今回は株式会社ミリオンバリュー代表、大林亨輔氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ミリオンバリュー |
代表者 | 大林亨輔 |
設立 | 2010年4月 |
主な事業 | HP制作ライトプラン
士業専門Eラーニング動画講座『士業の学校』 PPC運用代行 週の仕事を3日で終わらせる『GM時短術』セミナー動画 『好きなことを仕事にする6ステップ』セミナー動画 |
メンバー | 7名(取材時) |
会社所在地 | 千葉県柏市若柴178番地4 柏の葉キャンパス148街区2 ショップ&オフィス棟6階 KOIL |
会社HP | 士業専門ホームページ制作│株式会社ミリオンバリュー |
事業内容を教えてください
株式会社ミリオンバリューは、2010年の創業以来、士業専門ホームページ制作・Webマーケティング支援を行っております。主なお客様は、以下のような士業事務所です。
税理士
行政書士
社会保険労務士
司法書士
弁護士
ホームページでの集客力に強みを持っており、全国各地でセミナーも行うなど、積極的な情報発信に努めています。
また、遠方の方にも、士業の集客ノウハウを体系的に学んで頂けるように、士業専門のEラーニング集客講座「士業の学校」も提供しています。
どのような学生時代をお過ごしだったのでしょうか?
私は小さい頃からレゴブロックやものづくりが好きで、当時は建築家になりたいと思っていました。
その夢を叶えるため、建築学科への指定校推薦の枠がある高校に進学しました。
コツコツ勉強を続け、無事に推薦枠は貰えたのですが、なぜか私の代では建築学科ではなく機械工学科の推薦枠になっており、困惑したのを覚えています。
ですが、機械工学科で学ぶことを調べていると、ロボットや飛行機、船、エンジンなど、興味を持って学べそうな内容だったので、これも何かの縁だと思い、入学することを決めました。
入学してみると、機械工学科での学びは、私に合っていることに気づけました。
例えば、製図(機械の図面作成)の授業では、その機械の構造や全体像、展開図がイメージできないと、図面を書くのに時間がかかってしまいます。この点、私はレゴブロックが好きだったためか、こういった作業が得意で、まったく苦になりませんでした。「自分の好き・得意を活かす」大切さを感じた瞬間でもありました。
また、小学校4年生~高校3年生までバスケットボールに打ち込み、部活引退後はウエイトトレーニングをしたりと体を動かすことも好きでした。
大学時代はどのようなアルバイトをしていましたか?
ディズニーランドで働いていました。気がつけば友達と遊ぶよりもアルバイトが楽しく、のめり込んでいきましたね。
ディズニーランドの仕事はオンステージとバックヤードという2つの仕事に分かれています。
オンステージがお客様に見える部分の掃除やアトラクション案内の仕事、バックヤードはお客様に見えない裏方の仕事です。
元々私はコミュニケーション能力が高いわけではないのでバックヤードを希望していました。
しかし、知り合いに「オンステージの方が、絶対に面白いし、成長できるよ」と言われて、人前に出る仕事を選びました。
最初は緊張するし、ずっと笑顔でいるのが大変でしたが、しばらくすると人と接する中でコミュニケーションが磨かれていきました。
ディズニーランドの教育やホスピタリティを見ている中で、人として成長できたと感じています。
ディズニーランドで働いた経験の中で思い出に残っているエピソードはありますか?
先輩キャストから「キャストにとってはディズニーランドに来るのは日常ですが、お客様の中には遠方から今日初めて来た方もいらっしゃいます。だからこそ、私達キャストは毎日訪れる何万人ものゲストのうちの1人として接するのではなく、すべてのゲストにとって特別な日だと考えて接してください。そして私達自身も、毎日を初日だと思ってお仕事をしてほしいです」と言われたのが印象に残っています。
この考えは今でも大切にしています。当社には、ホームページを作りたいと多くのお問い合わせをいただきますが、私たちにとっては何百個作ってきたうちの1つでも、お客様にとっては初めてのホームページです。
独立開業を目指され、不安な気持ちで勇気を出してご連絡いただいたその気持ちを大切に受け止め、サポートしています。
ホームページ制作はどこで学ばれたのでしょうか?
