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Amazing Grace 代表 内田 梓氏

今回は Amazing Grace の代表、内田 梓(うちだ あずさ)氏にお話しを伺いました。

心理カウンセラーとして、オンライン・電話・対面にて多くの方々の心の悩みに耳を傾けている内田氏。自身も長年の摂食障害、子どもの不登校、家族のうつ病を経験してきたからこそ、『 “心が健康で平和であること”が、明るく生き生きと夢や仕事に向き合っていくことには必要』と、クライアントの幸せを願い寄り添っています。

その他にも、発達障害のお子様の家庭教師やデイケアでのお手伝い、経理人事労務の仕事も行っています。

 

そんな内田氏が心理カウンセラーに至るまでの経緯や、現在の想い、今後の展望はどのようなものなのでしょうか?今回のインタビューで詳しく伺うことができました。

 

Amazing Grace 会社概要

会社名称 Amazing Grace
代表者 内田 梓
主な事業 カウンセリングおよびセラピー
会社所在地 〒167-0031 東京都杉並区本天沼
会社HP https://www.amazing-grace.net/

 

 

心理カウンセラーになったきっかけを教えてください

私は、10代から拒食症・過食症を繰り返し13年半ほど摂食障害に苦しみました。

何度も通院・入院をして治療を受けたり、結婚・出産の人生の変化を経ても抜け出せませんでした。ひどく辛かった状態でしたが、なぜかある日、突然、摂食障害が治ったんです。それで、自分が治った理由が分かれば、どんな依存症の人でもどれだけひどく苦しんでいる状態でも治るだろう!と思い、カウンセリングの勉強に興味を持ちました。

はじめは、自分がどうして治ったのかへの興味でした。

 

興味から、仕事にしようと思ったきっかけを教えてください

当時は、税務職員として働いていた父の影響もあり、簿記の資格を活かして知り合いの会社で経理事務として働いていました。

その会社は元大手銀行役員の方が社長のゲーム製作会社でした。社長自身はゲームをやらない方でしたが、「ゲームを作りたい」という若い社員の意欲を、自分が経営を支えることで応援している方でした。

その社長に、「カウンセリングに興味があって勉強したいと思っています」と話すと、「まずは10年勉強してこい!うちの経理は君一人だから、ほかの人が困らないように仕事をこなしてくれれば構わない」と、カウンセリングの勉強をすることを応援してくれました。心理カウンセラーとしての自分がいるのは、社長のおかげだと感謝しております。

 

私が摂食障害から立ち直ったきっかけは、一冊の本に出会い、摂食障害を直そうと必死になっていた自分に絶望し、摂食障害の自分をありのまま受け入れられたことでした。

そして、カウンセリングを学ぶ中で、自分を受け入れること(心の健康)が、他人を受け入れること(平和)につながること、そのためには、一人ひとりが“心のメンテナンス”をすることが必要なのだと思ったことが、心理カウンセラーとして人の役に立ちたいと思えたきっかけでした。

 

経理として働いていた会社でも、毎月、社長や従業員とカウンセリングの時間を作り、“心のメンテナンス”というサポートで、従業員の夢や仕事を応援してきました。

 

独立しようと思ったきっかけを教えてください

その後に働いた会社の中でも、経営者・従業員問わず“心のメンテナンス”として定期的にカウンセリングを行っていると、一人ひとりの心の変化が、個人・会社全体の能力向上など活性化につながるのを実感していました。

 

しかし、子どもの不登校や家族のうつ病など、私自身もまた悩む時期がありました。

その時に私の心の支えになったのが、何度も親身に話を聞いてくれたカウンセラーの先輩たち、仲間の存在です。そのおかげで、私も「クライアントの方が、話したい・相談したいと思った時に、少しでも対応できる状況が作りたい」と思いました。

 

また、心理カウンセラーとして世の中の役に立てる間は、年齢関係なく生涯現役でいたいとの思いで独立に至りました。

 

起業した後、大変だったことはありますか?

不安や悩みを抱えた方々に、安心してファーストコンタクトいただける“話しやすい窓口”を作ることは大変でした。

会社の中で心理カウンセラーをしていた時は、顔見知りの経営者・従業員、カウンセリングルームの生徒さんがクライアントでしたが、独立後はAmazing Graceという会社や、私個人を知っていただかなくてはなりませんでした。

 

今も、ホームページでの紹介や、「マイベストプロ」というサイトで紹介していただいたり、カウンセラーのサイトにも登録しています。一人でも多くの方に、“心のメンテナンス”の大切さが伝わり、心理カウンセラーとしてお力になれるように努力しています。

 

 

今後の展望についてお聞かせ下さい

「カウンセリング」=「病気のための治療」と思われている方も多いと思いますが、そうではなく、 “心のメンテナンス” をするために大切な手当てだということを、活動を通じて伝えていきたいと思います。カウンセリングで過去や現在の手当てを行うと、とても生きやすくなるのです。

 

カウンセリングにいらっしゃる方の年齢層は幅広いです。また、ご自身の相談だけではなく、ご家族のこと、会社の従業員の方についてなど、身近な方のことでいらっしゃる方もおられます。

 

子どものためにいらっしゃるお母様の心の不安や悩みの手当てをすると、ご自身に対しても子どもに対しても「心のゆとり」ができ、平和な関係性を築きやすくなります。

 

また、会社の社長様は日頃から “心のメンテナンス” を大切に考えられている方が多いです。大事な決断をするため、従業員が能力を発揮できやりがいを感じる環境を整えるために。そして、ご自身の家族との平和な関係を守っていくために。

 

皆、それぞれ昔の記憶にある不安・悲しみ・後悔、現状の人間関係やお仕事の悩み等、様々抱えていると思います。ひとりで抱え込まず、話をすることで心の手当てやメンテナンスをして、 “心の健康と平和” を大切にしていただきたいです。

依存から自立すること(自分の足で立つ、自分で律する力を持った人)が、人間関係の良好なチームを作るには大切です。社会の発展のためにも、ぜひ皆さんがメンテナンスをしてくださったらいいなと思います。

そのために、私の時間を精一杯使いたいなと思っています。

 

 

最後におすすめの本を教えてください

『人は変われる』という、精神科の先生である高橋和巳さんが書かれた本です。

人の心はどういうふうになると健康な状態なのかということや、「人の心はこういうふうに変わるんだよ」という内容が、事例を交えながら分かりやすく紹介されています。良い心の在り方も書かれているので、さまざまな方に読んでいただいて、心を軽くしていただければと思います。

『人は変われる: [大人のこころ]のターニングポイント』高橋 和巳 (著)

Amazon URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4480432299

 

 

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!