今回は株式会社スタイルクリエーション代表取締役、染川千惠氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
株式会社スタイルクリエーション 会社概要
会社名称 | 株式会社スタイルクリエーション |
代表者 | 代表取締役社長 染川千惠 |
設立 | 2011年3月 |
主な事業 | カラーリストの育成、派遣 各種教育研修セミナーの請負 店舗運営に関するコンサルティング、プランニング インテリア及びディスプレイのプランニング 商品、販促ツール、情報媒体の企画及び指導 コーポレートアイデンティティの作成、提案 スタイリングサロンの運営 オリジナルアクセサリーの製造・販売 |
社員数 | 50名(業務委託含む) |
会社所在地 | 〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1-9-28 315・415 |
会社HP | https://stylecreation.net/ |
聞き手:まずは、御社の事業内容についてお聞かせください。
染川さん:株式会社スタイルクリエーションは、2011年3月に設立。事業内容は大きく3本の柱で成り立っています。
一つは企業や行政、教育機関などの法人様向けの『法人事業』です。ここではコンセプトに合わせた店舗の空間づくりや、商品企画・パッケージの制作、HPなど目につく場所へのカラー戦略のプランニングや開発・営業・販売時に活用いただく色彩研修、大学や専門学校への色彩教育を行なっています。
次に『スクール事業』。私たちのような“色を扱う専門家“の育成をしています。
最後に『サロン事業』。髪やファッション、ヘアメイクなど、ご希望に応じてお求めのイメージをつくり上げたり、より素敵なものにするお手伝いをさせていただいております。またこの事業部内では、規模は大きくないですがアクセサリーなどの物販も行っております。
「ビジュアルコンサルティングをしています」と言うと、パッとわかりにくいかと思いますが、簡単にまとめると「人やモノや空間の見た目を目的に応じて変えること」で、売上を上げたり業績を良くしたりなどの結果を出させていただく、ということです。ぜひお気軽にお問い合わせいただければと思います。
聞き手:学生時代から、社会人を経て起業し、現在に至るまでのお話を聞かせてください。
染川さん:大学卒業後、制作会社に就職しました。そこは花嫁のブーケをアート加工するメモリアルの事業部で、企画や営業の仕事をしていました。しばらくして『事業部が売却される』ということになり、転職活動を開始しました。
最初の会社もそうだったのですが、会社を選ぶポイントは“エンドユーザーが女性であること“。そんなこだわりもあり、次に就職したのは化粧品や医薬部外品を扱う製薬会社でした。
そこでも企画営業を担当していました。その会社で契約終了になったタイミングで、「もっと営業スキルを高めたい」「会社に貢献する力をつけたい」という思いから、資格や学びを得ようと考えました。そこで、今の仕事をするきっかけにもなった色彩の勉強をすることにしました。
それまでの経験の中で、見た目の印象を良くすると、人も集まるし物も売れやすくなると漠然と感じてはいました。自分自身がスクールで知識をつけたことで、それを体系立てて学ぶことができたのは大きな収穫でした。
その時は、まだ独立は考えていなかったので、スクール終了後はインテリア業界へ入社しました。
今までのように企画営業を担当したのですが、知識を得た上での営業の仕方は今までと全く違いました。知識を活かして、どんな取引先でも売上を上げることができるようになったんです!