仕事をしながら1つひとつ学びました。
事業を始めた当時は飲食店、美容室、エステ、リフォーム会社など様々な業種でホームページを作成していました。しかし、同業他社と差別化できていなかったため、売り上げがあまり伸びず、どうすればいいのか日々悩んでいました。
その時、とある同業者の社長と知り合い、色々と教えていただいたことで、もっと特化したサービスにした方がいいのでは、と考え始めました。
そして、私の作るホームページの何がいけないのか、どうすれば差別化できるのか、最適なアクセスアップ対策など、その社長の教えを愚直に実践したことで、V字回復をすることができました。
ホームページを作るにあたって、その業界のことを知らなければ、集客できるホームページを作ることはできません。その業界を深く知ってこそ、集客できるホームページ制作ができると思い、士業専門のホームページ制作事業を進めていきました。
士業の業界ならではの、ホームページ制作のポイントはありますか?
ずばり、「ホームページ制作前に、業務ごとの集客のしやすさを調査すること」。
これこそ、士業のホームページ制作の一番のポイントです。
士業は、扱う業務が多岐にわたります。
例えば、行政書士なら、会社設立・相続・建設業許可・各種許認可・ビザ申請など。
社会保険労務士なら、障害年金・助成金・給与計算・就業規則など。
当然、業務ごとにキーワードの検索数や、周囲のライバル状況も違ってきます。
集客しやすい業務もあれば、逆にライバルが強すぎるなどの理由で集客が難しい業務もあります。
ある意味、「集客前の調査の段階で、ホームページ集客の成否の9割が決まる」と言っても過言ではありません。
そしてここでも大事になってくるのが、最初のほうでお話した「自分の好き・得意を活かす」ことです。
例えば、ビザ申請が好きで得意な行政書士さんがいるとしましょう。
調査の結果、仮に「ビザ申請は集客が難しい。建設業許可がお勧めです」と言われても、その行政書士さんはモヤモヤしますよね。だって、ご本人はビザ申請をやりたいわけですから。
こういう場合には、「ビザ申請全般を扱うと差別化できないが、就労ビザや外国人雇用に特化したホームページなら可能性がありそう」など、さらに絞り込んだご提案をさせていただくこともあります。
このように、「その士業の先生の好き・得意を活かせるようにサポートしていく」のも、とても大事なことであると感じています。
仕事は、人生の中で大きなウェイトを占めますから、好きな仕事をしたいですよね。
ホームページ制作前から考えることがたくさんあるのですね。では、実際にホームページを作るときに大切にしていることはなんですか?
当社が力を入れているのがコピーライティング(文章作成)です。
ホームページの集客力は、「ホームページの問合せ率×アクセス」で決まります。
アクセスは、Googleアナリティクスなどでも数字で見えるので、ホームページが完成すると、ついアクセスを増やすことばかりに意識がいきがちです。
ただ、ホームページの文章がお客様に響く内容になっていなかったら、問合せはゼロのままです。
だからこそ、文章(コピーライティング)が重要になってきます。
文章で、他の事務所との違いや、サービスの特徴、その士業の先生ご本人の魅力などを伝えることができれば、差別化し、問合せを増やすことができます。
「集客のために書く文章」と「普通に書く文章」は、まったく異なります。
集客のための文章は、顧客心理から逆算して「何を、どの順番で書くか?」を決めていきます。
例えば、料金表を載せる位置を変えるだけでも、反応が大きく違ってくるのです。
デザインを変えなくても、文章(コピーライティング)を変えただけで、問い合わせが2倍3倍になることもよくあります。
どうすればコピーライティングが学べるのでしょうか?
当社のYouTubeやブログでもコピーライティングについて解説しているので、よかったらご覧ください。
もし、「士業の集客を体系的に学びたい」ということでしたら、無料Web講座「士業専門3ステップ集客法ベーシック講座」がお勧めです。
全83分の「士業専門3ステップ集客法ベーシック講座」では、Webへの苦手意識をなくす「7つの金言」、営業が苦手な士業でもできる売込み感ゼロの「受任率アップ法」、数年で廃業する士業、10年後も生き残る士業のわずかな違い×3やセミナーで使用した資料等を無料でご覧いただけます。
1人士業、小さな事務所を応援したいという想いから、事業展開を行っておりますので、ぜひ少しでも気になった方はこちらのURLをご参照ください。
また当社が提供している『士業の学校』では、オンラインでより実践的な集客ノウハウが学べます。
経営してきた中で失敗したことはありますか?
