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株式会社AVENIL代表 遠島光顕氏

 

今回は株式会社AVENIL代表、遠島光顕氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

 

会社名称 株式会社AVENIL
代表者 遠島光顕
設立 2016年4月27日
主な事業 インターネットサイト企画・運営、広告代理事業、イベント企画、コンサルタント、食品開発・販売
社員数 アルバイト1名(取材時)
会社所在地 北海道札幌市北区篠路町上篠路21番
会社HP https://avenil.co.jp/

 

 

事業内容を教えてください

当社は「お寺の窓口」https://oteranavi.com/ というポータルサイトを提供しています。約320件のお寺に登録をいただき、任意性のサイトでは日本で一番大きいサイトになっています。

また、「おてらのマーケット」https://otera-market.com/といって、「お寺の窓口」に付随して、お坊さんが必要としてる仏具をECサイトで購入できる仕組みを作っています。他にも、パナソニックと提携したお坊さんの研修事業も行っています。

加えて、「専門家の窓口」 https://senmonkanavi.com/ を設けて、お坊さんが相談できる環境も提供しています。

 

なぜお寺のサイトや相談窓口を作っているのでしょうか?

日本の寺院のIT化の進みは遅く、ホームページを持ってる寺院が1割にも達していません。IT化を進める事業として「お寺の窓口」を開設し、無料でWEBページが持てるサイトを作り、今後人口減少の中で寺院に新たな事業を導入させ、寺院の護持運営のお手伝いをすることを目指しています。

また、お寺を取り巻く法律問題も社会問題化することがしばしば起きるようになってまいりました。そのため、「専門家の窓口」では法律や関連する専門家である弁護士をはじめとした様々な士業の方にもご参画いただき、お寺で起こる問題を解決に取り組んでいます。

 

PRしたいことはありますか?

ふるさと納税のサイトで、お寺でできる座禅や瞑想の体験会を企画しており、2024年内に掲載できるように進めています! 私はお寺の副住職を兼務する僧侶でもあるので、当社のお寺で上手くいけば、他のお寺にノウハウを伝えていこうと思っています。

昔は、揺りかごから墓場までというお寺のあり方だったのが、明治維新があってからだんだんと檀家制度が崩壊し、分散されて今の形になっています。お寺では写経や瞑想体験ができたり、土地貸しができたりと色々な可能性があることを示していければと思っています。

お寺ごとに合わせた活用方法を提案できますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください!

https://oteranavi.com/

 

どのような学生時代をお過ごしでしたか

私は受験が嫌いで、工業高校に推薦で進学しました。

高校に進学してからはアルバイトを頑張っていましたね。週に6日10時間マクドナルドで働き、時給が640円でしたが10万円ほど稼いでいました。そして稼いだお金を元手にスモールビジネスで利益を上げて日銭を稼いでおり、当時からお金を稼ぎたいという意欲はありました。

工業高校では電気を学んでいたので、摂南大学の工学部に進学しました。電気と機械を学んでロボットが作れたら面白いとひらめきましたが、入学すると溶接や建物に支えられる重力の実験ばかりで面白さが見出せずに、授業に行くのを辞めてしまいました。

ですが、サークル活動には力を入れていました。ある時「ハロウィンパーティーをやるからおいでよ」とサークルに誘われ、行ってみるとサークルの代表がすごく輝いていていました。代表に声をかけて仲良くなり、意気投合したことがきっかけで、一緒にイベントサークルを立ち上げました。

 

遠島社長は真宗大谷派教願寺副住職を兼任されていらっしゃいますが、どのタイミングでお坊さんになられたのでしょうか?

実は20歳の頃、私と先輩で社内コミュニティツールを売る会社を起業しました。しかしリーマン・ショック後で営業をかけてもお客様の財布の紐が固く、何をやってもダメな状態が続き、9ヶ月で会社が潰れてしまいました。

会社を潰した後、この先のことを母親に相談すると「お寺の息子なんだから、お坊さんという選択肢も人生にあってもいいんじゃない。」と言われ、そこから大谷大学で2年間勉強して資格を取得しました。学部にはお寺の跡取りが沢山来ていて「お寺が潰れる時代が来る」という話をしていました。お寺のために何かしたいと思いましたが、一度会社を潰してしまっているので、一旦就職して社会について学ぼうと決意し、就職活動をスタートしました。

 

社会人時代はどのようなキャリアを築くのでしょうか?

新卒でヒューマンアカデミー株式会社に入社しました。最初はなかなか売れない営業マンでしたが、一生懸命仕事に向き合う中で成長していきました。特に「結果ばかりみるのではなく、過程を大切にしないさい」とアドバイスをいただき、毎日の仕事を積み重ねる大切さを学びました。

転職も経験し、indeedの日本初期の代理店に入社したり、演劇集団の社長候補としてマネージャーとして働いたりしました。

 

なぜお寺の仕事を始めるのでしょうか?

ある日、お寺とindeedの夢を見ました。お寺が検索されるポータルサイトの会社を運営する社長になっている自分の姿が見えました。HPが構築できる友人にお寺のサイトを作れる事業をやりたいと話すと「法人化してくれたら手伝えるよ!」と言われました。起業する不安もあって転職すべきか迷いましたが、2016年に法人化しました。

 

経営者になってから大変だったことを教えてください

「お寺の窓口」の周知のために、お寺へポスティングしに行きましたが成果は0件でした。プレオープンした時にはお付き合いのあるお寺のみの契約で、法人用の通帳にあった400万円が底を尽きてしまいました。売上が立つようになる2年程は資金的にとても大変でしたね。

最初の売り上げはお寺の足袋や白衣等のカタログのパンフレットで広告代理店業を行ったもので、そこから徐々に売り上げがあがるようになりました。

また、起業当初は伏せていましたが、ある時からお寺の窓口は、真宗大谷派教願寺副住職が経営していると明かしました。すると月に何十件と登録が増えるようになり、そこから右肩上がりで会社がうまく行くようになりました。

 

仕事で大切にしていることはありますか?

ヒューマンアカデミーで仕事をしている時に学んだことを今でも大切にしています。結果を追いかけるだけでなくプロセスを大切に仕事をしています。プロセスが結果を生むので、現在もしっかりと泥臭い仕事もやっています。

 

今後の展望を教えてください

お寺は日本中に7万7000件あり、その中の10%はお寺の窓口で掲載したいと思っています。お寺の窓口の数を増やし、日本の歴史と文化が遺るような社会にしていくことが私たちの使命だと思っています。

 

他の経営者におすすめする本はありますか?

諏内えみさん著書の『「育ちがいい人」だけが知っていること』、武山廣道さん著書の『ハローキティの幸せに気づく言葉』、朝日文庫編集部の『クロミの『歎異抄』 ありのままの心を開くカギ』です。

実はこの本は仏教の言葉をわかりやすく書いてある本です。

例えば一期一会という言葉は仏教用語ですが、一般の人は知りません。身近な言葉を使って伝えることで、みなさんに仏教に親しんでもらえると思っています。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!