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bravesoft株式会社代表 菅澤 英司氏

今回はbravesoft株式会社代表、菅澤 英司氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

bravesoft株式会社 会社概要

会社名称 bravesoft株式会社
代表者 菅澤 英司
設立 2005年4月4日
主な事業 イベンテック関連事業(eventos, Live!アンケート)

グロース関連事業(アプリ・WEB開発、グロース保守)

社員数 70名(関係会社含む:150名)(取材時)
会社所在地 東京都港区芝4-13-2 田町フロントビル6F
会社HP https://www.bravesoft.co.jp

 

 

事業内容を教えてください。

当社は元々スマートフォンのアプリ開発事業から始まり、現在イベントの成功・価値向上を支援する自社サービス「eventos(イベントス)」「Live!アンケート」などイベントに関連する事業をメインに行なっております。アプリ開発では、国内最大級のお笑いWebサービス「bokete(ボケて)」や民放公式テレビポータル 「TVer(ティーバー)」などの有名なサービスも当社が担当しています。

イベント関連事業では「eventech(イベンテック)」というイベント×テクノロジーを掛け合わせたポリシーに準拠し、「eventos」「Live!アンケート」を通じてイベントを成功を支援しています。

 

 

最近開催したイベントはあるのでしょうか?

2021年12月に自社で「イベ博DAYS」というハイブリッドイベントを開催しました。イベ博DAYSは 「イベントの未来に会える日」というテーマを掲げ、未来のイベントとはどの様なものかを感じてもらうイベントでした。イベント開催者やイベント業界に向けてセッションン、イベント関連企業による出展が行われました。

セッションでは堀江貴文さんをゲストに迎え て「イベントに未来はあるか?」というテーマで講演をしていただきました。これからのイベントに対して興味がある方は、アーカイブで配信中なのでチェックしてみてください。

 

 

学生時代はどのように過ごしていたのでしょうか?

私は高校生の頃とても自由に生きていましたね。学校の授業をサボって麻雀を楽しんでいたので、まるで大学生の様な生活でした。 打ち込むことがなくてつまらないと思っていた時に、「これからITの時代が来る」という話 を聞いて、情報系の大学を目指すことにしました。そこから猛勉強をして志望していた大学の情報学部に合格す ることができました。

大学ではゼミの活動がおもしろかったですね。ゼミ生同士で色々なことを教え合っ たり発表したりしました。今の会社でも発表会や評価会などを行いますが、ゼミが 原体験だったと思います。仲が良かったこともあり、大学2年生からゼミのメンバーでプログラミングのアルバイトを始めました。初めての仕事はプログラミングが初心者の5人が集まり、毎日徹夜して1ヶ月でゲームサイトを作りました。

当時iモードバブルの追い風があり、私たちが作ったゲームサイトが1000万 円の売り上げを叩き出しました。この経験をして、未来への夢や可能性を感じました。

 

 

どういった経緯で起業に至ったのでしょうか?

私が大学生の時はベンチャーという言葉もない時代だったので、起業するという選択肢は当初ありませんでした。しかし、就活の際に「普通に就職してスーツを着て働く」ということに違和感を感じ、独自の道を歩んでみたいという気持ちが芽生え始めて、起業を決意しました。

3年間のプログラミングのアルバイトで、お客さんに 提案・見積出し・開発など一連の業務を経験していたので、この道で食べていけるのではないかという自信が少しありました。

 

 

最初に起業して一番大変なことは何ですか?

起業した当初のメンバーは社会人経験がありませんでした。開発力や営業力がなかったので、1ヶ月で400時間ほど働いていました。私は開発責任者だったのでトラブルの発生が起きると、昼はお客さんに謝りに行き、夜はプログラミングをして、何とか納期までに仕事を間に合わせるという生活を1年間していました。

最初は友達同士で起業したため仲良くやっていましたが、だんだんメンバー同士の方向性が合 わないことが起きてきました。自分の取ってきた仕事でメンバーを疲弊させてしまうことがとても辛かったです。元々開発が好きで始めた仕事にも関わらず、納期のために良い商品が作れていない状況でした。お客さんへの交渉の仕方やそもそもの経営の考え方が違っていたと感じ1年で事業を辞めることにしました。

 

 

1社目の事業を撤退してから、1年後に起業されていますが何かきっかけがあったのでしょうか?

