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G1行政書士法人代表 嶋田 裕志氏

 

今回はG1行政書士法人代表、嶋田 裕志氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 G1行政書士法人
代表者 嶋田 裕志
設立 平成30年(創業は平成23年)
主な事業 遺産相続手続まごころ代行センター https://www.souzoku-isan.net/

きずなM&A

創業融資てづくり専門支援センター

社員数 15名(取材時)
会社所在地 〒100-0005   東京都千代田区丸の内1丁目1番1号 パレスビル5階515区

〒541-0046   大阪府大阪市中央区平野町2丁目1番14号 KDX北浜ビル10階

会社HP https://g1-g.jp/

 

 

 

事業内容を教えてください

いわゆる「行政書士業務」の全般に対応しており、個人、法人どちらからのご相談もお受けしています。

法人様向けのサービスでは補助金の申請サポートが特に多く、持続化補助金やIT導入補助金、最近では事業再構築補助金、どの補助金が使えるかわからない場合も今後やっていきたいビジネスプランをお話しいただければ適切な補助金をピックアップしてご提案可能です。創業支援など起業を考えている方の相談も承っています。

個人様向けのサービスでは遺産相続手続きの代行や遺言書の作成サポートが主で、遺産相続手続まごころ代行センターの受付窓口を弊社が担っており、相続に関するあらゆるご相談をお受けしています。業務としては相続開始後に発生する様々な相続手続きの代行ですが、遺言の作成サポートや死後事務委任契約などの生前対策まで幅広くサポートしています。「死後事務委任契約」はまだ聞き慣れない言葉かもしれませんが、亡くなった後のお葬式などの諸手続きを生前に依頼しておくことです。他にも生前の相続税対策や、経営者様の事業承継を税理士と一緒に検討するなどもしております。

 

 

学生時代頑張ったことはありますか?

中学校ではバスケ部に所属していましたが、趣味では楽器に熱中していました。中学1年生でギターを始め、1年後にコピーバンドを結成、その時にベースを始めました。当時THE BLUE HEARTSが流行っていて、その影響も受けて一生懸命練習していました。

高校ではテニス部に入りましたが、バンドは続けていたので学園祭で演奏することもありました。部活と音楽活動に明け暮れながらも勉強にも真面目に取り組んでいたので、国立推薦で滋賀大学経済学部経済学科へ進学することができました。

 

 

大学時代はどのようにお過ごしでしょうか?

大学ではさらにバンドに本格的に取り組み、地元である滋賀県のライブハウスで本格的に活動していました。

ただ、勉強だけはしっかりやろうと思っていたので、2年生までにほぼ単位をとってしまい、3年生からは必須科目だけ出席すれば良い状況にすることができました。そのため、音楽の活動拠点を大阪に移し、さらにバンド活動に力を入れることができました。

また、滋賀大学は経済学部と同時に教育学部にも籍を置く(授業を受ける)ことができたので、今後の人生の保険として中学校一種教員免許(社会科)も取得しました。

ほとんどの人が就職活動を経て卒業後に就職する中、私は就職活動もせずバンドに専念して、CDを数枚リリースすることもできました。

 

 

卒業後はバンド活動のみで生計をたてていたのですか?

バンドだけで生計を立てるのはさすがに厳しかったので、しばらくはバンド活動をしつつバイトをしていました。25歳の頃にバンドが解散したのですが、その後は自分でWEB制作会社を設立しました。一見いきなりのように思うかもしれませんが、元々はバンドのホームページを作ろうと独学でWEBデザインを身につけていましたので、そのスキルを活かしてスタートしました。

日々WEB関係の仕事をする中で、検索エンジンで上位表示させる方法(いわゆる「SEO対策」)があることを知り、その知識があったほうが今後ビジネスで有利になるのではと考えて、創業した会社を解散してSEOの専門会社へ就職しました。

そこでは弁護士や司法書士といった士業の顧客が多く、例えば「過払い 大阪」の検索結果で上位を独占するなど、お客さんが検索順位次第でどんどん売り上げを伸ばしていくところをサポートしてきました。

 

 

士業の方と一緒に働くことで、資格を目指したのですか?

そうですね。それまで士業なんて全然知らなかったのですが、関わることで「面白そう!」と興味を持ったのがきっかけで、私も資格を取ろうと決めました。そこから独学で行政書士の勉強し、無事に合格することができました。資格を取ると決めた時から自分で事務所を持ちたいと思っていたので、1年間の開業準備の後にSEO専門会社は退職、行政書士として全く勤務経験のない状況で30歳で開業しました。

 

 

すごいですね!勤務経験がないということですが、開業して何からはじめたのでしょうか?