多くの取引先の方にも「色の知識をセールスに絡めてアドバイスすると売りやすくなる」「成約率が上がる」と言われ、「これはビジネスになり得る」と可能性を感じました。『カラー×セールス=売れる』を証明できるよう資格を取ったのですが、それから独立を意識するようになりました。
でも、ずっと会社に属して働いてきたので、独立には不安がありました。私の性格上、だらだらと続けたくない…と思ったので、“3年“と期間を決めてフリーランスで活動を始めたのが、2006年の終わり頃。「Style Color」という名前で、今の会社の前身としてスタートしました。
意外にも事業はスムーズな形で進み、妊娠をきっかけに法人化し、出産する直前に『会社』という形になりました。
企業に勤めた経験と、それに基づくエビデンスがあったことが自分のブランディングになりましたし、差別化になったと思います。
聞き手:今までで苦労したことを教えてください。
染川さん:フリーの時は、自分さえ頑張ればなんとかなることが多かったのですが、外注スタッフを含めると50人以上の『会社』になったことで、人との関わりが格段に増えました。人に関わることが、一番苦労したことですね。
まず、女性が多い職場ならではの苦労があります。女性は男性と比べると、妊娠・出産などライフスタイルの変化が多いので、仕事のスケジュールが思うように進まないことが多々あります。
例えば、2年経ったらこの人にこの仕事を任せようと計画していても、仕事に影響するプライベートなことが起こって計画変更になるなど。また、女性は感情が豊かです。気持ちに寄り添って仕事に必要なカバーやケアをし続けることが重要だなと感じます。
役員や顧問は男性が多く、現場は女性が多いという環境で、社内のバランスを上手くとるのも難しいところの一つですね。
聞き手:そのような苦労をどのように乗り越えたのか、教えてください。
染川さん:一人の時はやる気と根性と体力で困難を乗り切ってきましたが、同じやり方を他人には押し付けられないです。自分にはできても、自分と自分以外の人は違いますし。そういうところから、学生時代から心理学を学んできたこともあって『人のこと』に対して勉強を再開することにしたんです。
妊娠・出産・介護などのように、本人が予測していないところから人生に影響を受けることがあります。そういうところまでわかってあげられないと、人はついてきてくれない。体育会系な性格である私の苦手なところではありましたが、それも学びによって克服してきました。
社員と風通しの良い関係であるために、その人その人が選んだ言葉をなるべく正解にしてあげられるようなコミュニケーションをとるように気をつけています。
併せて勉強会や研修を設け、個人の考えを肯定しながらも会社としての指針がブレないよう対応しています。
聞き手:今後の課題や、展望や夢などを教えてください。
コロナ禍に入る前からリモートワーク中心の社員が多かったのですが、タスクの進捗具合や勤務時間の管理、成果物の評価が難しいんです。働いている姿が常に見えるわけではないので。
監視のスタイルは控えたいですが、リモートワーク中の仕事ぶりを公平に評価するために、より良い方法を見付けたいというところは課題です。リモートで生産性を上げようと思うと、今の弊社では言葉数や会話量が多いほうが全体的にスムーズに回ります。
でも、それを煩わしく感じている人もいるかもしれません。全ての人が満足する形は難しいですが、どの辺りでバランスをとるかは常に課題だと思っています。
仲良しこよしの関係ではなく、本音を言い合える関係づくりをして、本当に良いチームワークを形成していけたらと思っています。
それから、「仕事をしたい」と思う人が諦めなくて良いような仕組みをつくっていきたいです。環境が阻害要因なのは非常に勿体ないと思うんです。過去の職場で、妊娠・出産・介護などが原因で、やりたい仕事ができなくなってしまった優秀なスタッフも弊社にはいます。
どんな環境になっても、ここで働きたい! と思ってくれるスタッフを受け止められる職場を目指したいです。
そして、仕事と遊びの境目が不明確な社員を増やしたいと思っています。『仕事』と言うと、『生きるためのこと』や『お金を稼ぐ手段』、『社会人としての義務』のような声が挙がります。
仕事をそんなふうに捉えず、楽しむ感覚でも十分に成果が出せるということを実証していきたいですね。
弊社スタッフの身近な人たちが、働く姿を見て「楽しそうに仕事をしているな」と感じ、周りにも良い影響を与えられるような人材を育てていけたらいいなと考えています。
染川さんが経営者におすすめする本を教えていただきました!
『仕事を「すぐやる人」の習慣(『THE21』BOOKS)』 「THE21」編集部(編集) https://amzn.to/3ifzwZW
仕事をついつい先送りにしてしまう。後悔するのは分かっているのに……。 |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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