今回は株式会社ザ・セイクリッド・ワイン代表、峰岸喜美子氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ザ・セイクリッド・ワイン |
代表者 | 峰岸喜美子 |
設立 | 2018年5月14日 |
主な事業 | 酒類及びオリーブオイルの輸入及び販売、卸売、小売、ネット販売・通訳及び翻訳業・イベント、セミナー及び各種企画及び運営・広報、PRのアドバイザー |
会社所在地 | 東京都八王子市大和田町1-33-8 |
会社HP | https://www.sacred-wine.net/ |
事業内容について教えてください
当社はキリスト教の聖地や聖書にまつわるワインとオリーブオイル、グリーンコーヒーブレンドを販売しています。イエス・キリストが生まれた聖地ベツレヘムの修道院ワイナリーで造っているワイン5種類がメインです。
またスイスの輸入ワインが3種あり、バチカン市国にも納品されたことがあるシチリア島産のイタリアワインを取り扱っています。今は在庫を切らしていますが、ベツレヘム産のオリーブオイルも販売しています。また、オリーブオイル同様、美容と健康に良いと評判のグリーンコーヒーブレンドも弊社の人気アイテムです。
学生時代に熱中したことがありますか?
私が学生の頃、外見ばかり指導される日本の校則が大嫌いで、大学時代はアメリカのミズーリ州セントルイスに留学しました。コミュニケーション学部というマスメディアやパーソナルリレーションシップについて学び、副専攻として音楽史を受講しました。
当時、エンターテイメント業界ではアメリカがトップだったので、本場のアメリカでメディアについて学べたことは、後に大きな財産となります。ただ、語学力のハンデがあったので月曜から金曜日まで授業以外は、図書館に住んでいるような状態でした。共有スペースでも椅子と机があれば常に宿題や資料を作っていました。そして金曜日の夕方から日曜日のお昼までは、思い切り遊び倒すという日々でした。
ミズーリ州のセントルイスはミシシッピ川を挟んで隣がイリノイ州です。当時ミズーリ州でのお酒の提供は午前0時まででした。ですから、午前0時を過ぎると友人たちと一緒にイリノイ州に渡り、朝方まで倉庫を改修したクラブで遊んでいたことをよく覚えています。
また、自然が豊富な場所だったので、夏はカヌーに乗ったり、冬はスキーに行くなど、アウトドアで遊ぶ楽しさを覚えたのもこの頃です。
そこから社会人になると思いますが、どのようにキャリアを歩んでいったのでしょうか?
メディアの勉強していたのでどうしてもマスコミで働きたいという希望があり、縁があってTBSラジオで1年間バイトをしていました。そこから『ミュージック・マガジン』という世界中の音楽を紹介する雑誌社に履歴書を送り、バイトから正社員で編集の仕事をしていました。仕事関係で台湾のミュージシャンやレコード会社のスタッフ達と、たまたま仲良くなる機会がありました。話を聞いていると台湾は日本に50年統治された歴史があり、とても近い文化なのに何も知らないことを罪悪感のように思い、台湾について勉強するようになりました。
台湾で話されている北京語や台湾語も通訳なしで自分で理解できるようになりたいと思い、編集部をやめて台湾に移住することを決めました。台湾のメディアの方と仲良かったので、学校で北京語の勉強をする傍ら、現地のタレントやレコード会社の方に日本語を教える仕事を2年半経験しました。
その後、現地の大手レコード会社の国際部にスカウトされ、ジャニーズ・エンターテイメントやポニーキャニオンの担当として台湾で働きました。
日本に帰国後はどのような仕事をしていたのでしょうか?