1社目の会社で一緒に働いていたスタッフが「菅澤さんに付いていきたい」という言葉をもらいました。またお客さんからは「菅澤さんに開発してほしい」という要望がありました。付いてきてくれるスタッフや信頼してくれるお客さんがいるの であれば、すぐに次の会社を立ち上げようと2社目の会社を立ち上げました。

1社目の事業を振り返った時に「もっと理想を追わないといけない」という気持ちがあったので、 2社目の会社はエンジニアが気持ち良くもの作りをできる会社を作りたいと思い、社名 は「bravesoft」と名付けました。bravesoftの意味は、若者が勇気を持 ち理想を追求してほしいという思いが込められています。

bravesoftでは私が100%出資したので、経営者として全てにおいて判断しなければならない状況を作りました。

 

 

2回目の起業で一番上に残っているのはどんなことでしょうか?

2社目では人材採用に苦労しました。会社が軌道に乗ってきたと思っていたら、スタッフ5人 が全員来なくなってしまいました。その中には友人もいたので、縁が切れてしまったことやスタッフの希望に沿えていない経営をしてしまったことを悔やみました。

そもそも日本人は安心・安定を求めるので小さい会社に就職しようと思いません。そこで、当時の友人であった中国人エンジニアの協力の元、中国で子会社を作りました。他の会社と同じことをしていても飛び抜けることができないと考え、皆がやらないことにチャレンジしました。中国の人件費は日本の5分の1だったため開発費用が抑えられたこともあって、一気に会社が成長してスタッフが50人に増えました。

中国と日本でビジネスをはじめて、アメリカやヨーロッパより文化が近いと感じまし た。中華料理やラーメンなどの食事もそうですし、共有できる点がたくさんありました。しかし、日本と1番違う点はクオリティに対する意識です。やはり中国人スタッフに、日本人のお客さんに向けた丁寧な仕事を求めるのは難しかったです。

 

 

何か今後の展望はありますか?

私の展望は、最初の創業時から思いは変わっておらず、エンジニアが心から楽しみながら新しい挑戦していくことです。楽しく働けているエンジニアは少ないと思いますので、当社では名実ともに創業時の思いを実現してきたいです。

今後はデジタルの世界とリアルイベントが融合した領域に飛び込んでいきたいと思いチャレンジしています。例えばお客さんがサーティワンアイスクリームのアプリで、お得なイベントを見つけることで「明日サーティーワンに行ってみようかな」と実体験につながるケースがあります。デジタルからの情報で実際の行動や販促につながる世界を作りあげていきたいです。

また、リアルイベントに行った時にあまり楽しくなかった経験はないでしょうか? デジタルの技術を使えば各お客さんに合わせた体験の提案ができます。「あなたはこの場所がおすすめです」「この人があなたに興味あると言っています」とリアルイベントに参加している中で、良い提案があると今までよりもっとイベントを楽しむことができます。

 

 

経営者の方におすすめの本はありますか?

藤沢武夫さんが書いた『松明(たいまつ)は自分の手で』です。 藤沢武夫さんは本田宗一郎の相棒として、町工場を世界的な企業に育て上げた方です。 本田技研工業について、仕事について、経営についてを語った一冊です。私は現代の本田宗 一郎を目指しているので、自分にとってのバイブルですね。

 

『松明(たいまつ)は自分の手で』 藤沢 武夫 (著)    https://www.amazon.co.jp/dp/4569704158

小さな町工場を二人三脚で世界的な企業に育て上げた本田宗一郎と藤沢武夫。
本田宗一郎はその類い希な発想力と技術力で製品の開発に情熱を傾け、
藤沢武夫は本田宗一郎が開発に没頭できるよう、経営全般を指揮したことは有名。
すべてを知っていれば、いざというとき銀行も正確な判断をしてくれるとの思いから、
取引銀行に対して良いことも悪いことも隠さず話した、などのエピソードを交え、
自らのことばで本田技研工業について、仕事について、経営についてを語った同名書を復刊。
誠心誠意をモットーに、愚直な経営を貫いた経営者は、何を考え、
どんな思いで行動してきたのか。100年に一度の不況といわれる現代に、
改めて経営とは何かを語りかける。

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!