スローイング態勢に入りやすい所にボールがいくようにこだわり意識して練習を重ねる。

もっというと、練習中・試合中絶対に不調がないのが声出し。そして、道具を大切にする。仲間を大切にする。そんな人としての在り方の原点を野球から学びました。しかし、高校ではその大好きな野球から逃げてしまった。これは、今でも後悔しています。「逃げた」という事を自分で認められるようになったのは、起業して色々と人生を振り返った時ですけどね。

 

そして、もう1つは、スキーですね。私は、城西大学出身なのですが、大学時代はスキーに熱中していました。冬はスキー場でインストラクターとして働いたり、大会に出場していました。
年間70日、4年間で300日近くスキー場にいました。

 

就職活動では全く勉強してなかったのと、団塊ジュニア世代で人口も多く就職氷河期の影響で自分が大手の会社に就職できるイメージがありませんでした。

 

就職活動が難航されたと思います。何か学びはありましたか?

先日、お亡くなりになった石原慎太郎さんが書いた『NOと言える日本人』というベストセラーになった本があります。
日本人は相手の顔色を伺うYESマンになっていて、諸外国に対しても同じことが言えるという内容だった記憶があります。この本に感銘を受けて面接のときに生意気だったと思いますが、「自分の信念を持って正しいことやるために、流されないでNOと言える社会人になっていきたい」と面接官に伝えていました。
内定をいただいた会社といただけなかった会社がありますが、不思議な事に面接で不採用になった会社は全て倒産・吸収合併しています。

世の中や社会の流れに迎合するのではなく、自分のポリシーや信念、価値観を大切にしていきながら柔軟な思考の会社が生き残り、多様性を受け入れられない会社は変わっていけないので淘汰されていくのではないかと思っています。今の若い人たちも自信を持って、もっと自分自身の大切な価値観を伝えていって良いと思います。自分の価値観を伝えた上で、不採用なら縁がなかったと割り切れば良いのです。

 

最初はどのような企業に就職したのでしょうか?

初めの仕事は、トヨタ系ディーラーに就職しました。ここでは、営業の基本を教えていただき感謝しています。4年ほどお世話になりましたが、大人になってからも常に夢を持ち続けていきたいと考えていました。しかしながら、社会人になっていくと夢を語らない大人が多くなっていて、周りを見ると社内外ともに社会や会社の文句を言っている人が多く、「私は、10年後20年後も文句ばかり言っている大人にはなりたくない」と思っていました。しかし、働くうちに気がつくと周りの人と同じような考え方になっている自分がいました。自分のいる環境を変えなければ、思考が変わらないと思い転職を決意しました。

後の転職先の上司になる方が、「自分の人生自分で切り拓いていき、夢を実現していきましょう。そして、ジャパニーズドリームを実現していきましょう」と私に語ってくれました。
私も、自らの力で人生を切り拓いていこうと生命保険会社に転職しました。転職後からは、仕事以外でも人生の目標を持つことを習慣にしていこうというマインドに切り替わりました。

保険会社では、最初は営業成績が挙がらず、半年ほど手取りが5万円の生活が続きました。それでも諦めない。自分でチャレンジすると決めたので、一度決めたことはやり通そうということで売れている営業マンを徹底的に研究し、セールストークのシナリオを見直し、日曜日に1人ロープレをしてビデオを見返し練習を重ねていくと成績が出るようになりました。
そして、保険営業7年目の時に、保険代理店の設立に参画しました。その後、現在の株式会社Mapイノベーションを立ち上げました。

 

どうして保険の営業から社長へのコーチング事業を始めたのでしょうか?

