今回は株式会社ONODERA USER RUN代表、加藤 順氏にお話を伺ってきました。
「社長の履歴書」だけの特別なインタビューです。
ぜひご覧ください!
会社名称 | 株式会社ONODERA USER RUN |
代表者 | 加藤 順 |
設立 | 2016年11月1日 |
主な事業 | ONODERA USER RUN ・外国人教育事業 ・特定技能人財紹介事業 ・専門職の人財紹介事業 ONODERA LIFE SUPPORT ONODERA Creative&Technology |
従業員数 | 411名 ※連結子会社含む(2024年8月1日時点) |
会社所在地 | 東京都千代田区大手町1-1-3大手センタービル5階 |
会社HP | https://onodera-user-run.co.jp/ |
ONODERA USER RUNの事業内容を教えてください
株式会社ONODERA USER RUNはONODERA GROUPのひとつの企業として2016年に創業されました。「OUR dream。世界の働きたい、を日本に。」をスローガンに、ヒューマンリソース&テクノロジー事業を行っています。
日本では少子高齢化が進み人手不足が叫ばれていますが、2025年以降、よりこれらを如実に実感するタイミングへと差し掛かります。働く人がいなくなって困ることが判明している以上、今後の採用計画を見越して動いていかなければなりません。当社では、貧困スパイラルから抜け出せない海外の若者に対して無償教育と日本での就労機会を提供することで、日本の労働人口減少という社会課題を解決することを目標に事業を展開しています。
具体的にどのように外国人財を集めて企業へ紹介を行っているのでしょうか?
当社では学生の募集から就労後の支援まで一気通貫で行っており、2024年現在、フィリピン、ミャンマー、インドネシア、ラオスの4カ国で学校を5校運営し、無償の学びの機会を創出しています。累計で約6400名以上が当校を卒業してくださいました。
他社と圧倒的に違う点は、お金を払えば誰でも卒業できて日本で働けるわけではなく、無償教育であることから当社の求める水準に達しない場合は退校してもらうという「スクリーニング」が可能であるところです。日本語や技能だけでなく、文化教育にも力をいれており、日本人と良い人間関係を構築することができ、日本の企業から「一緒に働きたい」と思ってもらえる人財育成を行っております。
また、お金を払って学び日本での就職を目指す学生の多くは、東京や大阪など都会での暮らしを希望していることが多く、なかなか地方での就労実績が伸ばせませんが、当社が教育している人財は働く土地にこだわることが少ないので、全国47都道府県に紹介実績があります。
当社では、まず約4か月間に渡って日本語教育を行いN5~N4レベルまで引き上げた後、約2ヶ月間の専門教育を行います。特定技能試験に合格した後、日本企業との面接を行い、ビザ申請等の入国に向けた手続きを行っている約半年の間に来日前教育を行っていきます。
企業へ紹介する外国人財は当社で0から育てているので、人柄やスキルも正しく評価できますし、紹介をする際は当社の水準をクリアしていることが前提になるので、受け入れる側からも大きな安心・信頼を得ています。
詳細は下記URLをご参照ください
https://onodera-user-run.co.jp/strength/
外国人財への教育で特に力をいれている内容を教えてください
「異文化レジリエンス教育」に力を入れています。
これは、来日後の生活の中で感じるストレスや事象に対応できるようにする内容です。異なる文化圏で過ごすと、自国ではマナーであっても、他国では不適切な言動になってしまう場合がありトラブルにつながるケースがあります。例えばミャンマーでは腕を組むと相手を尊敬しているという意味になりますが、日本で腕組みをして上司の話を聞いていたら失礼な態度と捉えられてしまいます。そのため、語学や専門知識以外にも、日本の伝統文化をはじめ、日本ならではのマナーやゴミ出しなど日常の文化を教えています。
また、全て当社にて一気通貫で指導・支援をしているので、現在現場で働いている外国人財が困ったこと、事前に知っておきたかったことなどをフィードバックしてもらい、すぐに教育に反映させているところも強みの1つだと思います。タイムラグなく常に最新の情報を仕入れて伝えることで、日本で働いた際の大きなトラブルを未然に防いでいます。
ONODERA GROUPは他にどのような事業を行なっているのでしょうか?
ONODERA GROUPはヒューマンリソース&テクノロジー事業の他に、コントラクトフードサービス事業、フードサービス事業、メディカル事業、シニアライフ事業、スポーツ事業を展開しています。コントラクトフードサービス事業では学校・病院給食や企業の食堂など3,000箇所以上に給食事業を展開しており、フードサービス事業では「銀座おのでら」をはじめとした高級外食ブランドを日本と海外で運営しています。また、シニアライフ事業では有料老人ホームを首都圏で3ヶ所運営し、メディカル事業では「良質・安心・信頼」の再生医療を提供しています。スポーツ事業ではJリーグ横浜FCとポルトガルのプロサッカークラブを経営しています。
「お客様に喜びと感動を パートナーに成長と幸福を 社会に貢献を」を経営理念とし、世界へ広がる全てのフィールドで、人を大切にする事業を展開し続けているグループ企業です。
加藤社長は学生時代どのように過ごしていましたか?
