今回は株式会社ティゴ代表、戸山 大樹氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ティゴ |
代表者 | 戸山 大樹 |
設立 | 2016年9月22日 |
主な事業 | 育児雑貨 |
社員数 | 1名(取材時) |
会社所在地 | 〒113-0022 東京都文京区千駄木3-50-14 |
会社HP | http://www.tigo.co.jp/ |
事業内容を教えてください
かわいくて子どもも喜ぶ便利な育児雑貨を創っています。例えば、子供用静音のスリッパ「シズッパ」やSL(蒸気機関車)型ショルダーバッグです。また根津神社の参道に店舗を持っており、そこで天然石の販売もしています。
学生時代の思い出を教えてください
私は明星学園高等科に入学しました。この学校がデザインや美術に力を入れてる学校で私は美術の事業が好きで熱中していました。自由な校風だったので進学しない学生も多くいましたので卒業後の進路はとても悩みました。私の親がベビー用品の会社を経営しており、いつかは会社を継ぐ気持ちでいましたので、大学の経営学部に行くことも検討してました。しかし早く仕事をしたいと考えていたので、大学の4年間よりも2年短いデザインの専門学校に行くことに決めました。
社会人になってもデザインをされていたのでしょうか?
そうですね。専門学校を卒業して最初は出版社のデザイナーとして働いていました。株式会社アスキーという様々な雑誌を扱っている会社でした。最初は契約社員で働いていましたがすぐに編集長から「うちで働いてほしい」と正社員のオファーをいただきました。しかしその後、会社が買収されることになってしまい、WEBの仕事が増えていきました。今まで紙媒体のデザインだったのでWEBデザインをすることに違和感を感じていました。そこから転職活動をしてデザイン事務所に勤めることになりました。
親御さんの経営される会社で働くきっかけはなんでしたか?
私がデザイン事務所に勤務していた際に、親の会社の主力であった社員の退職が続いてしまい、経営が傾いてしまいました。そこから自分が何とかしなければと思い親の会社に就職し、そこから育児やベビー用品の仕事を始めました。親の会社で働いてから4、5年経った時に父親と喧嘩別れをしてしまいました。父親はあまり仕事を熱心にするより、銀行からお金を借りて使ってしまうようなタイプでした。バブルの頃は父親のようなスタイルで良かったのですがバブル後はもちろん会社はうまくいきませんでした。そこから私と母親で一緒に有限会社エンジェルリフトという会社かいを立ち上げました。ベネッセと仕事をしたり、香港や台湾への海外貿易の仕事をしていました。中国との取引も始めましたが、なかなかうまくいかないことが多くありました。
何が問題でうまくいかなかったのでしょうか?
私は元々デザイナー出身だったので、イメージは頭の中にありましたが、なかなか人に伝わらないことが問題でした。現物を見せないと他の人にはなかなか伝わらないので、商品の擦り合わせがうまくいかないことが多くありました。デザイン案を何件も出して、提案しましたがなかなか新しい商品に繋がらなかったですね。また輸出の手続きの手違いで、税務署とのやりとりで失敗することもあり会社を潰す判断に至りました。
会社倒産後はどのように働いていたのでしょうか?
妻が経営している天然石の店の手伝いをしていました。新型コロナウイルスが始まってから天然石のお店は閉めていましたが、再度オープンをしました。しかし、お客さまは以前と違って小さいお店に入るのが怖いのか客足が少なくなってしまいました。売り方を変える必要があると考え、ネットショップの開設の準備をしています。他にもお店の前を通った方に訴求できるよう非接触で天然石を買えるように工夫しています。
また、倒産後に子供も授かったので子育てと仕事の両立をしていました。三食ご飯の支度して、洗い物して洗濯して、子供を幼稚園に連れて、お迎えに行くと1日何にもできないんですよ。こんなにも子育てと仕事の両立が大変だとは思いませんでした。
育児と仕事の両立は大変でしたね。当時はどのようなことを考えていましたか?
育児アイテムを開発していたので、自分が子育てで大変で困ってることが全てがアイディア源だと考えてました。最近ようやく育児が落ち着いたので、大変だったことをお思い出して形にしていきたいです。一通り育児を分かっている男性は貴重だと思っていますね。
戸山さんの作られるSL(蒸気機関車)型ショルダーバッグはどのように作られたのでしょうか?
息子が機関車好きで作ったのがきっかけです。すごく好評なので大量に作って商品化したいと思っても工場で受けてくれないのが問題ですね。工場では内袋や細かい装飾を作るのが難しいので、私が手で作ったものしか売れないんですよ。手作りのため作業が進まないので売り切れ状態が続いています。その代わり1つ1つに私の想いが詰まっています。子供が持っている鉄道のおもちゃは大きいので、ショルダーバッグも大きいサイズにしました。大人が持っても良いデザインですよ。
子供用品で経営を進めているのはどうしてでしょうか?
あまり夢のある話じゃないんですけども、私の親が子供用品の会社を経営していたので、既に提携している工場があって、ある程度子供用品の業界で知名度があったからです。自分の置かれている環境が子供用品を作ってくれる人、材料くれる人がいて、全部揃っていたので、この業界長くいますね。実際に自分が子供を育ててみると、「自分だったらこうしたい!」と思うようになりアイディアを具現化できるのでとてもやりがいはありますね。
今後の展望はありますか?
現在は工場に商品を頼んでいません。子育ても落ち着いたので、規模を広げていきたいと思っています。特に現在販売している子供用静音のスリッパ「シズッパ」の売り方を考えていきたいです。この商品は自分の子供の足音がうるさくて困っていたので、2年ほど商品開発をしていました。家中に色々な素材を貼って実験を繰り返してようやく完成した商品です。子供にこのスリッパを履いてもらうととても静かになります。ネットショップやメディアに取り上げていただいてビジネスとして成功させていきたいです。
経営者におすすめの本を教えてください。
私はデザイナー出身なので「【バーゲンブック】デザイナーのためのFASHION配色チャート事典」をおすすめしたいです。カラーチャートはとても大切ですね。色使いの組み合わせを知ることで商品をどのようにお客様に見せたいか勉強になります。
Amazon URL https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00CFX0NXE/ref=dbs_a_def_rwt_bibl_vppi_i3 |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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