今回は株式会社プロアクションの代表取締役、宮崎 啓氏にお話を伺ってきました。
宮崎 啓氏はITのコンサルティングサービスを展開しています。
株式会社プロアクション 会社概要
会社名称 | 株式会社プロアクション |
代表者 | 代表取締役 宮崎 啓 |
設立 | 2008年 |
主な事業 | ITコンサルティング、システムインテグレーション、セキュリティコンサルティング、IT研修・教育 |
社員数 | 11名(取材時) |
会社所在地 | ITコンサルティング、システムインテグレーション、セキュリティコンサルティング、IT研修・教育 |
会社HP | https://www.proaction.co.jp |
まずは事業内容についてご説明をお願い致します
ITのコンサルティングサービスを展開しています。4つの柱、ITコンサルティング、情報セキュリティのコンサルティング、システム導入の支援、教育研修を行っています。
会社のポリシーは「誠実にお客様へ向かう」ということです。「日々是精進」という座右の銘があります。お客様にとって最高レベルの技術、考えを持って接することを大切にしております。特にお客様は法人の企業で、政府機関や官公庁、金融機関、医療などが多いです。
学生時代はどのようにすごされたのでしょうか?
私は学生時代に経営学を学んでいて、知識欲が旺盛だったため学者や研究職につこうと考えていました。地方出身で親に迷惑をかけてはいけないという思いがあり様々なアルバイトで生計を立て、将来的には自分の知識を生かした仕事をしたいという希望がありました。
アルバイトは、ガードマンや窓拭き、清掃などの経験し、当時は「もっと良いアルバイトはないかな?」と考えていましたが、今となってはそれらの経験がとても役に立っています。
アルバイトを通してどんな方が働いていたかを想像することができるようになったので、「現場目線」が肌感覚で分かるようになりました。多くのコンサルタントが大学院や海外の大学に行かれて、理論を元にしたノウハウやメソッドを元にお客様にサービスを提供していますが、そのやり方のみだと現場まで浸透しないと考えております。
理論的にアドバイスをしてしまうと実際に現場で働く人は実践するのが難しいということがあるので、昔の経験から「現場目線」のコンサルを心がけるようにしています。
社会人時代はどのように仕事に取り組みましたか?
大学卒業後は知人の紹介で電気メーカーの営業職として働いていました。
営業職ではある程度の実績が出ていましたが、4、5年働いていると体力的にも精神的にも辛くなり、将来に不安を覚えました。当時30歳だったので、結婚や家計の心配もあり、資格取得や転職を考えている業界についてたくさん調べました。
前職が電気機械の仕事であったことから、Windowsのマイクロソフトに出会い、30代でIT業界にキャリアチェンジしました。当時のIT業界はちょうどインターネットが出てきた時期で、先見性を見出していました。今思い返すと、妻や家族の理解があったからこそ転職できたのだと思います。
30代での転職だったので、周りの同僚よりも勉強した記憶があります。転職はマイナスからの出発になりますので、しんどかったこともありました。
どのようなきっかけでこの業界に進まれたのでしょうか?
中学時代にパソコンを購入し、プログラミングでゲームを作っていたこともあり、ITにはもともと関心がありました。そして、前職の時に業務でPCに触れ、IT業界に将来性を感じたことが要因となりました。
今までで大変だったことはなんでしょうか?
現在15年目の節目を迎えますが、人の「採用」には苦労しました。学歴があって一流企業出身の方を採用したところ、次の日に来なくなってしまったということもありました。コンサル業界は「人が宝」ですので、人間関係での苦労はけっこうあったと思います。
大変だったことをどのように乗り越えたのでしょうか?
私は大変だった時や道に迷った時に、周りの方にアドバイスをもらったり、高度経済成長期を支えた松下幸之助さんや稲盛和夫さんなどの偉人の本を読む中で「諦めない」ことを学びました。偉大な先輩たちが成し遂げてきたことや言葉を、何度も反芻しました。自分が決めたことを一生懸命やってみることが大切ですね。
相手を変えるのは難しいと最近分かってきました。人の性格や仕事のやり方はある程度改善できますが、性格を根本的に変えることはできないと捉えるようになりました。
結婚生活と同じで、やはり一緒に働かないと人柄を見分けるのは難しいですね。仕事として割り切るようにはしていますが、自分の考えを持ってコミュニケーションが取れる方や、本音で話せる人を採用するようにしています。やはり本音を話せない人はどこかでうまくいかなくなると思います。
具体的に言うと、直接お話を伺う中で、本音を引き出してコミュニケーションができるかどうかを見ています。
今後のビジョン教えてください
今後の会社のビジョンとしては、アメリカなどで世界を見据えてAIやブロックチェーンなどの新しい分野でビジネスをしていきたいです。ここまで経営できたのはお客様や周囲の方のおかげです。これからは日本だけでなく海外展開することで今までお世話になった方や新しいお客様に自社のサービス通して恩返ししていきたいです。
今はコロナ禍で難しいですが、少し前にインドネシアでの事業展開を考えておりました。海外拠点を構えるのであれば、英語は必須になります。
以前は英語がネックになることもありましたので、言語の壁を超えて今後は自分の事業を発信できればと考えています。
個人としてのビジョンは、10年先まで現役で活躍し、リタイア後は自分の好きな自然に囲まれた田舎暮らしをしながら、プライベートも楽しみたいです。そして今までの知識や経験を若い世代へと引き継いでいきたいです。
今「起業しよう」と考えている人にアドバイスなどはありますか?
今起業しようと思っている方には、「自分の決めたことはまずはやってみること」を伝えたいです。私の時代とは違い、起業しやすい環境が整っているのではないでしょうか? ユニコーン企業といって、小さいベンチャー企業が脚光を浴び成功することもあります。
もちろん起業することは、正社員で働くよりもリスクがあります。しかし、今は大企業にいても厳しい状況なので、じっとしていても何も変わりません。自分の思った方向に進めれば進めるほど、色々な人と関わるチャンスもありますし、今の状況が実は自分に合っていたかもしれないと気づけるきっかけになるかもしれません。
おすすめの本はありますか?
京セラを創立やJALを再建された稲盛和夫さんの「働き方」という本です。自分を律するために何度も読み返しました。経営されている方は、お金儲けをしたかったり、地位が欲しかったりと商売に対して色々なスタンスがあると思いますが、本の中の「お客様のために真面目に正直に経営する」という稲盛さんの考えにはとても共感できました。1つの製品に対してとことん追求している姿に心を打たれ、自分自身に甘えや怠けがある時に、初心に戻れる一冊です。
株式会社プロアクション代表取締役 宮崎 啓氏おすすめの本はこちら
働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」 稲盛和夫 (著) https://www.amazon.co.jp/dp/4837923100 出版社 : 三笠書房 (2009/4/2) 現代における「最高の働き方」とは? |
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
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