今回はプロパティエージェント株式会社代表取締役社長、中西聖さんにお話を伺ってきました。
書籍『ビジョナリーカンパニー』に出会ったことが起業するきっかけになったそうです。
プロパティエージェント株式会社は「不動産と不動産サービスの価値を創造、向上し、社会を進化させ、人の未来を育み最高の喜びを創出する」会社です。単純にモノをつくり、売り渡すだけでなく、不動産には形のない魅力を生み出す可能性があると考え、人々と地域や社会を結びつけることが価値の本質であると考えています。
中西さんは会社を大きくされてきましたが、社員、役員関わらず全員が同じ方向を向いて、同じ価値観や考えを持って働くことが出来るよう、『PA Values Book』を社内で作成し活用されています。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
プロパティエージェント株式会社概要
会社名称 | プロパティエージェント株式会社 |
代表取締役 | 中西聖 |
設立 | 2004年2月 |
主な事業 | 不動産開発販売事業
プロパティマネジメント事業 -賃貸管理サービス -建物管理サービス 不動産クラウドファンディング事業 FreeiD事業(個人認証プラットフォーム事業) DX事業 システム受託開発事業 |
社員数 | 143名(取材時) |
会社所在地 | 〒163-1341 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー41階 |
会社HP | https://www.propertyagent.co.jp/ |
社会人時代はどんなお仕事をされていましたか?
ゼネコンで施工管理の仕事をしていました。その後ディベロッパーを経験して起業しました。
なぜ不動産業界でお仕事をされようと思われたんですか?
父が土地造成から手掛ける工務店を営んでいたので、その影響から不動産業界で仕事をしようと思いました。
起業したきっかけはなんですか?
きっかけは大きく2つあります。
1つは『ビジョナリーカンパニー』という書籍に出会ったからです。
イノベーションを起こし続ける企業を創りたい、偉大な企業を創りたいと考えました。
そしてもう1つは、当時勤めていた会社との方向性の違いです。
私は当時勤めていた会社をビジョナリーカンパニーにしたいと考えていたのですが、会社にはそのビジョンがありませんでした。そのため、自分で起業することに決めました。
経営をされていて何が大変でしたか?
やはり人の部分でしょうか。
どうやったらみんなが同じ方向を向いて会社が走る状態になるかが大変でした。
どういった工夫をされたんですか?
プロパティエージェント株式会社は経営理念やビジョンを大切にしている会社です。
経営理念からビジョン、それに基づくKPIがあります。部門にミッションがおりて、そこに設定したKPIがあり、個人の評価に繋がります。
経営理念から個人の評価まで一本筋が通るよう工夫しました。
また、それと並行するように人事理念、人事ポリシー、PAway(当社の行動指針)があります。
これらの考え方、価値観を全て『PA Values Book』にまとめました。
『PA Values Book』は中西さんが作られているんですか?
これは毎年役員が合宿をして改定をしながら作っています。
役員が本気で『PA Values Book』に対して向き合うことで、これに本物の魂を宿していくイメージです。
それほど大事にしています。
『PA Values Book』はどういった使い方をしているんですか?
仕事をする上で意思決定や判断に迷ったときに、『PA Values Book』を見ることで社員1人ひとりがどういった状況であっても会社の方向性に沿った判断をすることができるようにしています。
プロパティエージェント株式会社の存在意義、基本的価値観、我々が大切にしていること、大切にしなければいけないことを明示し、いつでもすぐ見れるようにすることで、より身近に感じ、理解・浸透させるために『PA Values Book』は誕生しました。
『PA Values Book』の中身をお聞きしてもいいですか?
まず、全体が目指す大きな目標を掲げています。経営理念、長期ビジョン、中期ビジョンから事業方針を明示しています。また、大きな目標に向かっていくために、部門ではどういったことを目指すかまで記してあります。そうすることで、1人ひとりが何を目標にするか、人事評価の基準をつくることができます。
徹底して考え抜かれた人事理念や人事ポリシー、PA wayがあることでプロパティエージェント株式会社では、どのような仲間、どのような考え方ができる仲間を求めているのか会社全体で共有することができます。
人に対して熟慮されているとのことでしたが、人事理念や人事ポリシーはどういったものなんですか?
求める人材については考え抜きました。お客様思考を持つことや誠実に仕事へ取り組み、成果に対する意欲があり、切磋琢磨しながらチームで仕事を成し遂げることができる人材を求めています。この人事理念や人事ポリシーがあることで、すでに働いている社員だけでなく、これから一緒に働いていく社員を採用する際も、軸がぶれないため、人が増えても同じ方向を向いて会社を動かしていくことができます。
プロパティエージェント株式会社が大切にしている信念などはありますか?
それこそ『PA Values Book』に書かれているものが我々の揺るがない信念です。
これから会社をどうされたいですか?
長期ビジョンとして、イノベーションを起こし続けるビジョナリーカンパニーでありたいと考えています。中期ビジョンとしては圧倒的な存在感を放つ収益不動産総合商社のリーディングカンパニーでありたいです。
不動産が社会に与える影響力の大きさとその責任を噛みしめながら、新しい価値づくりを提案していきたいです。
最後に、中西さんが経営者におすすめの本を教えてくださいました。
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 https://www.amazon.co.jp/dp/4822740315 企業の使命として株主への利益還元がさけばれて久しい。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように企業が奉仕する優先順位として1に顧客、2に社員、3に地域社会、最後にようやく株主という基本理念を掲げる企業がアメリカの経営者から尊敬を集めているのも事実だ。 本書は、アメリカの主要企業のCEOから採ったアンケートによって選び出された18社の歴史に対する6年間の調査から生み出されたレポート。企業を組織する人間が企業内に活力を生み出すのは、カネでは計れない動機づけにあるというシンプルな「真理」が、ライバル企業と比較された各社の資料、エピソードから浮き彫りにされる。著者の1人であるコリンズはコンサルティングも手がける大学教授であるためか、随所に抽象化された概念と企業が取るべき方策が図を合わせて示される。しかし、経営指南よりも、世界を代表する大企業の決断の歴史が斜め読みできる魅力の方が大きいだろう。(青木 明) |
投稿者プロフィール
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