台湾でKinKiKidsの初海外公演を担当していた経歴から、帰国後に日本でもKinKiKidsが所属しているレコード会社で働くことが決まりました。ずっとKinKiKidsだけを担当していたのですが、入社から3年半後にジャニーズ事務所に移籍して、事務所の所属タレント全般の海外担当をしていました。その後、嵐のために設立されたレコード会社、株式会社ジェイ・ストームに異動し、総務・人事や社長秘書を経験します。
それから別の会社に転職をして、今の事業の元となるワイン事業部のある会社に就職しました。仕事で海外のワインを扱うことになり、以前「ベツレヘムの星」というワインがあってとても美味しかったことを思い出しました。そこで「ベツレヘムの星」を販売しているイスラエル・ベツレヘム自治区にあるワイナリーに「是非、日本でワインを販売するためにテイスティングに行きたい」とメールで伝え、数か月後に、初めてベツレヘムの地を訪れることになったのです。
現地でテイスティングしてもやはり美味しく、またワインの持つストーリー性に強く惹かれ、「ベツレヘムの星」というワインの輸入販売を始めました。しかし、会社的にはワイン事業部の継続に悩んでいたので、私が独立してワインの輸入業を継続することにしました。
ベツレヘムの星とはどのようなワインでしょうか?
イスラエル・パレスチナ自治区のイエス・キリスト生誕の地、ベツレヘムにあるカトリック教会のサレジオ会・クレミザン修道院ワイナリーの管理のもとに造られたワインです。「ベツレヘムの星」とは、イエス・キリスト誕生の瞬間に大きな光を放ち、東方の三賢者がこの星に導かれて、イエスのもとを訪れたとされているところから、ベツレヘムの星と名付けられました。現在でもクリスマスツリーの一番上で輝く星が「ベツレヘムの星」を象徴しています。
ベツレヘムの星(赤)は2019年に「日本で飲もう最高のワイン」で最優秀賞を受賞しています。また、ラム肉に合うブレンド賞もいただきました。キリストが生まれた時に羊飼いの少年もお祝いに来たという逸話があり、ベツレヘムではよくラム肉が食べられています。ラム肉を食べる土地で造ったワインだから、ワインがラム肉によく合うのは、とても理にかなっていると思っています。味自体もフルーティーで、アルコール度数も低めなのでアルコールが苦手な方でも楽しんでいただけると思います。
独立して苦労したことはなんでしょうか?
新型コロナウイルスの影響で今はとても苦しい状況ですね。
当社がメインで売っている3000円から4000円台のワインが1番売れにくいと思っています。毎日家で飲む方はコンビニで売っている1000円以下のワインを買いますし、まず外食が制限されているので、レストランに卸すことも一時的に休止になっています。会社的に今ががんばり時だと思っています。今は、新型コロナウイルスの影響が減少した時に向けて、すぐにイベントができるように準備をしています。
ワインは1人で飲むよりみんなで美味しい食事をしながら飲んだ方が圧倒的に楽しいと思います。また、今までのメディア業界の人脈を活かして、ワインの仕事だけで無く、私個人としての活動も広げていく予定です。
今後の展望はありますか?
ワインの歴史はカトリックの歴史と切り離せない関係です。1つ1つのワインには物語があります。そしてワインの物語は世界史とも深く関係しているので、その物語をみなさんに伝えていければと思います。
経営者におすすめの本はありますか?
パウロ・コエーリョの『アルケミスト 夢を旅した少年』がおすすめです。
この本を読むと、大事なものは常に自分の側にあることに気付かされます。カトリック的哲学の要素があり、読むたびにいつも新しい発見があって、心に響く箇所が違うので、その時の自分の心のありようがわかる気がします。『アルケミスト』では主人公の少年が何かをやり遂げようとすると、様々な壁にぶつかっていきます。そのたびに本人は1、2年をムダに費やしてしまったと思うのですが、後にそれは夢を叶えるための準備期間だったと気づいていきます。それは人との出会いも同じです。なぜこのタイミングでこの人に知り合ったのか。答えは未来になってからわかるのです。
私たちの日常でも、やりたいことがあってもタイミングが合わずに残念に思うことがあります。しかしこの本を読むと逆にチャンスを掴む準備期間だと、ポジティブに考えられるようになるので、大好きな一冊です。
アルケミスト世界1000万部の大ベストセラー、待望のイラスト入り豪華本!! 羊使いのサンチャゴは、彼を待つ宝が隠されているという夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す。様々な出会いと別れを経験し、少年は人生の知恵を学んでゆく――。多彩なイラストが挿入された豪華愛蔵版 AmazonURL |
投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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