今回はラーニングス株式会社の代表取締役、梶田洋平氏にお話を伺ってきました。
梶田洋平氏は昨今、衰退産業とすら言われている出版業界において『出版の明日を創る』をミッションに掲げて、事業を展開しています。
現在は出版事業はもちろん、Webメディア運営事業まで活動の範囲を広げていますが
・現在に至るまでにどのような苦労があったのか
・なぜ衰退する業界である出版事業をメイン事業ドメインとしたのか
等についてインタビューをしてきました。
会社名 | ラーニングス株式会社 |
代表者名 | 代表取締役 梶田洋平 |
設立日 | 2017年7月 |
主な事業内容 | 出版事業 Webメディア運営事業 |
社員数 | 5名(取材時) |
会社所在地 | 〒150-0036 東京都渋谷区南平台町2番13号 南平台大崎ビル3階 |
会社HP | https://www.learnings.co.jp/ |
事業内容を教えてください
ラーニングス株式会社はBtoBの売り上げアップを共に考える、企業のための出版社として、これまで300タイトル以上の出版を手掛けてきました。
ただ本を作るのではなく、本を活用することで著者のビジネスの売り上げをアップするための戦略立案~実行を伴走支援しております。
出版形態は全国書店展開はもちろんのこと、Amazonのプリントオンデマンド、流通にのせずに社内利用をする方法を用意しており、戦略に合わせて著者の顧客に最も手に取ってもらえる方法を提案しています。
また、書籍を作る際に欠かせないのがプロのブックライターの存在です。弊社では「ブックライティングサービス ひよどり」を運営することで、著者の事業内容への理解や求めるスキル、経歴に柔軟に対応できる体制を整えております。販促も書店の面陳列や広告、出版記念セミナーの開催、PR会社様との提携、年間を通したコンテンツマーケティングの実行支援を行っております。
売上アップの結果を出すところまで責任を持って支援しているのがラーニングスの強みです。
企業出版をご検討中の方はぜひご連絡ください。
https://www.learnings.co.jp/contactus
なにかPRしたいことはありますか?
パートナーシッププログラムをスタートいたしました。
これは、パートナー企業とラーニングスが相乗効果を発揮することで、より著者のビジネスに貢献するための、協業プログラムです。
例えば、PR会社様やマーケティング支援会社様と一緒にクライアントのために仕事をすれば、プロジェクトのトンマナを合わせた支援ができますし、より大きな結果を著者に還元することが可能です。
ただ、誤解いただきたくないのは、このパートナーシッププログラムはラーニングスが著者に提供するサービスの質や幅を広げることだけを目的としていない、ということです。弊社のサービスをフックとして、パートナーの自社サービスを売り込むという使い方もおすすめしております。
ラーニングス株式会社が実施するパートナーシッププログラムの詳細は下記よりご確認ください。
梶田洋平氏の学生時代はどんな学生でしたか?
高校まではサッカーに打ち込む普通の学生だったと思います。
ただ、大学受験は結構大きなターニングポイントでした。
サッカーに打ち込むあまり勉強がおろそかになっていて、何とか卒業するものの進路が八方ふさがりで・・・。
それで、一浪したときに慶応大学という目標を定めて必死に努力して合格しました。
目標を決めてそれに向けて必死に努力して実ったという、はじめての経験だったと思います。
社会人時代はどのように仕事に取り組みましたか?
社会人時代は証券会社に就職して、がむしゃらに仕事をしました。
先輩社員からは『数字が人格』と言われていたので、極端な話ですが人として扱ってもらえるために努力していた、そんな感じです。笑
新卒で頑張った経験が、起業後にも活きていると思っています。
個人事業として創業した経緯を教えてください
もともと学生時代から3年勤めてから起業しようというのは決めていました。
ただ、会社員として働いているとちょっとずつ居心地がよくなってきて、いつの間にか4年以上勤めていたっていう感じです。
このままだと惰性でずっと勤め続けることになってしまうなと思ったので、なんの計画も立てずにとりあえず退職だけして何で起業するかを考えた感じです。
その後出版事業をメインとするラーニングス株式会社を設立したんですね
そうですね。
最初は証券会社の社員として勤めた経験を活かしてEラーニングをやったり、本を出版したりといった活動をしていました。
ただ、自身で本を出版すると知り合った方などから「本はどうやったら出版できるの?」「私の本の出版も手伝って」と言われることが増えていって・・・、いつの間にか出版をお手伝いする会社を設立することになりました。
会社設立から現在まで、どのように事業を拡大してきましたか?
