今回はMidwife M 腟ビューティー®︎協会代表、石嶺みき氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | Midwife M 腟ビューティー®︎協会 |
代表者 | 石嶺みき |
設立 | 2021年 |
主な事業 | 泌尿生殖器ケアの各種講座の開催や教育現場への指導、講師の育成 |
認定講師数 | 85名(取材時) |
会社所在地 | 東京都港区赤坂8-4-14 |
会社HP | https://citu-beauty.com/ |
事業内容を教えてください
当協会は、全ての世代が泌尿・生殖器ケアを通じて幸せになってもらいたいという信念のもとのフェムケア、オムケア(男児のデリケートゾーンのケア)をテーマに3つの教育を展開しています。
1つ目はフェムケア教育で、女性の体について、初潮・妊娠・出産・更年期などの変化があることを伝えています。
2つ目は思春期教育で、生理や妊娠のメカニズム、生理用品の種類や使い方、望まない妊娠をした時の対処法の知識などを得ることができます。現在、フェムテック市場が拡大しており、様々な商品が溢れて選べない方もたくさんいらっしゃいます。当協会では講師プログラムも準備しており、全国各地で講師になってくださった方が実際に様々なフェムテック商品を並べ、組み合わせ方や使い方をレクチャーしています。
3つ目はオムケア教育で、男児のデリケートゾーンの知識とケア方法を伝えています。主にお母様方が男児の体についてしっかりと学べるような内容になっています。
講師プログラムもあるんですね!
はい。講師育成にも力を入れており、85名の講師が全国に誕生しました。今後も医学的に正しいケアを、全ての世代に広げたいと考えています。元々私が助産師で知識はあるのですが、私の意見だけでなく医師にもご協力いただいてテキストの作成やツールの開発などを行っています。
何かPRされたいことはありますか?
現在、女性の健康問題によって生じる経済損失が社会的問題となっています。生理痛など女性特有の体調不良による生産性の低下で、年間約4,900億円もの労働損失が出ています。女性の一生には初潮・妊娠/出産・更年期など様々なライフステージがあります。フェムケア教育で自らの体調管理が容易になると、各ステージを生き生きと過ごすことが可能となります。結果、生涯を通じて働ける女性が増え、企業の生産性向上にもつながるのです。
女性の心身に関わる悩みを解決できる製品やサービスを提供する市場は「フェムテック市場」と呼ばれ、今後3年間で2兆円規模に成長すると試算されています。当協会では、教育機関と連携した子どもたちへのフェム・オム教育の普及、福利厚生を利用したフェム教育の社内展開、フェムケア企業への医学的知識の提供、さらに介護業界にもフェム教育を広め、介護の質を向上させるなど、拡大するフェムテック市場への参入を目指しています。
女性をサポートされたい企業様がいらっしゃいましたら、是非とも下記URLまでご連絡ください!
URL:https://citu-beauty.com/contact-form
どうして助産師になったのでしょうか?
私が助産師になったのは子どもを出産してからなんです。妊娠するまで出産後に関して全くイメージがなかったのですが、授乳相談で関わった助産師の方がとても素敵で感動し、予備校に通い看護学校を受験しました。子どもがちょうど1歳になった時に合格し、看護学校に4年間通いました。看護学校から助産師専攻科に進める人数は本当に限られており、必死で勉強をしました。その後無事に助産師専攻科に進学し、資格を取得しました。
ご卒業後は助産師として活躍されたのでしょうか?
大学病院の産婦人科病棟、外来勤務をしました。数多くのお産に立ち会っていくうちに、母親のメンタル面のサポートも行っていきたいという思いが強くなり、保健センターでの勤務を通して妊娠SOS相談窓口や新生児訪問、乳幼児健康診査などにも従事してきました。さまざまな年代の女性と関わるうちに、彼女達にも人には言えない女性特有の悩みを抱えていることを知る機会がたくさんありました。
女性の一生には初潮・妊娠/出産・更年期などのライフステージがあります。各ステージで起こるカラダの変化や悩みについての知識を持ち、来るべき変化に柔軟に対応できる能力を全ての女性が持てるようになる教育が必要であると考え、現在のフェムケア事業で独立することにしました。
どうして独立を考えたのでしょうか?
