今回はGENUINE.planning株式会社代表、松田 ひかり氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | GENUINE.planning株式会社
(ジェヌイン.プランニング株式会社) |
代表者 | 松田 ひかり |
設立 | 2017年 |
主な事業 | ブランド作り・PR |
社員数 | 6名(取材時) |
会社所在地 | 福岡県久留米市天神町68-4 天神亜依ビル 6F |
会社HP | https://genuineplan.com/ |
現在の事業内容を教えてください
地方の中小企業に向けて事業の戦略立案やブランディングを行なっています。2023年の1月からはWeb3やメタバース、NFTなどの新規事業も進めています。
学生時代に熱中したことを教えてください
高校3年生の時に油絵を学びに大学へ進学したくて頑張っていたことが思い出に残っています。特にデッサンに集中すると時間を忘れて没頭してしまい、外へ絵を描きに出たきり帰ってこなくてよく親に心配されていました。そして九州産業大学芸術学部に合格し油絵を専攻していました。大学院に進学したいと思い上京しましたが、油絵を職業としていくのは難しい現実を知って就職することにしました。
どのような会社に就職されましたか?
大学院を目指している頃に、東京ビックサイトで開催された東京モーターサイクルショーというイベントでライブペイントをしたのがきっかけとなり広告代理店に入社しました。広告代理店ではデザインや販促を担当しました。油絵とツールが異なりますが「表現」という意味ではデザインと共通点がありました。
転機となったイベントの様子
そこからどうして起業されたのでしょうか?
会社員時代は母子家庭で私が1人で娘を育てていました。仕事で忙かったのもあり、娘との時間が取れない状況でした。そんな中、保育園の先生からコミュニケーションとスキンシップ不足があるとご指摘を受け、私が今まで子どものために頑張って働いてきたつもりが、逆効果になってしまっていたと気づきました。このことがきっかけとなり、私は母に子育てを手伝ってもらうために地元の福岡県に帰る決断をしました。
東京で生活していた頃の松田氏とお嬢さん
しかし転職を考えても自分にできることはデザインだったので今までの会社員時代と同じように帰りも遅くなるし、平日の子どものイベントにも参加できないのは嫌だと考えて、起業を決めました。
子どもの学校のイベントには全部参加することを目標に仕事に取り組みました。
経営されていて大変だったことはありますか?
苦労したことは大きく2つあります。
1つ目は環境です。母に子育てを協力してもらうため、福岡県久留米市を拠点にすることが私の中での絶対条件でした。しかし、ブランディングや戦略について、なぜ企業にとってそれが必要なのかを当時は地域の方々になかなか理解してもらえず、またそこに費用投資をする企業がありませんでした。加えて、コンサル相談料などの概念がないので大変でした。
またWeb制作にしてもHPを作れば集客できると思っている企業もあり「松田さんにHP作ってもらったけれどお客さんが全然来ない」と言われることもありました。東京と比べるとITリテラシーが高くないので、問題が起きる前に資料やメールに仕事内容を残すようにしていました。
また、マーケティングにお金をかけるのであれば広告チラシを作ってポスティングした方が効果があると思っている経営者の方も多くいました。最近は商工会議所が東京から講師をお呼びしてブランディングセミナーなど開催するようになったので、理解が進んできたように感じます。
2つ目は地域での採用についてです。ガッツや夢がある人材は福岡市内や東京に出て働いている人が多いです。久留米市での採用はもっとのんびり働きたい人が多い傾向があります。以前は自分ができることなんてみんなできるって思っていた部分があったので、私とのモチベーションの違いにギャップを感じることがありました。
問題を打破するために何に取り組みましたか?
先ほどお伝えした経営での大変な面は、私の力量の問題だと思っています。
ただ、いくつもの問題に直面して感じたのは、社内も社外も私の想いや熱意に真剣に向き合ってくれる人とお付き合いすることが、結果的に自分にとっても一緒に働く人たちにとってもプラスに働くということです。
この経験から、成長のためにやりたいことがあれば、目標に向かって一緒に取り組める人たちを集めて進んでいます。
コンサルティング風景
また社内の面談の時にはできるだけスタッフに寄り添って希望を聞くようにしています。人によって希望や大切にしているものが異なるので1人ひとりの意見を尊重しています。そしてできるだけ融通が効くように調整しています。お客様にも同じで、私が調整できるところまではなるべく努力して、お客様に判断を仰ぐように日々気をつけています。
2020年に中村学園大学大学院 流通科学研究科に入学されていますが何を勉強されたのでしょうか?
マーケティングとブランディングを勉強しました。
なぜ学び直しをしたかというと、以前とある提案をした際に「他社の大手コンサル会社からは正反対なことを提案された。」とお客様に言われた際、自分の提案に自信の裏付けがないと感じたからです。
私は油絵学科卒業なので説得力に欠けるし、絶対に当社の提案が正しいと伝える能力がないと思ったので再度マーケティングとブランディングを学び直しました。仕事と育児と勉強のマルチタスクのためスキマ時間を見つけて取り組んでいました。娘が寝た後にレポートを書いたり、授業と授業の合間にお客さんとズームでミーティングをしたり、車で移動している時に本の読み上げ機能を使って勉強したりしていました。仕事の一部という感覚で大学院に通っていたのでモチベーションに繋がりました。
大学院の卒業式(右から2番目・松田氏)
最近ではWeb3、メタバース、NFTを始められたと伺いましたが、どのような企業に対して戦略の立案が可能になるのでしょうか?
深く理解していればどのような事業や業態でもweb3で事業が
今後のご展望を教えてください
これからもWeb3など常に新しいものにアンテナを立てて、日本の衰退産業とか伝統文化をもう1回を盛り上げていきたいです。日本のアイデンティティが忘れられていると感じることがあります。日本ってすごいねと言ってもらえるようにするのが今後の展望です。
他の経営者におすすめする書籍はありますか?
ジャック・トラウトさん著書の『独自性の発見』です。専門書のように見えますが、消費者理解や独自性について書かれており、分かりやすくマーケティングが学べます。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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