保険の営業を通して経営者との接点がたくさんありました。しかし、経営者に対し、財務的なサポートをする存在が不在であるということに気がつきました。キャッシュフローの面でサポートできれば経営者が喜ぶサービスができるのではないか? と考えて新しい領域のビジネスに展開していきました。

起業してからは、経営者に向けた決算書の読み方セミナーを数多く開催してきましたが、一方的なセミナー形式では、参加された方の会社が1年後よくなっているかというと、そうではない事に気がつきました。座学だけの知識では、経営に活かせないと感じて、明日からでも経営に活かせるようゲームで体系的に学べる研修を開発しようと考えました。
この研修を作りリリースするまで1年半の時間がかかりました。開発は苦労しましたが、それ以上に自分の商品を生み出す喜びがありました。

 

開発が大変だったと思いますが、どのような工夫をされたのでしょうか?

一番工夫した点は、研修受講者自身がリアルに自分で経営判断をして、その決断の結果がゲーム上でお金を増やす決断になったのか、減らしてしまう決断になったのか、良い経営判断だったのか、悪い経営判断だったのかを体感してもらうように工夫をしました。例えば1%の仕入価格上昇で利益やキャッシュがどのように変わってくるのかという問題があります。

資材の高騰など仕入価格が上昇した場合、売値を据え置いたままでは、どれだけ経営にマイナスのインパクトがあるのかを理解することができます。ゲーム上ですがリアルに感じられるほど作り込まれていますので、実際の経営に置換え、すぐに活用していただくことができます。

 

今後の展望を教えてください

新型コロナウイルスが落ち着いてきて集合研修が盛んになったら、新入社員研修や大学の講義にもこの経営ゲームを提供して行きたいと考えています。このゲームが普及することで日本の社会人のビジネス感覚が上がります。

コーチングに関しては、オンラインを活用して場所と時間を選ばずに、戦略や財務、マーケティング、ブランディングを学んでいただける講座やコンサルティングを提供していきたいです。

今既に始めているのは、中小企業をサポートするコンサルタント・コーチの育成をしています。企業経営のファイナンスと戦略立案をサポートできる人材を育成するために、「戦略CFO大学」というオンラインスクールを進めています。これからは「1社に1人の戦略CFOを!」というコンセプトで、受講生と共に日本の企業を活性化していきたいと思っています。ファイナンスに興味がある方はYouTubeチャンネルがありますので、ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCl_GacmWP6P8lFrsX1ycGLQ

個人としての展望は平凡でなくブレークスルーしていくことを目標にしています。当社の社名は、Mission・Action・Passion・Innovationの頭文字で「Mapイノベーション」としています。情熱を大切にし、熱く生きる。日本のビジネスパーソンをもっと輝かせていきたいです。残念ながら現在日本国民の活力がないと感じています。一度しかない人生をもっと輝いて生きてほしいです。私自身も輝き、お客様も輝き、そしてそこで働いているビジネスパーソンが輝いていくというシナジーを生んでいきます。
今まで以上に情熱と実践を掛け合わせて生きて行きたいです。そして、誰にもできることを誰にもできないレベルでやり通すという粘り強さも大切にしていきたいと考えています。

人生とは、自らの可能性に挑戦する旅である。無限の可能性を切り拓いていきましょう。

 

経営者の方におすすめの本はありますか?

おすすめの本が2冊あります。1冊目は渋沢栄一さんの『論語と算盤』です。この本には全ての物事の原理原則が書かれています。経営においても、人生においても、足し算や掛け算の考え方をしなければうまくいかないことがまとめられています。

2冊目は北尾吉孝さんの『人生を維新す』です。北尾さんは、人間学を大切にしているので、論語と算盤に共通します。北尾さんは、ビジネスを成長させていくためには、やはり人間的魅力と正しい価値観を持った上で大きな志を抱きチャレンジしていくことが重要だと伝えています。最終的に人間が動くのは、感情や人の心を慮るものです。
経営者の器以上に会社は成長しないという言葉通り、人間的魅力が経営の土台になります。

論語と算盤  渋沢栄一(著)

ビジネスを成功させる秘訣は論語にある。日本実業界の父が語る必読の名著。

大河ドラマ「青天を衝け」 主人公の主著にして不滅の名著!
マスコミ各詩誌で話題沸騰。愛され続けるロングセラーの文庫版

Amazon URL:
https://www.amazon.co.jp/dp/4044090017

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!