本当に少しずつという感じですね。
最初は営業から本の編集や構成(DTP)、校正作業、データづくり、表紙作り、顧客対応まで全部自分だけでやっていたので、受けられる仕事量に物理的な限界がありました。
正直、死ぬほど働いていたと思います。
でも、そのまま続けることは、お客様にとってもよくないことだと思って。
それこそ、自分が倒れてしまったらどうしようもなくなってしまいますから。
だから、編集や校正作業を任せられる人を最初は外部委託でお願いして、その後は営業や顧客対応のための社員を1名採用したり、外注化を加速させるなどして少しずつ事業を広げてきたかたちです。
スタートアップと違って外部資本を入れないで事業を広げてきたのでスピードはゆっくりですが、そちらのほうが自分には合っているのかなと思っています。
いつかは外部資本を入れてというタイミングが来るのかもしれないのですが、現在は目の前を事業を少しずつ改善しながら成長させていく段階かなと考えてもいます。
なるほど、事業を順調に成長させてきているように感じますが、今までで一番の苦労はなんでしょうか?
どうでしょうね。
結局、創業前後の時期の苦労が一番大きかったような気がします。
前述の通り、やることを決めて会社を辞めたわけではなかったですし、収入が途絶えてから貯金がどんどん減っていって、最終的にはキャッシングが積み重なって返済に追われてバイトをして・・・という状態になりながら仕事をしていました。笑
ただ、何をやってもうまくいかない時期というのは会社をやっていく以上はきっと誰もが経験するものだとは思うので、それにくらべれば失うものがない時に大変な思いをしておいてよかったなとは思います。
その当時であれば、仮に失敗しても今と比べれば迷惑をかける人はそんなに多くないですからね。
今だと、社員はもちろん、その家族、取引先等含めて大きな失敗をしたら迷惑をかけることになってしまう関係者が増えたので緊張感をもって仕事をしています。
ちなみに苦しかった時代はどうやって乗り越えたのでしょうか?
う~ん、どうなんでしょう。
いつの間にかという感じですかね。
出版事業に取り組んでいるという仕事柄でもありますが、本に支えられたというのは非常に大きいと思います。
特に私は創業経営者が書いた本を好んでよく読むのですが、誰だってとんでもない苦労をしてそれを乗り越えているものです。
それに比べてしまえば、私は全然苦労していないぐらいなので、なんかつらいと考えるのがばかばかしくなってきます。
神様は乗り越えられる力のある人に試練を与える、みたいな言葉がありますがその通りだと思っています。
偉大な経営者ほどの苦労をまだ私は味わっていないということは、私はまだそこまでの器ではないということなのでしょうね。
ありがとうございます。最後に会社として、梶田さんとしてどんな未来を描いているのか教えてください。
はい。
弊社は出版社ではありますが、出版という言葉の定義を「情報を収集、編集して発信すること」として、少し大きく捉えて事業を展開しています。
そのため、Webメディアの運営も出版の一つの考えて取り組んでいるわけです。
今後はWebメディアの運営等に力を入れるのはもちろん、それ以外にも会社や経営者の方の情報発信をお手伝いする事業に積極的にトライしていきたいと考えています。
また、会社としては新卒を採用する会社を目指したいです。
大きく成長していくためには若い力が必要ですし、はじめて社会に出る新卒社員が育ち活躍できるような会社となれば、『優秀な人材が入ってくる、その人材が育ち会社とともに成長していく、その成長を見てまた優秀な人材が入ってくる』というループが作れると考えています。
出版業界は希望者に比べて新卒採用の募集自体が少ない業界ですが、だからこそ毎年成長しながら新卒採用を継続できる会社となれば、競争優位性につながると考えています。
企業出版といえばラーニングスと皆様から信頼していただける会社になれるよう、邁進してまいります。
今後ますます成長を目指すということですね。楽しみです。本日は貴重な時間ありがとうございました。
こちらこそ、過去をゆっくり振り返る、あまりない経験が出来て楽しかったです。
ありがとうございました。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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