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からだポータル株式会社代表取締役 井内伸一氏

今回は、からだポータル株式会社の代表取締役 井内伸一氏にお話を伺ってきました。

 

医療業界の将来を見据えた上で、新規事業に辿り着いた井内氏。

人々に、健康を介して幸せを実感してもらえるよう、努力の日々は続きます。

最新システムを導入し、医療業界と私たちを繋ぐ架け橋となっている、からだポータル株式会社の今後の展開に期待がかかります。

 

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください。

 

からだポータル株式会社 会社概要

会社名称 からだポータル株式会社
代表者 代表取締役 井内伸一 (いうち しんいち)
設立 2019年3月22日
主な事業 健康増進支援事業
健康管理システム開発
健康情報分析
オムニチャネルマーケティング
健康マーケティング
システム開発・導入支援
コンサルテーション
会社所在地 大阪府高槻市
会社HP https://karada-portal.com/

 

それでは、まずは井内さんの起業までの経緯を教えてください。

 

大学卒業後、新卒として大手の医療法人で、本部の企画部門の仕事に携わっておりました。

 

始めの3年間は経営企画の仕事をしながら、ITの仕事も少人数だったため、そちらのサポートも行っておりました。そして、急性期病院という高度な医療を行っている病院に移り、管理業務をさらに3年ぐらい行いました。

その後、医事科、診療情報管理室などで仕事をしました。また、他法人との提携が始まり、企画や人事の責任者として出向したり、大学病院に出向したりと転々と異動しておりました。そのあとに、法人本部で医療情報部門を作ることになり、私も関わることになりました。

 

このように様々な場所で、様々な業務に携わる中で、将来的に現在の保険診療とは違う医療サービス提供体制の在り方もあり得るのではないかと強く感じるようになったんです。

 

独立したきっかけは何ですか?

 

急性期医療が盤石な今のうちであれば、医療をベースにした新しいビジネスを起こせるのではないかと考えるようになったのがきっかけでした。

 

そのためには、さまざまな事業を小さく展開して検証していくことで、どのようなビジネスを成長させていけば良いのかを考えていく必要もあります。

診療報酬は国の政策や意向に左右されやすいため、保険診療外で安定した収入を得られるような事業を探したいと思い、紆余曲折の末、独立に至りました。

 

改めて「からだポータル株式会社」の事業内容について教えてください。

 

弊社のコンセプトは、健康長寿社会の実現です。

普段は健康に対して全く意識しておらず、病気になって初めてそのありがたみを感じることって、よくあることだと思います。

日常生活の中に健康について意識することを取り入れていこうというのが、弊社の事業の狙いでもあります。

 

例えば、ショッピングモールで健康に関するイベントを定期的に開催したり、その時の情報をアプリに取り込んだりしています。

さまざまな人に、健康に対しての行動変容を促すために、データを収集し、健康や自分の身体のことについて知る機会を増やし、プロの医療従事者がアドバイスをするというサイクルを作りました。

具体的には健康イベントとPHR(Personal Health Record)が主軸となっています。

 

「からだポータル株式会社」ならではの特徴やサービスはありますか?

 

第5回大阪府の健康づくりアワードで、地域部門最優秀賞を受賞した経歴がございます。

 

健康イベントを中心にすべく動いていましたが、コロナのために中断せざるをえず、その間は構築したPHR(Personal Health Record)の開発と販売を主流に行ってきました。

また、医療機関の事業計画策定支援、病院診療圏分析や病院経営分析のマーケティングに関わること、医療情報システム支援、イベントや企画などのコンサルテーションも行っています。

 

そして健康イベント、人間ドックや健康診断、通院している利用者からデータを集め、ヘルスケア版マーケティングオートメーションも作っていて、さまざまな事業に今後役立てていきたいと考えています。

 

今後は、健康コミュニティを至る所に作ることで、さらに皆さんに健康になっていただけるような取り組みを展開していく予定です。

 

現在の御社としての課題は何ですか?

 

大手の組織にいた頃とは資金調達の方法が違うことで戸惑うことが多いです。

 

以前は資金調達する際には組織内でのコンセンサスを得て、根回しをして、最終的に役員会で決裁をいただく必要がありました。つまり、資金調達とはそのまま組織内での決裁を意味していました。

しかし、現在は資本を入れていただくステークホルダーが外部に存在することもあります。多くのステークホルダーが納得する資本政策を立てた上で投資していただくこともあります。こういったベンチャー企業ならではの資金調達に慣れるのに時間がかかりました。今後の資本政策を考える上で、さらに多くのコネクションを作っていく必要もあると考えています。

多くの人の信頼を得て、少しずつ事業を拡大し、健康長寿のために寄与していきたいです。

 

今後の事業の展望や夢を教えてください。

 

人の健康寿命が長くなり、「ピンピンコロリ」を実現したいという思いがあります。

健康に生きて長寿を全うし、病気にならず最後まで健康に暮らせることはとても幸せなことだと思います。生活圏の中で健康コミュニティに所属することで、当たり前に日常生活を送っていくだけで、健康になっていけるような仕掛け作りを考えていきたいと思います。また、このようなコミュニティに所属することで、病気になったとしても幸せに暮らせる環境づくりも今後は重要であると考えています。

 

例えば、ショッピングセンターとの共同事業の場合、「毎日スーパーで買い物していたら、いつの間にか健康になっていた!」というような感じですね。

 

最後に御社のPRをお願いします。

 

ビジネス上のパートナーであっても、クライアントであっても、多くの人々に信頼してもらえるような事業を展開していきたいと思います。

「ピンピンコロリ」を目標に、多くの人が健康で長生きできるように全力でサポートしていこうと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

 

井内さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『U理論[エッセンシャル版]――人と組織のあり方を根本から問い直し、新たな未来を創造する』 C・オットー・シャーマー(著)、中土井 僚(翻訳)、由佐美加子(翻訳)

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!