今回はジギョナリーカンパニー株式会社、代表取締役CEO 市川航介氏にお話を伺ってきました。
有名企業で数々の功績を残されてから満を持して起業された市川航介氏のこれまでの紆余曲折を聞けるのは「社長の履歴書」だけです。ぜひご覧ください!
会社名称 | ジギョナリーカンパニー株式会社 |
代表者 | 代表取締役CEO 市川 航介 |
設立 | 2019年1月11日 |
主な事業 | 中小企業向け伴走型経営企画BPOクラウド経営企画 |
社員数 | 1名(取材時) |
会社所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-7-14 VORT AOYAMA302 |
会社HP | https://www.jigyonary.com/ |
現在、どのようなサービスを展開されているの教えてください。
現在は経営企画のBPOサービスとして「クラウド経営企画」というサービスを提供しています。中小企業、小規模の企業様に対して経営企画の機能をサポートするものです。事業計画、人事戦略支援、資金調達・補助金支援、新規事業立ち上げ支援などを主に行っています。
学生時代テニスをされていたそうですが、現在も続けていらっしゃいますか?
今はもう全然してないですね。社会人になり、時々テニスをやってたんですけど、やはり学生時代のようの動けなくなってきて、その時とのギャップが大きくなってしまいました。それが少しストレスで、楽しくないなと思ったので、やらなくなってしまいましたね。
学生時代の転機はいつですか?
高校3年生で、受験に失敗したのがつらかった出来事でした。あの当時はなんとかなると甘く考えていたと思います。あそこで立ち止まって色々と考える機会もできたので、よかったかなと思いますけど、結構しんどかったですね。
社会人生活の中で大変だったことはありますか?
特に新卒の時は大変でした。新卒はベクトルというPR会社に営業職で入社しました。営業もPRも初めてで、決して優秀な社員ではなく、どちらかというと仕事があまりできない社員でした。同期は順調に成果を出すので、それに追いつくために必死で働いていました。自分は人より出来ない分、人の3倍やるしかないと思っていたので、働く量は多かったかなと思います。
学生時代の勉強やテニスでも同じことが言えるのですが、自分にはあらゆる物事に才能があるタイプではないと自覚はしていました。努力しないでも出来る人はたくさんいますが、自分は人の3倍考えて、3倍行動することだけをとことんやろうと決めてるので、それを信じてやっていましたね。
起業するきっかけについて教えてください
自分自身で責任を持って事業をつくり、お客様に提供したいと思っていたので、何か起業するきっかけがあれば良いなと選択肢にありましたが、具体的な方法やいつから始めるのかは決めてなかったです。ただ、会社員として働いている中で「起業するならこのタイミングなのかな」と、ふと考えが浮かびました。
起業についてはいつ頃考え始めたんですか?
明確に起業しよう考え始めたのは、社会人になってからだと思います。小学校の卒業文集に「社長になりたい」と書いていたのですが、しっかりとしたイメージは持っていなかったです。
そもそもを考えると、会社に頼りたくなかったという気持ちが一番大きいと思います。大手企業でも倒産する時代ですので、リストラにあったり、会社が潰れたり、会社と喧嘩して辞めるとなったりしても、困らないようにしようと考えていました。
起業されてから現在までを振り返ってみて、大変だったことはありますか?
最初立ち上げたときは違う事業でした。個人の方から出資を受けて位置情報を使ったアプリの立ち上げを行っていました。当時は考え方が甘く、マネタイズの部分がしっかり考えきれていなかったことに加えて、開発費用で資金のお金を多く使ってしまいました。
会社員の頃の勢いもあり、事業を進めながら何とかなるだろうとやっていましたが、やはり自分で1からビジネスモデルを作るとうまくいかないことも出てきました。結果的には会社の資金面も苦しくなった経験がありましたね。資金が苦しかったので、支払先に迷惑をかけたこともありました。
会社が大変になったときにどんな事を考えていましたか?
