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株式会社スマートショッピング代表 林 英俊氏

 

今回は株式会社スマートショッピング代表、林 英俊氏にお話を伺ってきました。

「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。

ぜひご覧ください!

 

 

会社名称 株式会社スマートショッピング
代表者 林 英俊
設立 2014年 11月
主な事業 SmartMat Cloud

SmartMat Lite

社員数 65名(取材時)
会社所在地 東京都品川区西五反田2-1-22プラネットビル5F
会社HP https://smartshopping.co.jp/

 

 

事業内容を教えてください

IoT重量計を活用し在庫管理、工程改善などの現場DXを進めるためのシステム「SmartMat Cloud」を展開しています。当社は製造業のお客様が多く、製造業様向けのSaaSと言われているビジネス形態で、月額の金額を設定してサービス提供をしています。

 

「SmartMat Cloud」ではどんなことができるのでしょうか?

「SmartMat Cloud」では手入力ゼロで、リアルタイムに実在庫を把握することができます。製造業の現場で起こる在庫の過不足は、どちらも問題になります。在庫が多すぎると整理整頓ができなかったり、モデルチェンジされると材料が余ってしまったりします。また在庫が不足し製造ラインを一旦止めてしまうと、1分で100万円の損害が出ると言われています。「SmartMat Cloud」は適切な実在庫を確保できるプロダクトです。

 

現在、力を入れていることはありますか?

2023年8月末に新しい機能を発表します。今までは在庫の減りだけを把握する機能でしたが、新機能を使えば、工場内の複数工程や複数店舗などの大きな在庫の流れを捉えるように進化しました。将来的には企業と企業の間でも物の流れが分かるようにサービスを広げていく予定です。点ではなく線で物の流れを測っていくプロダクトに進化させようとしています。

 

どのように在庫を測っているのでしょうか?

当社のコンセプトとしては「リアルタイム実在庫」と言って、見るだけで在庫が分かる状態になっています。一般家庭でも軽量機を使って料理をすると思います。必要な時に分量を測っていると思いますが、当社のサービスでは常に重さを測り続けることで実在庫が管理できます。

 

学生時代に頑張ったことは何ですか?

学生時代からコンピューターやインターネット大好きでした。中学の時に父親がMacintoshというパソコンを買ってくれて、インターネットにまだ繋がってない時期からパソコンを触っていました。それもあって大学・大学院時代には情報工学というコンピュータサイエンスが学べる学部にいきました。

アルバイトではホームページを作ったり、サーバーに関するものを扱ったりして数十万円いただき、学生にとってありがたかったです。

他に、旅行と読書の時間は大切にしました。学生時代は休みがあれば国外に出て、インドや中国、ヨーロッパ、アメリカに行き、世界1周も経験しました。旅行は自分の価値観を毎回壊してくれて、新鮮な刺激が受けられます。自分が予想していないことが起こるのはとても面白かったです。読書はアイディアが広がって柔軟性が増します。普段とは違う経験を常にしたいと思っていたので難しい古典や聖書などにもチャレンジしていました。

 

就職活動はどうやって進められましたか?

大手企業のエンジニアとして働く環境は、超人的なプログラマーの方が多く在籍しており、彼らがプログラムを書くスピードが圧倒的に早く、勝てないと思ってしまいました。ですが、今後はプラグラミングが理解できて、ビジネスセンスやコミュニケーションができる人が必要になってくるだろうと考えてコンサル会社の株式会社ローランド・ベルガーに入社することにしました。20代だったこともあり、ビジネスの基本姿勢やスキルを徹底的に学び、どうしたら結果が出るかを考え続ける日々でした。

 

新卒からずっとコンサル会社で働かれるのでしょうか?