会社を無理に大きくしようとしてしまったことですね。数年前に、なぜか「会社を大きくしよう!大きい企業の社長になったらカッコ良いかも」と思い立ちました。そこから、スタッフを増やしていきましたが、実際にやってみると、経営も、自分の気持ちも、どんどん苦しくなっていきました。
この失敗の原因は、私が「会社を大きくした先」を全く考えていなかったことでした。
売上が高いことや大きな会社の社長である名誉に囚われて、自分の大切にしているものを見失っていたと思います。
また、当時は仕事に忙殺され、家族ともなかなか一緒に過ごす時間がなくなってしまっていました。
そんな時に、ふと妻に「幸せってどんな感じ?」と聞いてみたら、「亨輔が笑って好きなことをしてたら私は幸せだな」と答えてくれたのです。
この妻の一言で、「あ、売上や会社規模に執着しているのは、自分だけなんだ」と気づけました。
正直、涙が溢れましたね。「あぁ、今の自分のままで笑っているのが、一番なんだ」と。
そこからは、ゼロからのスタートだと心機一転して、会社経営を見直しました。
「より大きく」ではなく「より良く」する方向性に切り替え、少ない人数でもまわせるような仕組み作りをしていきました。
意図的に「小さい会社」にした効果はありましたか?
はい。
そもそも、「大きい会社じゃないと幸せになれない」というのが、私の妄想だったのです。笑
家族に置き換えて考えてみると、「子供が多い家族じゃないと幸せになれない」と言っているようなものです。そんなこと、ありませんよね。
大事なのは、規模ではなく、その中で自分がどう在るのか?どんな毎日が幸せなのか?の方だったんです。
一人ひとりに合う規模があるということが、今ならよく分かります。
尊敬している経営者はいらっしゃいますか?
私の父です。
父も経営者で、私は幼い頃から、その姿を見て成長してきました。
私は、機械工学科で学んだり、ディズニーで働いて学んだり、今の仕事とはまったく違うことをしていた学生時代でしたが、「起業しよう」と思えたのは、やはり父が起業して活躍しているのを見ていたからだと感じます。
父から一番学んだことは「愛の示し方」です。というのも、父は大変なことがあっても声に出さないことが私たちへの愛情表現でした。仕事で大変なことがあっても、父は1人で抱えて誰にも迷惑をかけずに自分で解決してきました。私にとっては、ヒーローのような存在です。
家族を不安にさせないために全てを抱えて仕事をしていた父の背中を見てきたからこそ、そんな孤独な姿が士業の先生と重なったのかもしれません。独立開業して1人で頑張っている士業の先生を支えることが、父を支えることとリンクしている。そんな気がしています。
素晴らしいですね、大林社長もお父様と一緒で、ご家族には仕事のことを話さないのでしょうか?
妻は私になんでも話してほしいと思っているタイプなので、会社で起きていることや私の考えもしっかり伝えるようにしています。妻は話すことで安心してくれていますし、精神的に私をサポートしてくれています。いいことだけでなく、不安も共有することで、仕事も夫婦関係もうまくいっていると思います。
父と妻のおかげで、「仕事をやり抜く責任感」と「喜びも悩みも共有する大切さ」の両方を学ばせてもらったと感じています。
今後の展望を教えてください
力を入れているのが、YouTubeとブログでの情報発信です。
1人でも多くの士業事務所に、集客・営業のノウハウを知っていただきたいですね。
ちなみに私は、話したり書いたりすることが好きなので、YouTubeとブログは楽しく取り組めます。
最初のほうにもお話しましたが、「自分の好き・得意を活かす」が、ここでも活きているなと感じます。
また、現在はホームページでの集客サポートがメインですが、もっと深掘りできるとも思っています。例えば、無料相談の前にはどんなメールを送るべきか、お客様と長期的に関わっていくためにはどうすれば良いかなど、集客のその先のことも考えたサポートをしていきたいです。
Youtubeチャンネル「士業Webマーケティングの教科書」
他の経営者におすすめの書籍はありますか?
ポール・ジャルヴィスさん著書の『ステイ・スモール 会社は「小さい」ほどうまくいく』です。
小さい会社のメリットや気を付けるべき運営方法などが書かれています。私は年間150冊ほど本を読みますが、その中でも起業する方全員に読んでほしいと思う1冊です。
ぜひ読んでみてください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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