どうやってお金を稼ぐのか、どうやってコストを減らすのかだけを日々考えました。本当に生活費自体もギリギリだったので、毎日お金のことばかり考えていました。
位置情報アプリからBPO事業になり、より市川様の能力を使った事業に変わっていかれたと思いますが、事業を変えるきっかけがあったのでしょうか?
自分が動いて、まずはしっかりと資金をつくり会社を安定させようと思ったのがきっかけです。そして、いろいろなサービスも考えていたのですが、結局のところ、うまく使いこなせる人材が多くの企業に足りていないと改めて気付きました。どれだけ世の中が便利になろうと、全ての企業で優秀な人材を確保できるわけではない。そういったことから、自分が今まで仕事でやってきた経営企画の機能をもっとカジュアルに、多くの企業に提供することができれば、世の中のためになるのでは、と思い今の事業を始めました。
社会人と経営者で一番何が違いますか?
「自分でお金を支払う」ところが、やはり一番の違いかと思います。会社員だった時は、請求書を受け取りますが、経理に渡して支払ってもらいます。結局いくらかかって、いくら払うとどうなるのかという、口座の全体額が見えていないですよね。お金に関する関わり方の面が一番の違いかと思います。
初期の頃、資金繰りに困ってしまったのは、経済感覚が会社員のままだったということです。会社員から起業するパターンの場合、意外とありがちなケースなのかもしれません。もちろん、多くの方はしっかり意識のシフトをされているかと思いますが、自分自身の反省という意味も込めて。
特に勢いのある会社から起業する場合、会社員時代の感覚が抜け切らないままだと、経営者の感覚とは異なりますね。どうしても勢いで事業を進めてしまうと支払いが多くなって、コストを減らす方法を考えることがおろそかになってしまうのではないかと思います。
これから起業を考える方に向けて一番のアドバイスとしてはお金関係のことをしっかりとみた方が良いということですか?
そうですね。例えばホームページにしても今は自分でコードを書かなくても、HP制作サイトを利用すれば無料で作ることができます。オフィスも最初からマンションタイプの部屋を借りずに、レンタルスペースを借りて始めることもできます。
費用がかからないように無料でできる手段はたくさんあるので、そういったものをうまく使いながら、事業に対してお金をかける様にしてください。補助金や助成金も調べてみれば、活用できそうなものは多くあります。その辺のメリハリをきかせるのが大事だと思います。
今後の会社の展望について教えてください
最近は福島県をはじめとした東京以外のクライアントが増えてきています。全国各地の中小企業様向けの経営企画機能提供を強化していきたいと思っているので、今後は各地域の拠点を増やして展開をしていきたいです。今後の展開として、経営者の高齢化に伴う事業承継や後継者育成に関わる事業展開を予定していますので、困っている全国の社長さんの助けになることを加速していきたいと考えています。
経営を考えてる方におすすめ1冊を教えてください。
松下幸之助の「1日1話」です。
ビジネス本に書いてあることに変わりはないと思いますが、全部の本質がこの本に書いてありますね。短い章で構成されているので、ちょっとした隙間時間に読んで、意識して過ごすようにしています。
『松下幸之助「一日一話」: 仕事の知恵・人生の知恵』このところ、世の中は鬱としていて、新聞やテレビの報道では景気の悪いニュースばかりが続いている。サラリーマンにとっても、身近なリストラや賃金カットなど不安な話題があふれ、ともすると無気力になりかねない環境にある。そんな中で、心の健康を保ち、気分を引き立たせるにはどうすべきか。そして、日々充実を感じ、さらに1年を、ひいては生涯を充実したものにするためには何が必要か。 本書は、松下幸之助が折々に語った人生や仕事、経営や国家・社会に関する英知と洞察にあふれる言葉を厳選して「一日一話」の形にまとめたものである。 困難な時代を幾度も乗り越えた人生経験、また経営者としての数々の体験から得た考え方は示唆に富み、苦境のときはもちろん、日常においても我々に新たな発見と喜びをもたらしてくれる。いかなる状況にあっても、「なんとかなる」という前向きな希望を与えてくれる語録集である。 Amazon URL |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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