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株式会社K WAVE代表取締役 松本晃平氏

今回は、株式会社K WAVEの代表取締役社長 松本晃平(まつもと こうへい)氏にお話を伺ってきました。

「価値あるものを遺したい」という強い想いから、既に多岐にわたる業種のプロジェクトをサポートしてこられました。「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。ぜひご覧ください!

株式会社 K WAVE 事業概要

会社名称 株式会社 K WAVE
代表者 代表取締役 松本晃平(まつもとこうへい)
設立 2011年7月
主な事業 ・AI(人工知能)システム開発・運用事業

・ブロックチェーンアプリ開発・運用事業

・AR/VRアプリ開発・運用事業

・ウェブシステム開発・運用事業

・スマホアプリ開発・運用事業

・UIUXデザインパートナー事業

・ウェブ企画制作事業

・要件定義事業

・スタートアップラボ事業

・各種コンサルティング事業

社員数 15名(取材時)
会社所在地 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町34-5 5F
会社HP https://www.kwave-inc.co.jp/

 

事業内容を教えてください

松本さん:株式会社KWAVEでは、スタートアップラボ事業をしています。要件定義からソフトウェア開発、そしてUIUXデザインによってビジネスモデルを可視化します。それから、システムを開発に落とし込んで、ローンチさせていきます。集客の面のサポートや事業価値を高めていくところまで伴走します。

資金が足りない場合は、VC(ベンチャーキャピタル)やCVC、個人投資家や士業を紹介したりして、エクイティ・ファイナンスのサポートをしています。

最終的には、IPO・M&A・Value upの三つのKGIを設定していて、お客様と共にそれぞれの目的地を目指していきます。

現在、スタートアップやベンチャー企業に限らず、大手企業や上場会社様の経営課題にも取り組んでいます。KWAVEでは、集客やPR、マーケティング事業も行っているので、そこで獲得したアーリーアダプター層である初期ユーザーからのインサイトをもとに、開発や新規事業を立ち上げるという切り口で入るときもありますし、既存事業の業務改善としてのコンバージョン率アップも強みとしております。

コーポレートガバナンスについては、私が証券会社出身ということもあり、前職の優秀な先輩や監査法人、士業パートナーを紹介して、上場審査の基準を満たすところにまで二人三脚で引き上げていきます。

そして前提として、利益が立てられるようなビジネスモデルになっているかという仕組みの設計をサポートします。なので、そのサービスが会社の経営課題や事業戦略にどう影響あるのかという、ビジネスのプロセスオペレーション(BPO)もやっています。

 

事例・実績としてどのような業種がありますか?

松本さん:ホームページの事例・実績にも挙げていますが、業種は多岐にわたっています。小売業界、医療、飲食、航空業界、最近ではブロックチェーンもしています。あとは、旅行業界、音楽、建設、エンタメ、人材、物流という感じです。

ただ、ソフトウェア開発がメインになるので、その中でデジタルシフトやDX等、新しい価値を見いだしていくというイメージです。

 

業種が多岐にわたっていますが、難しい案件などはありますか?

松本さん:創業してまだ10年の会社なので古い業界のシステムをいじるとかは難しいと思います。政府系のプロジェクトでも、既存の40年くらい続いてる案件の改修とかは弊社よりも古い会社のほうが得意だと思います。

それ以外ならほとんど全部できます。最近のトレンドを追った基幹システムやAIシステム導入、AR搭載、ブロックチェーン、ビットコインやアルトコイン、独自コインを作ることも可能です。

 

御社ならではのサービスや強みは何ですか?

松本さん:新規事業開発において、「1→100」というのが我々のミッションです。お客様のアイデアを「1」と捉えて、それを「100」まで伴走します。開発だけではなくてデザインや要件定義も組むことができます。

あとは、集客やマーケティングをどうするかという企画を練ってビジネスデザインやコンセプト設計をしていきます。ですから、コンサル会社と開発会社とマーケティング会社とVCが一緒になっているようなイメージです。

目指すところはIPO・M&A・Value upというレイヤーで考えていて、そこまで到達するためにプランニングやPRのお手伝いをしていきます。

そのために、自社のネットワーク全てを活用して投資家を紹介したり、エクイティ・ファイナンスのお手伝いをしたり、つながりのあるテレビ局やウェブメディアも活用してPRしています。私がもともと証券会社出身という強みも生かして、IPOのサポートや上場対策のアドバイスのプロも紹介できます。

一つのプロジェクトを育て上げるために、ここまで一気通貫でサービスの提供ができる会社は国内でもほぼないと思います。

 

起業したきっかけを教えてください

松本さん:高校生のときからぼんやりと起業したいとは思っていました。というのも、日本での社会生活に当時から違和感を持ってしまう環境にあったんです。小中学生で4年ほど親の転勤で海外に行っていたり、小学校も4回転校しました。それで様々な環境の前提をクリティカルシンキングで捉えるようになり、特に海外のインターナショナルスクールでは自分で道を切り開くしか方法がなかったので、小さい頃からその思考のクセが染みついていたのかもしれません。

そして、帰国後の高校生辺りからサラリーマンは自分には合わないなと思いつつも、何をやるかという答えが出ないまま大学に行きました。その後、何の疑いもなく就職活動をして、証券会社や損保や商社と色々内定をもらったのですが、当時一番給料の良かった証券会社でサラリーマンを始めました。そして3年半務めた後、退社して独立しました。

