今回は、株式会社ワールドビジネスサプライの代表取締役 田久保万里夫氏にお話を伺ってきました。
学生時代から観光や旅行業に興味があった田久保氏。就職を機に、その興味は中国やアジア諸国に向けられます。
その後、記録メディアの法人営業や副業経験を活かし、経験者からのアドバイスを受け、見事独立を果たしましたが、資金繰りがうまくいかず、何度も何度も挫折しそうになりながらも諦めずにひたすら営業を続けました。
その結果が、今の成功を掴むきっかけとなったのです!
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください。
株式会社ワールドビジネスサプライ 会社概要
会社名称 | 株式会社ワールドビジネスサプライ |
代表者 | 代表取締役 田久保万里夫(たくぼ まりお) |
設立 | 2012年11月 |
主な事業 | オリジナル商品の企画・販売 中国輸入代行、OEM製作代行 |
社員数 | 7名(取材時:パート含む) |
会社所在地 | 千葉県船橋市薬円台4-12-18 DAIYU薬園台ビル2階 |
会社HP | https://world-biz-sup.com/ |
まずは、田久保さんの起業までの経緯を教えてください。
立教大学の観光学部を卒業後、新卒でW社という旅行会社に入社しました。
その会社で3年半、金銭的、時間的に余裕があるシニア向けのパッケージツアーを専門に取り扱う事業を行っていました。
私は、主に中国やアジア地方の旅行の企画、手配、添乗、営業を行い、お客様と共に多くの地域を回ってきました。一般の旅行では踏み入れないような場所に行くマニアックなツアーが多く、顧客もリピーターが多かったと記憶しています。
また当時、中国は経済成長期の時代を迎えており、経済成長率が毎年15%ぐらいの時期で、人々の熱気をヒシヒシと肌で感じることができました。
中国は、私にとっては大変興味深い部分が多く、中国に関する仕事をもっと深堀りしてみたいと思うようになりました。
しかし、添乗に行くと、1ヶ月ぐらい休みが取れない程に忙しく、体力的にこのまま続けていくのは難しいと考え、転職をすることにしたんです。
その後、商社とメーカーの両方の役割を担っているZ社という会社に転職し、ブルーレイやDVD、USBメモリ、マイクロSDやSDカードなどの記録メディアを家電量販店や一般の小売店チェーンに卸す仕事に携わりました。
その会社で3年半、家電量販店への法人営業、台湾や中国のメーカーからの仕入れ手配などを行いました。
独立したきっかけは何だったのでしょうか?
学生時代から25~26歳あたりまでは、サラリーマンとして雇われていればよいと思っていました。
しかし、実際に2社に就職しましたが、雇用環境の劣悪さや理不尽なことが多かったため、だんだん起業に心が傾いていきました。
そして、その頃は未婚でしたので今がタイミングだと思い、30歳の時に起業しました。
また、前職では上司や同僚に一度起業して断念した方が多かったので、起業に関するアドバイスを直接経験者から聞ける良い環境にあったことも1つの要因かと思います。
改めまして「株式会社ワールドビジネスサプライ」の事業内容について教えてください。
事業内容は大きく分けると2つあります。
まず1つ目は、自社のオリジナル商品の販売事業です。
創業当初から変わらず、プリンター用の互換インクの販売をしており、3年前からは歯ブラシ除菌ケース、マスクやスマートフォンなどを除菌できる除菌ボックスなども販売しています。
除菌シリーズの商品はコロナ禍に関係なく製造販売していましたが、たまたまタイミングよくコロナ禍にマッチした商品となりました。
今後は、スマートウォッチの販売計画も考えています。
2つ目の事業として、中国のメーカーやサプライヤーからお客様の希望する商品を代行して仕入れたり、お客様の商品製造のお手伝いをする、輸入代行やOEM製作代行を行っています。
「株式会社ワールドビジネスサプライ」ならではの特徴やサービスはありますか?
5年前から中国輸入代行事業をスタートしたのですが、それを始めてから中国のメーカー情報、商品情報などが多数入ってくるようになりました。
商品を製造する場合、優良なサプライヤーを選定することが非常に重要となります。
優良なサプライヤー情報も弊社は多く持っているので、情報の量と質に関しては自信を持っています。
さらに、日本のインターネット上での商品の売れ筋情報もかなり多く入ってきています。
起業後は、どのような苦労がありましたか?
起業された皆さん同じだと思いますが、事業が軌道に乗るまでは本当に苦労しました。
私は、条件の良い創業融資などを一切受けずに、自分の運転資金だけで起業したのですが、すぐに資金繰りに困り、高金利のカードローンで1000万円近くも借入し、親からも200万円ぐらい借り、起業して1年ぐらいは本当に火の車でした。
その後、ターニングポイントを掴み、事業を軌道に乗せ、約3年ぐらいで借金は全て返済できました。
事業が好転したターニングポイントは何だったのでしょうか?
起業して半年ぐらいは、オンラインのネット販売を行っていましたが、競合他社が多くなり価格競争が起き、思うように利益が取れなくなってしまいました。
そこで、プリンターのインクやトナーの卸売りにシフトチェンジしたところ、軌道に乗り、売上や利益が出せるようになったんです。
プリンターのインクやトナーは、前職の商社に在籍していた際に取り扱いがあった商品だったので、ある程度の知識はありました。
互換インクは海外で安く仕入れられ、日本では高く販売されていたので、売上や利益が見込めると考えたんです。
また消耗品なので、一度購入していただければ、リピートで注文がくるメリットもありました。
そしてその後も、ひたすら諦めることなく営業し、大手ドラッグストアとの契約を1社確保することに成功したんです。
ハードオフなどの家電を扱うリサイクルショップなど、参入できそうな地方店舗で、他社競合と被らないところに目をつけたところが、功を奏したのだと思います。
人間は行き詰まると、普段見えないような様々なものが見えるようになり、色々なことに気が付くものだと身をもって体験しました。
現在の課題は何でしょうか?
ある程度継続して事業ができるようになったので、今後は拡大をする方向を考えていかねばなりません。
「どうやって会社を大きくしていくか?」が大きな課題です。
「人を雇用し、その人材を育成し、自分ではない他の人に結果や成果を出してもらうためにこれから何をしていけばよいのか?」「社員のモチベーションをどのようにうまく維持していくのか?」などに対する解決法や対処法を今考えています。
今後の事業の展望や夢を教えてください。
創業当時から世界に対しての関心が強く、その思いは今も変わっていません。
中国や台湾、アジア諸国に海外拠点を作っていくのが夢です。
最後に御社のPRをお願いします。
弊社が今最も力を入れているのが、中国のサプライヤーを使ったOEM製作代行です。「何かを作りたい」と思ったら、是非弊社にご相談ください。
何でも製造が可能です。よろしくお願いいたします。
田久保さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!
『生き方』 稲盛和夫(著)
2004年の刊行以来、120万部を突破した不朽の〝ロング・ミリオンセラー〟! 世界14カ国で翻訳、中国でも200万部を突破!
二つの世界的大企業――京セラとKDDIを創業し、JALの経営再建を成し遂げた当代随一の経営者である著者が、その成功の礎となった実践哲学をあますところなく語りつくした人生論の〝決定版〟! Amazon URL:https://amzn.to/3epWKOn |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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