今回は株式会社プレジデンツビジョン代表、石原尚幸氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社プレジデンツビジョン |
代表者 | 石原尚幸 |
設立 | 2012(平成24年)11月1日 |
主な事業 | 経営コンサルティング ・講演・企業研修・執筆 |
社員数 | 従業員数5名(アルバイト、パートを含む) (取材時) |
会社所在地 | 東京都港区高輪3-19-22-204 |
会社HP | https://presidents-vision.com/ |
事業内容を教えてください
中小企業に特化した経営コンサルティングをしています。お客様である中小企業の社長の右腕となり、社外参謀というセルフイメージで戦略を一緒に考えたり、財務面ではどのようにお金を投資していくかの戦略を立てたりしています。社長と一緒に考えて実行・フォローし、会社の業績を上げています。
また「五つ星メンバーシップ」というコミュニティを主宰し、社長やコンサルタントと一緒に、どうすれば中小企業が良くなるのかを考えています。
学生時代に打ち込んだことを教えてください
小学校3年生から硬式野球のリトルリーグ、中学校ではシニアリーグに入り、そして高校と大学でも野球を続けていました。中学のシニアリーグでは野球が上手な人が集まっていてプロになるのは諦めて、勉強の道に進むことに決めました。
就職活動はどのようにされていたのでしょうか?
私の就職活動の時代はバブルがはじけた直後で、就職氷河期1期生と呼ばれていました。面接では門前払いをされる事もありました。実家がコーヒー屋を営んでいたので、頭の片隅にはコーヒー屋を継ごうかなという思いがありました。ところが平成7年に神戸大震災があり、神戸に集まっているコーヒー商社やコーヒーメーカーの採用が厳しくなってしまいました。
コーヒー商社は難しくても、海外と輸出入をしている業界を目指し、出光(いでみつ)興産株式会社に入社することになりました。国内資本で経営しているところに惹かれたことが入社の決め手になりました。
入社してからはどのような仕事をするのでしょうか?
最初に担当するのはガソリンスタンド販売店さんのコンサルタントです。販売店の皆さんと、どうしたらガソリンスタンドが儲かるのか、たくさんお客さんに来てもらって喜んで帰ってもらえるかを一緒に考えていました。
当時、セルフスタンドが解禁になり価格競争が起きていました。隣のガソリンスタンドが100円で売っていると99円にして、さらに98円で売るという方法での勝負だったので、ガソリンスタンドがバタバタ潰れていく時代でした。どうしたら潰れないように残れるかを考え、単純なマーケティングだけでなく難しい財務や経営を考えざるを得なく大変でした。結果、中小企業診断士やファイナンシャルプランナーの資格を勉強しながら、経営のことを勉強させてもらいました。
ガソリンスタンドが価格競争から脱却できる経営方法はあるのでしょうか?
価格競争が起きてガソリンだけでは儲からないので、車検やレンタカーなど別の軸でビジネスを確立していくことにしました。セルフのガソリンスタンドに整備士をおいて、カーメンテナンスができるセルフスタンドを作りました。当時はまだ多角的にビジネスをしているセルフガソリンスタンドはありませんでした。本社に提案をすると大反対されましたが、どうにか差別化していかなければ生き残れないことを直談判し、「メンテセルフ」という名前でサービスを展開することになりました。
ガソリンスタンドがガソリンを入れるだけの場所という考えを覆して、お客様に立ち寄ってもらうことにより、付加価値の高いサービスを提供できるビジネスモデルを作ってきました。
独立を決めた経緯を教えてください
出光興産株式会社では販売部企画課という中枢のポジションに抜擢してもらい、売上高4兆円を管理する部署にいました。当時は34歳でサラリーマンとして良いポジションにいました。しかし、39歳で独立した父が「あと5年独立が早ければもっとコーヒー店を大きくできた。40歳なるとやっぱり体が重くなる。」と話しているのを思い出しました。大企業で出世するのも良いけれど中小企業の現場に出て最前線で自分の力量を試してみたいと独立を決心しました。
初めはどのような業態からスタートしたのでしょうか?
最初はファイナンシャルプランナーをイメージしていて、お客様の資産を預かり、投資運用をしていく予定でした。しかし日本で言うファイナンシャルプランナーは保険の営業というイメージが強く、私のやりたいこととは少し離れていました。しばらくすると中小企業の方々からオファーをいただき、社長達から「助けてよ」という声をかけてもらい、中小企業のコンサルタント業に舵を切りました。
大変だったことはありますか?
中小企業経営の現場に乗り込み、成果を上げることが私に課せられた使命です。しかし、口で言う程簡単なことではありません。社長との連携はもちろん、クライアントの社員さんにも賛同していただき、自発的に動いてもらう必要があります。ここが一番苦労する点です。
クライアントの社員さんが動くためにどのような工夫をされるのですか?
会社の売上規模がビジョンになってしまうと、社員は会社に付いていこうと思いません。どうしても温度差が出てしまいます。だから社長だけでなく、社員に今度どうなりたいか確認します。また世の中や地域にとってのビジョンも一緒に考えて言語化し、企業は地域にとってお客さんにどういう意味があるのかを提示します。例えば納税や地域のスポンサーになろうなど決めれば、社員の共通目的を見つけることができます。
事業で大変な時はどのようなマインドでいるのでしょうか?
私は外部のコンサルタントですが、必ず「覚悟」を持っています。本気度があるからこそ成功に繋がります。連帯保証人にはなれないけれど、運命共同体という気持ちを持ち、利益にコミットして成果が出なければ私はいつにクビになってもしょうがないと思っています。
今後の展望はありますか?
日本経済は99.7%の中小企業が支えています。ところが国側も中小企業の実情が分かっていないイメージがあります。日本人の半分は中小企業で働いていて、頑張っているので実情をもっと知らしめて、世の中を変えていきたいです。中小企業側が稼げるように生産性を高くし、給料を上げていくことで、中小企業をもっと盛り上げていきたいです。
また私の経験と学びから得て体系化した「五つ星経営フロー®」ビジョン・戦略・組織・ヒト・カネの五つの視点で中小企業の成長と持続に貢献していきたいです。
他の経営者におすすめの本はありますか?
世界的なコンサルティングファームであるマッキンゼーの祖と言われるマービン・バウワーさん著書の『マッキンゼー 経営の本質 意思と仕組み』です。この本は経営の教科書で、現代経営理論の全てが書かれています。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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