小学生の頃は3つの夢を掲げていました。1つ目は野球少年だったので甲子園に行くこと、2つ目は海外で働くこと、そして3つ目は社長になることです。
挫折するのが嫌でどれか1つ叶えば良いなと思っていましたが、コツコツと努力を続けた結果、無事全て叶えることができました。
就職活動ではどのような業界を受けていましたか?
私はONODERA GROUPだけを受けて、内定をいただき、今も働き続けています。
就職活動時代に、ONODERA GROUPが行なっていたアスリートへ食事提供を行う事業にとても興味が湧き、入社を希望しました。ONODERA GROUPは手がけている事業が豊富にあるため、希望の部署に行けるのかと不安でしたが、見方を変えてチャンスが沢山ある会社だと前向きに捉えて入社をしたのをよく覚えています。
入社後はどのようなキャリアを歩むのでしょうか?
入社後はLEOC(レオック)に配属され、大企業に向けて社員食堂の提案を行いました。社員食堂は企業のカラーが反映されるので、各会社の方向性を勉強して、商談に臨みました。その後はソフトバンクホークスの球場内でフードサービスを立ち上げたり、外食事業の立ち上げのため指示を受けてから3週間でハワイに引っ越して責任者として勤務したり、スポーツ事業部で横浜FC香港を担当したりしました。そして現在の株式会社ONODERA USER RUNの社長に就任しました。会社自体は変わっていませんが、グループ内でそれぞれ全く異なる仕事に携わったことで視野が広がり、蓄積された知識、経験が今の事業に活きています。
様々な事業に携わる上で大切にしていたことはありますか?
企業理念の「お客様に喜びと感動を」を念頭において、高い品質を提供すること、高評価いただくことを大切にしていました。お客様の満足を超えなければ、感動を与えることはできません。「これだけやっておけば大丈夫でしょう」という中途半端な気持ちではなく、親身に手厚いサービスを徹底していました。
経営者になってから大変だったことはありますか?
「経営者は孤独である」ことを身に染みて実感しました。立場上、弱音は絶対に吐いてはいけないので悩みがあっても誰にも相談をすることができませんし、上司がいないので全部自分の判断で決めなければなりません。振り返ると、全てを抱える覚悟を持つのは大変でしたね。
信頼している社員が退職したり、判断に迷ったりと、社長業の9割が大変なことです。しかしどんな時でも100%の気持ちで事業に向き合わないと上手くいかないと思っています。
なぜ100%の気持ちで仕事に向き合うマインドになったのでしょうか?
自分の成長のためですね。私は社長なので、上を目指すのではなく前を目指したいという気持ちを強く持っています。誰かのせいにすれば一瞬は楽になりますが、それをすると成長が止まってしまいます。だからこそ、全部を自分の責任と捉えて、日々働いています。
今後の展望を教えてください
当社は、特定技能制度のリーディングカンパニーとして日々、業務を行っておりますが、圧倒的な地位を確立するためにこれからも事業拡大を目指していきます。なぜなら、企業を大きくすることで展開する幅が広がり、強みを増やすことができると考えているからです。
人材紹介業は社会から注目されている業種ですが、興味本位で手を出すと失敗するビジネスでもあるので、当社を信頼してくださる企業をM&Aすることで規模を大きくしていきたいです。
また、新たに東南アジアの皆さんが幸せになる事業を考えていきたいです。東南アジアの方の中には教育を受けられないことで、低い賃金で働かざるをえない方もいらっしゃいます。そういった方の未来を変えていきたいと考えております。
他の経営者におすすめの書籍を教えてください
稲盛和夫さんの『誰にも負けない努力 仕事を伸ばすリーダーシップ』です。事業がうまくいかないときに「怖い」と思ってしまいがちですが、この本を読んで「強くなるチャンス」と捉えられるようになりました。危機を乗り越えるパワーは成長に繋がります。
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投稿者プロフィール
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新入社員を含めたフレッシュなメンバーを中心に、出版サポートの傍らインタビューを行っております!
就活生に近い目線を持ちつつ様々な業種の方との交流を活かし、「社長に聞きたい」ポイントを深掘りしていきます。
代表者様のキャリアを通して、組織の魅力が伝わる記事を発信していけるよう、これからも一生懸命運営してまいります!
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