娘が成長していく中で、学校に付き添いが必要になり、病院に勤務することが難しくなっていきました。助産師の仕事は私でなくてもできるけれど、娘のケアは私でなければいけないことに気が付き、独立を決心しました。独立した当初は、助産師のスキルを使った活動をしたいと考えていましたね。
当時はフェムケアが盛んになる前だったので、どうやって情報を発信すれば良いか悩みました。そして、悩む女性に情報提供をしたい一心で、ブログを書き始めると全国から少しずつフェムケアの話を聞きたいという女性が増えてきました。集まった受講生は素晴らしい方が多く、看護学校の教員、助産師、看護師などが多く、ライセンスを作ることになりました。さらに全国で展開できるのではないかと考え、現在の講師育成コースを立ち上げました。まさかこんなにも大きな事業になるなんて思ってもみませんでした。
事業を行う上で大変だったことを教えてください
最初は認定講師は助産師の資格を持つ方に限定していましたが、サロンのオーナーの方からの問い合わせが続くようになりました。サロンでは女性の体に寄り添った施術が中心で、フェムケアについて知りたいというご要望でした。考えた末にライセンスコースを助産師免許取得者とそれ以外の方の2種類に分けることにしました。一般の方でも理解できる内容のテキストを産婦人科専門医だけでなく泌尿器科専門医、皮膚科専門医にもお力添えをいただき、内容を充実させました。フェムケアを伝える上で、きちんとエビデンスのある内容を伝えることを大切にしています。
貴会ならではの取り組みなどはありますか?
他の企業との差別化を図るために、助産師や産婦人科専門医とオンラインで話せる機会を設けています。日本では夫婦の問題やデリケートゾーンについて相談できる場が少ないので、マンツーマンで相談できる場所を提供しています。誰にも相談できないけれど、生活の質を改善したい方は多くいらっしゃいます。病院では話しづらい、悩みを共有できる友達がいない、専門家に相談したいなどといった方に寄り添えるようにコミュニケーションを大切にしています。
コース内容はどのように決めているのでしょうか?
開業当初は20代・30代のフェムケア教育を中心としたコースを作っていました。しかし徐々に40代・50代の受講者も増えていき、コース内容もアップデートしていきました。女性が男児のデリケートゾーンをどうやって扱ったらよいのかという相談も多く寄せられるようになり、男性器についてのコースも追加しました。男性器についての知識には幅があり、日本で一般的に得られる情報も限られています。だからこそ当協会でしっかりと学べるように内容を吟味しました。
同性の体だけでなく、異性を知ることも大切ですね!
そうですね。男性にも女性のことを理解してもらえれば、女性の健康につながっていくと思っています。性別や世代に関係なく、皆がお互いを理解することで社会全体が変わっていくと思います。男性器・女性器は顔と同じように形状が1人ずつ違います。1人ずつ個性があるので、適切にケアをして守っていってほしいです。
おすすめの本はありますか?
2024年4月に2歳から始める男の子とお母さんのための性の絵本『ぞうちんとぱんつのくに』という絵本を出版しました。親御様だけでなく、保育士や医療従事者にも届き、知識の底上げができればと思っています。楽しみながらおちんちんの洗い方が学べる「ぞうちんのおふろうた」という歌も付いており、この本をきっかけに家族でコミュニケーションをとれる機会にして頂けるとうれしいです。性教育の本で歌が付いているものは日本初だと思います!歌を通して、お子様に声の贈り物を届けてみてはいかがでしょうか?
本の内容について教えてください
この本は「どうして男の子のパンツには穴が空いているのか?」という問いかけからスタートします。男性器の発生から扱い方に至るまで、おちんちんに扮した象のキャラクターが性に関する様々な疑問に答えていきます。堅苦しくならず、親子が楽しめる性教育の本なので是非、手に取ってみてほしいです!
お子様の純粋な「男女の違い」についての疑問にもお答えできるチャンスになると思います。
ぜひご覧ください!
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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