株式会社クイリマ社長　野口まみ氏

今回は株式会社クイリマの社長、野口まみ氏にお話を伺ってきました。

占い師として活動を始め、現在はオリジナルシャンプーとトリートメントをプロデュースする株式会社クイリマの代表を務めるまみ社長。起業のきっかけや事業にかける想いをうかがいました！

株式会社クイリマ　会社概要

まずは事業内容について教えてください。

占いとカウンセリングを合わせたもの、起業のサポートコンサルタント、占い師の育成を行っています。それとは別に、シャンプーとトリートメントの製造と販売の会社も経営しています。

現在メインと言えるのは占い師の育成やコンサルなんですが、シャンプーの事業をきっかけに会社を設立しました。色々なシャンプーを使ったんですが、自分が欲しいシャンプーがなかったので、それなら自分で作っちゃおうと思ったのがきっかけです。占いやカウンセリングは95％が女性のお客さんなのですが、綺麗になりたくない女性なんていないと思うんですよ。自分が欲しいシャンプーは、あと何百人かは欲しいんじゃないかなあと思い、自分のブランドを作ることにしました。2019年11月にシャンプーを販売し始めましたが、そこからコロナがやってきたのでまだ思うように進んでいないところもあります。現在は、今までやってきた占いやカウンセリングで収益を得ながら、二本柱で事業を進めている感じです。

占い師として活動を始めるきっかけになった出来事を教えてください。

結婚してから15年ほど専業主婦をしていたんですが、次男が小学生に上がった時に登校拒否になりました。20年ほど前のことです。

最初は子供に対して「学校へ行きなさい」と言っていたんですが、ある時ふと「なんでわたしは子供に学校へ行ってもらいたいんだろう？」と思ったんです。もちろん、「子供の将来の選択肢を広げるため」といった思いもありましたけど、考えていったら、一番の理由は、近所の人に「お宅のお子さん学校に行ってないの？」と思われたり言われたりするのが嫌だからだということに気づいたんです。

じゃあ、何でそれを言われたくないんだろう？　と考えた時に、自分に自信がないからだという結論にいきつきました。自信がないから「学校に行かない子を作ってしまった私が悪い」と思ってしまうんです。

自分に自信があったら「お宅のお子さん学校に行ってないんですね」と言われても、「行ってないですけど何か？」と言い返せるんですよね。

そこで、自分に自信をつけるために何か出来る事を探しはじめました。何がしたいのか、何が出来るのかもまだ全然わからない状態ではあったんですけど、ちょうどよいタイミングで近所の人に「良い占いの先生が居るよ」と教えてもらって早速占いをしてもらいに行きました。そこで占ってくださった占い師の先生に「あなた何かやりたいことあるの？」と聞かれて、なぜか「先生みたいな仕事がしたい」と、口からぽろっと言葉が出てきたんですよね。それをきっかけに先生から占いの勉強を習うことになりました。

20年前と比べると、今は学校に行かないお子さんもたくさんいると思うんですが、それでも「わたしのせいじゃないか」と自分を責めてしまう親御さんっていっぱいいると思うんです。そんな人たちにも、占いやカウンセリングについて知ってもらいたいなと思っています。

仕事として占いを始めたきっかけはなんだったのでしょうか？

先生の方針で、始めは近所の人たちを無料で占ってあげるところから始まって、その後実績を積んでいくと「少しでもいいからお金をいただきましょう」とレベルアップのように変化していきました。そして、占いを習いだして半年ほど経った頃に、「先生の代わりに1回3,000円でお正月鑑定をやりませんか？」というお話をいただいたんです。大阪の心斎橋でのデビューでした。お正月鑑定をやったあとは、月に一回、先生のブースを借りて鑑定をしていましたね。

その後、私の後に後輩が入ってきたのですが、その子から「今度私の知っているところでイベントがあるから出ない？」とお誘いをいただきました。手作りの作品が置いてあるレンタルスペースでのイベントで、「女の子がたくさん来る場所なので、占いをしてあげたら喜ばれるんじゃないか」というような話でした。

そのイベントで、イベント価格ということで1,000円で占いをやったら、行列ができて大盛況でした。その結果、イベントのオーナーさんから「定期的にうちで占いをやってくれませんか」とスカウトをされて、先生のところでやっている月１回の占いに加えて、そちらで週３回くらい働くことになったんです。

定期的に働くとなるともう個人事業主だなと思って、ホームページを開設しました。子供もその頃にはフリースクールに通い始めたので、そういう循環だったのかなと思いましたね。子供をなんとかして社会で生きられるようにしてあげたいなと思っていたのが、結局自分が社会で生きていくことと繋がったのかなという風に思います。

後輩の育成や教育をしようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか？

占いをしていくなかで、悩みを聞く機会が多く、カウンセラースクールに通うことにしました。カウンセラースクールで“宇宙の法則”や”ブロック解消”について習った後、カウンセラーコース、講師コースへと進み私は認定講師になりました。そのスクールでカウンセラーの育成もしていたのですが、カウンセラーはなかなか稼げない…というか、集客が難しい面があります。そうなると、自分が講師として教えるなかで、自分が学んできた集客のやり方も教える必要がありますし、占いとカウンセリングは相性がいいので、カウンセリングだけじゃなくて占いもできるようになってくれたらいいなあと思い、それを機に占いを教えることを始めました。

シャンプーとリンスの事業は、株式会社として立ち上げられたんですね。

シャンプーやリンスの製造は発注ロット数も多く、製造にかかる費用も高いので、会社としてちゃんと事業をやりたいと思ったんです。株式会社にするか合資会社にするか迷ったんですけど、どうせなら初めから株式にしようと思い、株式会社を立ち上げました。

シャンプーとリンスを作りたいと言っても、自分で作るとなると工場が必要になります。なので、シャンプーとリンスの中身を作ってくれるところを探すことにしました。

大阪に住んでいたので、大阪の会社を友人にいくつか紹介してもらっていたんですが、「何にこだわったら良いシャンプーになるんだろう？」と考えたとき、シャンプーって一番多く使われている材料が「水」なんですよね。だから水が一番大事で、良い水の中にいろんな成分を入れていきたいと思ったので、使ったら元気になりそうなお水でシャンプーを作りたいと思いました。いろいろな水を調べて、最終的には沖縄の海洋深層水というお水を使うことにしました。結果、大阪ではなく沖縄でシャンプーを製造しています。

今後力を入れていきたいことを教えてください。

女性だけでなく、男性も綺麗にしていきたいと思っています。経営者の会などにいらっしゃる男性に聞くと、やっぱり男性の方も綺麗になりたいって思ってらっしゃるんですよね。

今の若い子は美意識が高いので自分でいろいろ見つけたり試したりしている人も多いようですけど、40代とか50代とか、何もしない男性の方も多いじゃないですか。50代過ぎてきたあたりから「あれ？　髪もやばいし、なんか俺老けてきてるんじゃない？」って感じるらしいんですよ。そんな話を聞いて、「あ、男性にもいいかもしれない」と思いました。

年をとっても、肌や髪が綺麗な人は清潔に見えますし、感じが良く見える。見た目の印象ってすごく大事なので、男性の方にもこれからもうちょっとアピールして使ってもらいたいなと思っています。

今、私のシャンプーとトリートメントはエイジング世代の女性をターゲットにしているのですが、中身の配合はベストな状態なので、男性向けの香りやパッケージの商品を作ってみるのもいいかもしれません。そんな風にこれからも、人の心と体が元気になることを提供していきたいなと思っています。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部

新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております！

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります！

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