独立のきっかけになった一つは、会社員時代に、法人のお客様から「そんなに松本君がお勧めするなら自分で買うてみてから勧めてくれや」と言われたことです。私は会社員なので、株や投信、債券や保険の提案は基本億単位で、そんなキャッシュ持っているはずがありません。でも、その時に高校時代の違和感に気付かされたんです。「あー、そう言えば自分で何かやりたいなと思ってたな」と。そこで自分でやるってどういうことだ? と意識するようになり、このまま会社員を続けていくのは果たして自分の将来像に合致してるのか、と考えるようになりました。

あとは父親の弟が会社員2年目で亡くなったことです。お葬式に出席したときに、とても考えさせられました。「時間は有限」、「人の人生は一度しかない」、そして「人の価値とは、世の中に何を遺すかで決まる」というのを思い知らされました。

そんなこともあり、熟考した上で、仕事で世に影響を与えられる幅というのは、会社員よりも経営者のほうが大きいと思って起業することを決意しました。

 

起業後、苦労されたことはありますか?

松本さん:いわゆる経営してて経験するベースの苦労は一通りしたかなと思います。お金の苦労、人の苦労、仕事の苦労、取引先の苦労、上げていったらキリがないですが、全て乗り越えて来たので、これからはどんな苦労があっても大したことないと思えるくらいの経験はしてきたと思っています。

 

逆境を乗り越える秘訣は何ですか?

松本さん:筋を通す、義理を果たす、仁義を切る、手数を落とさない。人に対して誠実に接して、丁寧に対応して、挨拶をするなどの基本的なことをしていれば、必ずどこかで誰かが見ていてくれて、良縁に恵まれます。

それと同じく、人それぞれに心の許容度というのがあると思います。失敗してもカムバックできるかどうかは、自分の中のキャパシティが関係していて、どれだけ自分を保てるかだと思います。プツンと切れる手前まで踏ん張れるかどうかです。

そのキャパシティというのは、育ててくれた親から与えられていると思います。社会人になると、今度は先輩経営者に育ててもらいます。そこで、また社会人の中での自分の規律ができるわけです。なので、どこのネットワークや社会的なコミュニティに入っていくかというのが大事になってくると思います。

もし万が一、プツンと切れてしまったら、戻るまでは多少時間がかかります。その時はアウトプットする意識を高めてください。アウトプットできるまで数日間、数週間、数ヶ月間、誰とも連絡を取らなくても良いです。とにかく内省する期間を大切にして、どうやってアウトプットしようかと考えられるまで自分と向き合うことです。

あとは絶対に悲観的にならないことです。未来は暗いなんて思う必要は全くなく、誰しもが明日にでも人生をプラスに転じさせることは可能です。生きていれば逆境は必ず乗り越えられます。

 

日頃から社員の方に伝えていることはありますか?

松本さん:「長期間、自分に嘘をつくな」ということです。

他人に嘘をつくことよりも、ずっと自分に嘘をつき続けることが一番良くないです。自分に嘘をついて生きている時期が長ければ長いほど嘘を取り返す時間を費やすことになります。嘘をついている時間は死んでいる時間。再生するために必要な期間も生じます。でも人生なので、そのような失敗や無駄な時間、自分で自分を欺いていたことに対する後悔を持っている人のほうが強く、太く、逞しく生きられることもあります。なので、自分に嘘をついたらさっさと筋を通して、誠実な対応で改善して後悔の念を膨らませないことが大切です。

 

会社にとって今の課題は何ですか?

松本さん:どの会社にとっても半永久的な課題だとは思いますが、売上と営業と採用ですね。あとはブランディング戦略については常に考えています。

 

今後の展望や夢はありますか?

松本さん:夢は、KWAVEが100年とか人の寿命を超えるまで続いていって、価値を遺し続けることです。遺すものとしては、「人」ですよね。なので、「KWAVEは素晴らしい会社だ」、「KWAVEと仕事をして良かった」と思える人を一人でも多く、世の中に遺していきたいなと思っています。

 

会社のPRをお願いします

松本さん:経験・未経験、年齢、性別、国籍は問わないので、やる気がある方だったり、新しい事業をつくることに興味を持っている方は、ぜひお気軽にご連絡いただければと思います。営業、企画、コンサルタント、デザイナー、PM、エンジニア、マーケティング、その他全方位で魅力ある方とご一緒したいと思っております。

あとは、ネパールでオフショア開発をしていますし、香港にもグループ会社があります。世界展開や海外での事業経験というキャリアを将来積んでいきたいと思っている方は、ぜひご相談いただければと思います。

 

 

松本さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!

『ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」ジム・コリンズ (著)  https://amzn.to/33lePbn

ベストセラー『ビジョナリーカンパニー』の著者が7年ぶりに書き下ろす 飛躍企業11社の秘密!!

ごく普通の会社が、世界有数の経営者に率いられた超一流企業に勝るめざましい業績をあげるまでに変身した。全米1435社の中から選ばれた傑出した業績を長期間持続させることに成功したジレット、フィリップ・モリス、キンバリー・クラーク、ウェルズ・ファーゴ等の飛躍を遂げた企業11社をそれぞれの業種で競合関係にある企業と詳細に比較・分析した結果、飛躍したこれらの企業には共通した以下のような特徴があった。

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!