ひとまず事務所を構えました。最初の事務所はリノベーションされた15畳ほどのキレイな事務所で、長机一本とパソコンだけを置いて仕事を始めたことを覚えています。

そして前職のスキルを活かし、まずはホームページを作成するところから始めました。公開後はSEO対策によって検索結果で上位表示されたことで、すぐに仕事が来ました。大きな案件もあったことから、ありがたいことに開業して2ヶ月目には売上100万円を達成するほど、順調な滑り出しでした。

 

 

仕事をするなかで大変だったことはありますか?

基本的に、当初より楽しくやりがいを感じながら仕事をしていますので、大変と感じることはあまりありません。しいて言うなら、全国対応ということもあって無茶な出張スケジュールを組んでしまったときは、さすがに体力的に疲れますね。私にしか対応できない案件もあるので、ついついスケジュールを詰めてしまいます。

当社ではお客様に事務所へ来ていただくというより、自分達が会いにいくスタイルをとっているので移動が多いですね。

 

 

大変な時をどのように乗り越えたのでしょうか?

スタッフが増え、出張できる人も増えたことで、役割を分散できるようになりました。

また、新型コロナウイルスの影響でオンライン面談が増えたため、出張は減りました。

あとは、これまでの経験から反省して、少しは自分で出張のスケジュールをうまく調整できるようになった…かもです。

頼れるスタッフが増えたものの、目の前の仕事をこなすだけではなく、もっと将来を見据えた事業の種まきもしたいので、まだまだ毎日の時間が足りないという感覚です。

 

 

相続業務ではあらゆる士業の方と提携されていますが、どのように集ったのでしょうか?

開業当初からすでに『遺産相続手続まごころ代行センター』の構想がありました。それは、相続手続きの煩雑さと「士業ごとにできる範囲が決まっている」やりづらさを開業準備の時から知っていたからです。だからこそ、無謀かもしれませんが、まずはひとりでホームページを作って立ち上げました。自分は未経験で士業の業界に入ったので、当然コネも人脈もなかったため、仕事を持って声をかけた方がまともに話を聞いてくれると思ったからです。

また、当時は(コロナ禍の何年も前ですし)、行政書士会の集まりや親睦会が頻繁に行われていました。そこで志を同じくする仲間に出会ったのも大きな一歩ですね。そこから出会う人が2倍、3倍になり、さらに税理士や弁護士、社労士、土地家屋調査士など、たくさんの仲間に出会い、想いに共感してくれる人を巻き込んで、今やっとここまで形にすることができました。

振り返ると、本当に人に恵まれて成り立っていますね。

 

 

今後の展望はありますか?

G1行政書士法人としては、融資や補助金など法人向けのサービスを継続しつつ、M&Aの事業にもさらに力を入れていきたいと思っています。

自分自身としては、遺産相続手続まごころ代行センターで既に取り組んでいることですが、「相続手続き」の域を超えて、もっともっと広範囲でサポートできる体制を整えていきたいと思っています。

具体的には、相続の話をしていると、相続手続き以外の話もたくさん出てきます。たとえば、まだ元気なうちに不動産を処分して施設に入りたい方、自分の将来の葬儀についてお悩みの方、仏壇やお墓などの供養や処分で困っている方などです。そこで、介護施設やお寺、遺品整理業者、散骨サービスの方々と私たちが連携することで、一つの窓口で幅広くサービスを提供することができるようになってきています。今後はこのような連携をさらに広め、「相続」を中心に、その周辺にあるあらゆるお困りごとにワンストップで対応できる体制を強化していきます。

また、相続手続きの代行サービスはかなり一般に認知されるようになりましたが、まだその存在を知らずお困りの方、どうやって手続きすればよいかわからない方、解決方法がわからず放置してしまっている方がいらっしゃいますので、ひとりでも多くの方に当センターを認知していただき、相続でお困りの方の力になれるよう、相続についての情報発信にもより一層力を入れていきます。

 

 

すばらしい取り組みですね。

すでに税理士や司法書士、弁護士等の「相続手続きのプロ」と連携はしていましたが、日々たくさんのご相談をお聞きする中で、お客様のお困りごとには、士業でも対応できない「もう一歩先」があるということに気付きました。私たちがもっともっと「チーム」でサポートすることにより、ひとりひとりのお客様の想いに合わせたサポートができるのではないかと考えています。一人でも多くの方の希望を叶えていきたいです。

 

 

最後に、座右の銘はありますか?

強いて言うなら「一期一会」と「やるかやらないか」でしょうか。

「一期一会」は、バンド時代にデビューを目指して頑張っていたときから感じています。思いや目標があれば、そうした人との出会いやチャンスが巡ってくるものです。昔の出会いがかけがえのないものだったりします。

そして、最終は「やるかやらないか」だと思っています。いろいろ不安や心配事は出てきますが、悩んでいるより決めること。そのために、私は決断がとても早い方だと思います。やるからにはもちろん成功するように全力で取り組みますが、何か新しいチャレンジをする際は最初の一歩が絶対に必要です。まず足を出すこと。「それ面白いね!ぜひやろう!」という一言が自分も周りの人たちも前向きに動かすことになると思っています。

投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!