2012年にアマゾンジャパン株式会社に転職しました。頑張って7年間コンサルタントとして働いていましたが、私はやっぱりインターネットの方が好きな気持ちが根底にあり、転職にいたりました。転職活動を通して1番評価してくれたのがアマゾンジャパン株式会社だったことと、プロダクトマネージャーとして事業ができるようだったので転職しました。アマゾンジャパン株式会社では、14か条のプリンシパル(信条)があり、価値観が社員に浸透しているだけでなく、全ての仕組みに浸透しています。ここまで価値観が揃ってると意思決定がしやすいのだと学びました。そのプリンシパルの中に「BigThink(大きく考えよう)」という項目があり、世界的影響力のある企業としての考え方を知ることができました。

 

どうして起業することを考えたのでしょうか?

現在の共同創業者である志賀隆之と「買い物の未来をつくる会社を作りたい!」という話になったのが起業のきっかけです。Amazonやネットスーパーなどの発展で、買い物は3クリックで簡単に終了します。しかし、消費者が買い物で1番大変だと感じているのは、在庫がどれだけあるかをチェックすることです。残量確認が簡単になればもっと買い物がしやすい世の中になると思い、起業を決めました。

 

今まで経営してきて、どのような大変なことがありましたか?

最初の頃、資金繰りに苦労しました。0から100万円の売り上げを作る大変さを実感しました。会社の看板がなく、信頼もないので商談にも進みませんでした。

少し事業が成長してくると組織についても悩みました。スタッフに対して、期待するけど落胆も大きく、自分の心持ちを保つのが大変でした。

 

どうやって苦労を乗り越えたのでしょうか?

資金繰りについては、断られて沈んでいる暇もないくらいとりあえず動いていました。「とにかくやってみる」というマインドを大切にしていましたね。あえて空気を読まずに、突っ込んで恥を捨てていました。まだ商品ができていないうちから展示会に出て、試作機を来場者に触ってもらったり、熱量高くプレゼンしたりしていました。そうしていくうちに応援してくれる人も増えていきました。

やっぱり1年目はどんなに頑張ってもPDCAが回らないので、とにかく量が大切です。考えるよりも先に最初に動いて、1年経過してから立ち止まってみた方が良いですね。

組織については面接で技術だけでなく働く姿勢を見るようになって改善しました。やっぱり派手な結果を残しているビジネスマンをみんな採用したがるんですが、姿勢が良くないとハンドルの壊れたフェラーリのようになってしまって、私がうまく運転できなくなってしまいます。また価値観が多様すぎると、まとまりも生まれないですね。会社としてある程度のコアバリューを定義して、それに合った人を集めることが重要です。

 

今後の展望を教えてください

当社のビジョンである「ものの流れを超スマートに」を実現していきたいです。世の中の商品は、工場があり、工場に部品を卸してる人がいて、さらに卸売りの人がいて、小売の人がいて、家庭にまで流れていきます。もっと社会全体のサプライチェーンを良くしていき、欲しいときに欲しいだけある状態にしていくことを目指しています。そうすることで世の中から無駄なものが減りますし、不足がある状態がなくなります。現在は製造業のお客様が多いですが、もっと社会全体に当社のサービスを広めていきたいです。

 

海外にも進出していくご予定はありますか?

そうですね。実は日本の製造業の物流は、とても素晴らしくて世界一の領域だと言われています。当社のサービスは、日本のもの作りのノウハウやハードウェア、日本の良さを活かしたユニークなものです。日本の良さを伝えられるような世界進出をしていきたいですね。

 

他の経営者におすすめの書籍を教えてください

スティーブン・R.コヴィーさん著書の『7つの習慣』はとても好きですね。価値観について書かれていて普遍的な内容だと思います。他には、三枝匡さん著書の『決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 「戦略プロフェッショナル・シリーズ」第2巻』もすごく勉強になりました。壁にぶち当たってるときに読むと勇気が湧いてきます。漫画であれば『キングダム』をおすすめしています。

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投稿者プロフィール

『社長の履歴書』編集部
『社長の履歴書』編集部
新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!

就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。

代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!